開発にも思想ありき

投稿者:制作部

2012/08/08 22:31

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Webの世界で開発というと、ECサイトや媒体など規模の大きいシステム構築から、写真がパラパラ変わる機能の一部分まで大小はありますが、どういうソースであれ必要になるのが思想でしょう。

開発の現場では良くある話なのですが、「それ、いったい何のためにつくってんの?」という質問をする必要が出てくる場合があります。
大なり小なり、開発を行う上で、依頼者が存在しており、予算も存在しております。

そんな中で、何を優先して作るのか?

当たり前のようでいて、ここが徹底出来ない場合、完成した成果物に何かしらの欠陥を負ってしまう事は免れません。
今、オリンピックが旬ですので、その競技の一つであるバドミントンという競技を引き合いにだしてみます。
試合ですので、結果として勝つ事が目的なのですが、勝つ為の条件として、点数を入れていく必要があります。
単純にシャトルを打って、相手のコートにたたきこむ。
この行為だけでは、勝つことは出来ないでしょう。
相手もオリンピックに出場するほどの実力の持ち主です。
例えば、シャトルを打ち込む場合は、コートの隅を狙う。というのは作戦として必要です。
スピードを捨てる代わりにもコントロールへの力配分を行うというプロセスを踏みます。
また、相手がパワーヒッターだった場合は、コートの奥気味に構えスマッシュに備える作戦が必要です。
ドロップへの対処を捨てる代わりに、スマッシュの補給率を高くするというプロセスを踏みます。

つまり、何に重点を置き、対処していくのか。その過程で、捨てるものを活かすものを取捨選択するわけです。

この考え方が出来ない場合、スピードも出しつつコースを狙ったり、コート全面対する補給率を高めようとしたり、とても人間業とは思えない超人を目指さなければなりません。
超人になれないかと言われれば、きっとなれる人もいるのかもしれませんが、多くの場合、それは難しいでしょう。
開発の現場にも同じ事が当てはまります。
低予算で最高のものを作ってほしいというのは依頼者の心情ではありますが、ご期待に沿えない場合が一般的には多いかと思います。
そこで、「何を優先すれば目的は達成されるのか」に焦点をあてて考える事が大切になります。
使いやすさ、汎用性、機能性、機密性、完全性、可用性……予算があれば、どれも優先できるんですけどね。

 

【編集担当:紀井】

Webシステム開発