「休日」よりも「平日」の方が料金が【高くなる】市場って?

投稿者:吉田 亮

2008/09/16 22:53

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皆さんは、毎日、電車に乗ってますか?

毎日でなくても、たまに乗れば、必ず視界に入るものがあるはずです。

中吊り広告。

雑誌の広告だったり、発泡酒の広告だったり、スクールの広告だったり、ガムの広告だったり、法律事務所の広告だったり、よく見かけると思います。

いわゆる「交通広告」の一種です。

では、その広告費がどれくらいか、ご存じでしょうか。

これは鉄道会社によってもまったく違いますし、その期間や時期、打ち出す枚数や場所によって、かなり細かく分かれているのですが、もちろん基本料金は決まっています。

かなり大雑把ですが、ちょっと安めの広告代理店を挟んでのパターンですと、

●一番シンプルな「中吊り広告」を山手線で、3000枚、1週間未満、平日パターンで打ち出すと、300万円くらいです。ワイド版にすると500万円くらいです。

「ドアガラスステッカー」は、期間が長くて、2ヶ月、8000枚、500万円平くらいです。

●最近流行りの「車内映像」ですと、山手線、15秒、1週間、300万円くらいです。

「車体広告」(あの電車自体にペイントしてあるやつですね)は、山手線、4週間、11両編成で、3000万円くらいです。

さすがに高い、車体広告。

料金表を見ていると、ふと気付くことがあります。
顕著に出ているのが掲載期間の短い、入れ替わりが激しい「中吊り」広告。

平日の方が高い。

ほとんどの業界が(主にレジャー・ホテル関係になりますが)、サラリーマンには厳しい現実、「悲しいほど休日に値上がる法則」を敢行する一方で、平日の料金表の方が高い業界というのも、なかなか珍しいのではないでしょうか。

と言っても、至極当然の話ではあります。

平日の方が、利用者数が多いのですから。理屈は同じです。

そして、ここに注目して欲しいのですが、「休日」よりも「平日」の方が多い訳です。間違いなく。
暦通りに数えても2倍以上は確実に「動く市場」と言うことができます。休日に値上げするよりも確率論的には圧倒的に有利な訳です。

けっこう良くできてます。この仕組みは。

こういった「そもそも市場環境」は、あまり気付かないことなのかもしれませんが、よくよく考えてみると、とても当たり前のことであったりしますので、なんだか悔しい気分にもなりますね。

移動中の広告、という意味では即効性が期待されますが、テレビに比べると、その威力はどうしても劣るとは思います。とは言え、一種の看板、「サイン」といった意味では、交通広告は、やはりかなり深い業界です。

さすがに路線とコラボをしたことはありませんが、アイデア次第で相当面白いことができそうです。人間工学的には、社内で交わされる視線とか、テリトリー理論など、いろいろ考えられることはあります。

。。。金曜日の夜の中吊り広告はもはや無意味。。。といったことであったり。

路線乗車率と社内広告手法に因果関係はないだろうか。。。。そんなことを考えて電車に乗っていれば、通勤も楽になるかもしれませんね。