プロダクトライフサイクルとWebマーケティング

投稿者:木村 裕紀

2011/08/30 13:32

この記事は約4分で読むことができます。

こんにちは

 

今回はプロダクトライフサイクルとWebマーケティングというテーマで、簡単に記していきたいと思います。

 

まずはプロダクトライフサイクルとは!?

プロダクトライフサイクル -Wikipediaより-

 

まず前提として、現在の日本の様々な業界、業種の市場の多くは、成熟期に入っており、イノベーション(変革)が求められる状況や、海外進出し、外需の獲得が必要な状況になっております。

 

 

そして本日の日経新聞より、

内閣府は29日、日本経済の需要と潜在的な供給力の差を示す「需給ギャップ」について、2011年4~6月は期は需要が供給を約20兆円(年換算の名目ベース)下回ったとの試算をまとめた。

とあります。

 

 

端的にいえば、日本国内で供給過多になっており、需要を供給が大きく上回っている状態です。

ご飯普通盛りの牛丼でお腹一杯になるところに、特盛りで、更におかずもでているような状態なわけです。

食べきれずに残ってしまう状態。

 

普通に考えて、値段は上がらない(デフレ)要因となり、放っておいて商品、サービスがどんどん売れる流れにはならないわけです。

余談ですが、日本の人材市場にも、同じようなことはいえると考えております。

もちろん需要過剰でバブルになっている人材市場も、一部ありますが。

 

しかし、バブル時点の現実が常態化し、そのまま常識になることはないと考えます。

 

 

また、デフレが恒常化している以上、安易な値下げ競争も、戦略としては慎重にならざるを得ません。

これも端的にいえば、日銀がゼロ金利政策を続けても、民間の資金需要が伸びず、デフレが恒常化することでも説明できます。

安い状態になれると、消費者は有難みを感じなくなり、安いという戦略が、易い戦略に変わってしまい、効果がでなくなることもある。

 

その上で、欧米も含めての先進国での実経済の停滞と為替、債権の市場不安が重なっている深刻な外部環境です。

 

戦略的意思決定の上、いまは動かざること山の如し、という精神で何もしないことはひとつの考え方です。

 

 

しかし、何もしなければ売れ残る環境化だからこそ、やはりマーケティングが重要です。

 

マーケティングとは

 

Webマーケティングの手段、ツール、広告のなかでも、

 

1、導入期的手段、ツール、広告

2、成長期的手段、ツール、広告

3、成熟期的手段、ツール、広告

4、衰退期的手段、ツール、広告

 

があります。

 

自社の扱う商品、サービスのポジショニング、競合環境、投下予算などを見極め、

 

・戦略、目標、KPI設定

・Webマーケティングの手段、広告

・投資コスト

・WebサイトのUSPの打ち出し、コンテンツ構成、導線設計

 

などを考える必要があります。

 

一度良いトレンドを掴んだとしても、それが半年後、1年後継続されるかは分かりません。

 

また大手企業は、

種から導入期を創り、成長させ、成熟させ、更に発展させる意図をもって最初からマーケティング活動をしている事例なども、注意深くみていると、結構あるものです。

 

我々のようなベンチャー企業や中小企業は、大手企業が導入期を創り、成長フェーズに入る前後の段階で市場参入し、大手のカバーできないニッチ領域で差別化し、マーケティングの4Pを考えていくのも戦略です。

 

また企業内の人材でも、

 

1、導入期に強い人材

2、競合が多く競争の激しい時期に勝つことが得意な人材

3、成熟期に差別化し、勝ち残りながらイノベーションするのが得意な人材

 

など、人的リソースの投下も考えるべきポイントです。

 

採用段階でも、意識してみると、人的資産の分散投資が可能なところです。

 

今回のコラムでオススメしたいのは以下の点です。

 

① 自社のプロダクトのライフサイクルの把握と、分散投資

② 商品、サービスのライフサイクルのポジショニングと競合環境の調査

③ 自社事業のライフサイクルのフローを記憶しておくこと

④ ②、③を踏まえての最適化

⑤ 社内人的リソースの投下状況の見直し

どんな環境化であれ、結果を出す!

 

です。

見直しながら、疑問、ご不安、ご相談などがでてくることもあるかと思います。

 

そういった際は、「Webコンサルタント」にご相談頂くことで、客観的視点でアドバイザリーが可能です。

 

何らかの参考になれば幸いです。

 

ありがとうございました。

 

平成23年8月30日  木村 裕紀