情報化社会 ~真に価値を生み出す情報とは~

投稿者:木村 裕紀

2010/09/18 16:55

この記事は約6分で読むことができます。

こんにちは

 

 

民主党代表選挙が終わり、ようやく国に山積した政治課題に向けての動きがはじまりそうですね。

 

是非、社会民主主義的な政策ではなく、アジア成長時代に向けて日本の国力の成長、アジア、世界へのプレゼンスアップ、そして何より日本国民が未来に希望を持て、活力ある社会になるための政治を「有言実行内閣」でお願いしたいところです。

 

 

今回はWebとは直接関係ないですが、政治の話を少しさせて頂きます。

 

失われた20年と言われて久しいですが、民間企業、国民はその間も精一杯仕事をしているのに、中央集権で集めた税金を日本の未来への投資に回さず、既得権益の保持、時代遅れの行政システム、CFを生み出さないどころかマイナスになるものへの過大投資、民間活力を削ぐようなスピード感のない行政対応、規制の多さなど、中長期視野を欠いた短期の失敗投資の連続など、政治、行政の質が低く招いたものが一番の原因だと考えています。

 

失われた20年というと平成と重なりますね。

未だに昭和体質の考え方の政治家が今回負けたことが、ひとつの転機になってもらいたいものです。

 

 

*以下2010年9月9日日経新聞記事より引用

世界経済フォーラムがまとめた競争力ランキング

「日本の総合力は前年8位から6位に向上」


今回の結果について世界経済フォーラムは、「日本はビジネス関連が突出して秀でており、トップ10に入る競争力を保持している」としている。公的債務の大 きさや政府の効率性などが重視された結果、前年の17位から27位となり中国や韓国に抜かれたスイスの有力ビジネススクールのIMD(経営開発国際研究 所)による「2010年世界競争力年鑑」とは対照的な結果となった。

世界経済フォーラムは各国の政治指導者や企業経営者が集まるダボス会議の主催団体。経済指標や経営者へのアンケート調査に基づき、各国・地域の競争力を毎年評価して順位を発表している。10年版は139カ国・地域が調査対象となった。

日本の「政府債務残高」は137位。139のうち2カ国が算出不能のため、算出可能な国・地域では最下位。政府部門は「財政収支」(134位)、「政府支出の効率性」(91位)などの項目も低位が目立つ。

ただ、民間部門では「製造物の付加価値」「流通支配力」「生産工程の先進性」「顧客重視」などが1位だった。「技術革新力」「特許数」などでも2位となるなど、日本の「ものづくり」の底力が高く評価された。

~ここまで~

 

 

家族が皆一生懸命仕事をしてくるのですが、家の中央に陣取る父親が求められる仕事を先送りし、無駄遣い、浪費を重ねて稼ぐ以上の借金をつくる。

地方の身内には細かにお金の使い方を指示し、地方の事情を考慮しない、地方の世帯主自身が考える力、機会を奪ったうえに投資効率の悪い投資を指示する。

そんな中、家族もだんだん未来への希望を持てなくなり、自信を失い、稼ぐ力が落ちている間に、

周りの家はどんどん元気に成長してきている。

ただ、課題は家の中だからますます内向きになって家の中で喧嘩をしている。

外からは小馬鹿にされ、様々なちょっかいを出されている、しかし対処が後手後手になっている。

 

 

そんな風に思えてしまいます。

 

政府にはどんどん頼れない時代になっているからこそ、民間の邪魔をせず、法人税の減税なども11年度から実現してもらい、給与所得の向上、国内設備投資の向上、外資の誘致など民間、地域主権で国力UPを図れるようスピーディな規制緩和と合わせて有言実行してもらいたいものです。

 

政治の話が多くなってしまいましたが・・・

 

さて、今回の代表選挙についてマスメディア、特にテレビ番組の報道を見ていて感じたことがあったので今回のコラムで記していきたいと思います。

 

テレビの報道を見ていると、ほとんどの情報が

「状況を視聴者が興味が出るように加工し、ただ垂れ流している」

ということを強く感じました。

 

受け手側は気をつけないと、ただ垂れ流される状況報道に飲み込まれ、因果関係を考えずに

考える力を失い、状況報道の奴隷になってしまうのではないかと。

考えずに雰囲気、作られた流れに身をゆだねてしまうのではないかと。

 

 

私も社内のスタッフに

「仕事は課題解決である。」

「課題解決の為には状況を追ってただ状況処理をしては、一生モグラ叩きになる」

「ビジョン、目的、目標から逆算して状況を如何にコントロール可能なものにしていくかの努力が大切だ」


というような話をしております。

 

 

「状況を追うな、結果を追え」という考え方です。

 

 

現在の情報化社会は人間が脳で処理できる限界を何倍も超えた情報が供給されている時代と言われております。

 

しかに、Google以上に様々なジャンルの情報をもっている人間の脳みそはこの世にひとつも存在しないでしょう。

 

しかし、情報が手軽に手に入り、アクセス出来る時代だからこそ、本当に大事な情報というのは何でしょうか?

 

 

質の高い情報にアクセスし、そこに思考とアイデア、衆議による人間的付加価値を加えることで、付加価値を生む種、コンセプトが生まれてくると思います。

 

そのためには戦略的に情報処理しなくてはなりませんね。

 

自社、自分の情報戦略を決定し、何を目的として、何を達成するために、どんな情報、リソースを優先し、どのような理念、考え方で情報加工していくのかということです。

 


その点が明確であって初めて、情報の取捨選択が出来、そこから初めて付加価値を生み出す加工作業に移れる。

限られた人生、法人の時間の中で、全てのジャンルでやることは無理でしょう。

 

そして弊社のようなベンチャー企業を経営していると、膨大な専門分野へのインプットと思考の積み重ねをもった者同士の情報交換、話により、新たなコンセプトが生まれることを実感しております。

そこからの行動力はもっと大切ですが、、

 

情報化時代だからこそ、改めて人間の知恵、人間の結びつき、そこから生まれる英知こそ重要なのではと感じます。

 

そういったものがお金を生み出せる付加価値としての、

真に価値を生み出す情報なのではないでしょうか!?

 

そういった付加価値を生み出せる個人、企業を増やし、競争力を高めることが日本のGDP(付加価値)向上の新成長戦略の重要な指針と考えています。

 

長文にお付き合い下さりどうもありがとうございました。

 

 

平成22年9月18日  木村 裕紀