アメリカ視察出張所感 2 シリコンバレーのベンチャー市場に関して

投稿者:木村 裕紀

2008/10/06 17:37

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こんにちは

 

さて今回も9月19日から24日でアメリカ、シリコンバレーに視察出張の所感の第二弾を記載していきたいと思います。

 

お付き合いの程宜しくお願いいたします。

 

今回は今回訪問先のシリコンバレーのベンチャー市場に関してです。

まず今回改めて感じた一番のことですが、

アメリカの市場やスケールはとてつもなく大きく、チャレンジするものが多数おり、チャレンジ出来るものを応援する環境があり、成功者を輩出する仕組みが社会に組み込まれているなという点です。

 

もちろんお話させていただいたのが、シリコンバレーのベンチャーキャピタルであったことからアメリカの中でも特に、上述したような環境があるエリアだからであることも私の印象に大きく影響を与えていると思います。

 

シリコンバレーがなぜベンチャー発祥の地とされ、世界に名だたる先端企業の発祥の地となっているのかということはいろいろ聞いておりましたが、今回で身をもって体感することが出来ました。

 

企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」をひきつけて育てていく環境がこの場所にはあることが理解できました。

 

1、ヒトの部分

スタンフォード大学など世界中から優秀な学生が集まっており、またGoogle、Apple、Yahoo、インテル、オラクル、サンマイクロシステム、など優秀な人材をひきつける企業があり、またそういった企業から巣立った人間達が新たなベンチャー企業を生むという企業において一番重要な人財が育成輩出されて集まる環境があるようです。

Googleやスタンフォード大学などを見学した印象としては、インド系やアジア人も多く在籍している印象でした。

先進的な企業が多くその土地に根付いていることで、優秀な人材を磁石のように引き寄せる力が働き、そのことで新たなベンチャーが産まれ、産業が産まれて発展していく仕組みになってるようで、私は今回ですごく納得したのですが、1960年代くらいからそういったカルチャーがあったようですね。。

 

2、カネの部分

政府でのベンチャー企業への税制優遇、投資家に対しての税制優遇があり、VCもアーリーステージ企業に対して平均2億円くらいの資金を出資するということで、当面の運転資金、開発資金を供給し、何らかの技術に特化した企業に対して開発に集中して取り組める資金を用意して総合的な経営のサポートまでしていく投資スタイルであるようです。

 

3、Exitの部分

投資先の会社もニッチなものに特化した新たなテクノロジーを産み出す会社が多く、そういった企業で真に市場ニーズがあるものを開発するとGoogle、Yahoo、Microsoftなどのアメリカネット業界の巨人達が企業買収という形で数億円から数千億円でM&Aしたりするケースもあるようで、上場する以上にM&Aという市場が出来上がっていて、VCも出資して経営支援、事業提携支援など総合的にベンチャーを育ててExitしていく環境にあるようです。

 

所感としては企業経営の成否を分ける人材が集まり研磨される土壌があり、その中から育った世界的ベンチャー企業があり、そこで働く人間達も企業の成長とともに成長し、ストックオプションの行使などで資産形成し、起業し、それを支援する投資家やVCがあり、側面支援する環境もあり、成功したベンチャー企業が新たな企業を買収して更に成長しという新たな産業のもととなるベンチャーを輩出する仕組みと夢とロマンが集い、競争し研磨される環境であるということでした。

もちろん裏側では多くのベンチャー企業が成功を手にすることなく消えていっている現実もあるのでしょうが、日本にはここまでのベンチャー育成環境はないと思いますし、アメリカのIT産業のスケールの一部を肌で感じることが出来大きな刺激となりました。

 

所感ばかりで恐縮ですが、今回はこのあたりで失礼いたします。

 

それではありがとうございました。

 

平成20年10月6日 木村 裕紀