市況が悪い中いかにして広告コスト、自社媒体への投資コストを捻出するか?

投稿者:木村 裕紀

2008/12/09 13:14

この記事は約4分で読むことができます。

こんにちは

 

今回と次回はタイトルのテーマで私なりの考え方をお話していきたいと思います。

 

まずは12月5日の日経新聞の記事から

広告費、今年度8,2%減

08年度の媒体別広告費は

新聞が前年比16,5%減

テレビが7,0%減

となるなど主要4媒体の落ち込みが顕著で4媒体合計は9,8%減、4媒体以外も7,0%減る。

このような記事を読み、感情で理解をしていくと悲観的になって自社の広告コスト、自社媒体投資コストをカットする必要がない企業まで引き締めに入り、悲観的な市場感情により、なお落ち込みがでてくると思います。

 

株式相場、市況、景況感、など多くの変数が絡みあって動きがでるものは本質的な実体の原因と、多くの参加者の感情という変数により、急騰によるバブル、暴落による不況と大きな振り子のように繰り返しを続けてきていると思います。

 

ただ振り子である以上、2008年12月現在として世界経済の状態は非常に厳しいですが、これが継続してずっと厳しいことはありえないのは当然歴史が証明しております。

*今回は少し長そうな気はしますし、物質至上主義から精神と大きな歴史転換要素もあり予測が困難な点もありますが、

 

よって厳しい実体経済の中で、多くの企業が広告コスト、社員教育・研修費といった販売管理費の削減を進めたり、設備投資を手控えたりする中で、自社の状態が悪いわけではないのに必要以上に悲観的になって必要な投資を控えることは非常に損失であると思います。

 

・ピンチはチャンス

・逆境の中にこそブレークスルーの機会が息を潜めて隠れている

 

外部環境全体が悲観的になっているなかで自社が楽観的かつ戦略的に次の一手に投資ができていれば、周囲の競争相手が少ないだけに、好況が来た時に不況期に如何に戦略的投資をしたのかが大きな差になってくると考えます。

全体の市場感情に流されずに、180度逆の発想で自社を考え抜いてみる。

どこにチャンスがあるか!?

どこにロスがあるのか!?

ライバル社に対しての優位性を築ける自社の弱みの克服

現存の強みを2,3年の中期単位で最高に競争力を高めるために何が必要か!?

 

なので不況の時期に考えなければならないことは、

1、不必要なコストの棚卸し、見極めとリストラ(再構築、再編成)による自己資本の充実

2、外部環境が想定内のときには考え抜ききれない自社の競争優位に繋がる戦略全般の考案

3、2の中長期戦略実行のための戦略的投資の実施

 

もちろん実体経済の悪化を背景に広告の競争優位が高まってもROIが悪化してしまう場合は無理に広告をする必要は

ないと思います。

しかしそれで思考をSTOPしてしまうのではなく、自社の中長期戦略を考え抜き、フレームワークで分析し、経営ボードメンバー、社外の声、顧客の声などを総合的に分析してみることでぶれない戦略の絵をイメージすることができれば、ゆくゆく

景況感が良くなったときのための自社媒体、システムに投資をすることなどは、一考と実行の価値があるものだと思います。

 

他社が動きを手控えている深夜に明け方からの準備をしておく

 

戦国時代さながらですが、厳しい情勢の中でビジネスを拡大していくために必要な考え方であると思います。

 

次回はそのためにどのような指標で経営をしていけば投資コストを捻出できるか、売上変動販売管理費という経営者にとって嬉しい広告投資の仕方などをお話できればと思います。

 

余談で恐縮ですが、私も最近感情や気分が悲しくなるようなことがあり、イマイチな気分を180度逆にするために明るい柄の派手なネクタイを敢えてしてます。

そうすると不思議と気分も直ってきてそれだけでポジティブになったりします。

前向きに不況と向き合って不況に負けない会社にしていきたいですね!

 

それでは長くなって参りましたので、また続きは次回12月20日までに記載いたします。

 

ありがとうございました。

 

平成20年12月9日 木村 裕紀