人生と仕事の分岐点 3つの選択肢

投稿者:木村 裕紀

2009/12/17 14:52

この記事は約3分で読むことができます。

こんにちは

今回は経営者としての仕事観、人生観に繋がるようなテーマでお話したいと思います。

いきなりですが、人間が生きるというのはどういうことであるのか?

私は

人間は未来に向かって今を生きている生き物であると考えています。

つまり今をどう捉え(本質、事実を速く、正しく捉える力)、自分なりに解釈することで未来に繋がる行動(未来への原因となる行動)を現在に拘って集中、継続的にとれるかが、個人や企業の中長期での成長の大きな差になると考えています。

人間の描く未来への明るいビジョンが文明や経済を創り、人間が抱く不安や過去からの教訓が社会理念や通念を創り、未来の予測される問題に対しての事前での課題対処を出来るものと思います。

その点、今だけを深い思考なしに生きている動物とは完全に一線を画すものと思います。

人間は人の数だけ個性や考え方、特徴があるとは思いますが、
大別すると生き方や仕事の分岐点においては、本質的には3つの選択肢になってくるのではないでしょうか?


3つの選択肢
1、今起こっていることを自責で捉え、前向きに考えて行動する、諦めない、変革する

2、今起こっていることを自責で捉え、後ろ向きに考えて行動する、行動できない、変革に頓挫する

3、今起こっていることを他責で捉え、行動する、行動しない、変革できない


言い変えると
1、未来に向けて今を生きている
前向きな未来、ビジョンを手繰り寄せるための原因と結果と選択肢を、自分で創りだし続ける仕事、人生

2、過去の自分に囚われて今を生きている
過去の原因と結果の集積である今を、過去に根差して生きている仕事、人生

3、自分の人生、仕事の因果を自ら創る気概のない生き方
他責(言い訳、評論、逃げ)の姿勢から発想するので、自分を変革することが出来ない仕事、人生

1~3のどれを自分の習慣にし、日々の小さな自分との自己対話、そこから導き出される行動と結果、その集積が長い年月で熟成されて果実になるような感じをうけております。

また1,2,3のそれぞれのカテゴリでの程度の差を加味すると、千差万別になると思います。

どうも現在の日本人は自信を失って2になっている個人や、漠然とした不安に対して3で思考、行動停止になっているケースが多いように思っています。

日本の戦後最大のピンチである現代を、1の精神で多くの優秀な日本人が団結し、自分の人生を生きる精神で仕事をし、消費をし、人生を楽しめば、もっとより良い社会になり、景気も回復するのではないかと思ったりします。

2,3の集団組織からは、未来への希望、ビジョン、エネルギー、逆境にめげずに行動し続ける力(イノベーション)は出ないですよね。

当社もまだまだ課題も多いですし、理想とする未来の状態にも多くのギャップがある状態です。

ですが、1の精神で考えると、自分たちが成長していくことで変化させていける影響範囲がどんどん拡大する面白い時期であると解釈することも出来ます。

本年も残り僅かですが、当社も自責の念を強く持ち、一つ一つ真摯に向き合い対処し、力強く成長出来るよう努めて参る所存です。

多くのお客様、お取引様、社内スタッフに一年の感謝を述べさせて頂き、本年の最終コラムとさせていただきます。

本年も皆さまに大変お世話になり、本当に有難うございました。

平成21年12月17日  木村 裕紀