【ベトナム現地法人経営秘話】 ベトナムのFacebook事情とユーザー利用状況について ~Facebookユーザー数10億人突破という時代~

投稿者:小川 悟

2012/11/30 01:02

この記事は約9分で読むことができます。

ベトナムは噂が一日に千里を走る国といわれ、クチコミの情報ネットワークが発達している。誰がどのレストランで何を食べていたといったようなことまで、その日のうちに職場の人々の耳に入るほどで、特に外国人居留者の場合、プラバシーは筒抜けになっていると覚悟しておくのが賢明である。<原文ママ>

/『ベトナムへの道 日越貿易の歴史と展望』(中原光信著)

 

■子会社設立のお知らせ(株式会社フリーセルニュースリリース,2012年11月27日)

http://www.freesale.co.jp/news/release/blueprime.html

 

今月27日、フリーセルは上記リリースを発表しました。

ソーシャルメディアマーケティング事業の推進を目的とした子会社設立のお知らせです。

 

中小・ベンチャー企業を中心に、多くのお客様のWebサイトを運用させて頂いている中、ソーシャルメディア――、とりわけFacebookページの制作・運用などは、今までにも多くのニーズがあり、フリーセルでは多くの事例を作ってきました。また、その間にも多くの関連セミナーを開催させて頂いておりました。

 

cf.Facebook制作・運用サービス|Webコンサルタント.jp

https://www.web-consultants.jp/facebook/

 

 

さて、このFacebookですが、私がこのコラムで採り上げたのは、ちょうど2年前の1月に映画『ソーシャル・ネットワーク』が上映され、見に行ったことを書いたものでした。

 

cf.映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て視野を拡げる ~2011年「辛卯」の年、当社設立10周年を迎える年は明るい年に!~

http://www.web-consultants.jp/column/ogawa/2011/01/post-62.html

 

このコラムを見返してみると、当時Facebookユーザー数は「6億人に迫る」とありました(2010年の7月21日に5億人突破の発表)。それが、今年2012年10月4日には10億人を突破し、記念した動画まで公開されました。サービス開始から8年半とのことでした。10億人と言ったら、世界人口で言えば約7人に1人がユーザーになっている計算です。

cf.The Things That Connect Us(10億人突破記念動画)

https://www.facebook.com/photo.php?v=3802752155040

 

 

一体、日本のユーザー数はどれくらいいるのでしょうか。

今年11月時点で1600万人超ということで、アジアで5位、世界でも17位に位置づけています。

 

cf.

・アジア各国Facebook推定ユーザー数発表、トップ3はインド・インドネシア・フィリピン(「MarkeZine」,2012年11月6日)

http://markezine.jp/article/detail/16705

・「セレージャテクノロジー、アジア各国のFacebook推定ユーザ数を発表」(株式会社セレージャテクノロジー、2012年11月6日)

http://www.cereja.co.jp/press_release20121106.pdf

・安倍総裁、Facebookで支持者と交流 読者10万人、メディア批判も(「ITmedia」,2012年11月22日)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1211/22/news069.html

 

確かに私が日本で仕事をしていた頃(2011年11月以前)、通勤時間帯に電車の中でフィーチャーフォンやスマートフォンを操作している人たちを何気なく見ていると、それまでの別のSNSサービスやニュースアプリの画面ではなく、Facebookの独特なデザインの画面が目に入ることが体感として増えてきたように感じたことがあったことを思い出します。

 

一方、ベトナムのFacebook事情はどうでしょうか?

「ベトナムはFacebookの閲覧規制があるんですよね?」と、よく聞かれます。実際、繋がりにくいことはありますが、最近ではほとんど閲覧できます。

 

 

本日のコラムでは、ベトナムで生活していて感じた体感値としてのFacebook浸透度をお話できればと思います。

最初にお断りしておくと、今回のコラムは、何かのデータベースを参考にとか、どこどこへ取材に行って裏を取った話というわけではなく、また、ベトナムでFacebookに簡単にアクセスする方法といったものではありません。

 

cf.
・ベトナム最新インターネット事情 2011年(「INTERNET Watch」,2011年10月31日)

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20111031_487635.html

・Facebookが使えない!? ベトナムネット検閲事情|山谷剛史の「アジアIT小話」(「ASCII.jp」,2012年1月24日)

http://ascii.jp/elem/000/000/663/663797/

・【図解で分かる】最近のベトナムのインターネット事情 – NAVER まとめ

http://matome.naver.jp/odai/2133483582391087301

ベトナムは、国境なき記者団が公開している「世界の報道自由度ランキング」で毎年世界Worst10にランクインしており、国内で発行されている日本人向け紙媒体に掲載されるニュースも都度検閲を受ける必要があると言います。規制の関係か、あの「NNA」(現共同通信社グループ)でさえベトナムに支局を持っていません。

昨今再び、製造業やIT業界をはじめとしたビジネスシーンのみならず、観光地としても注目を浴びているベトナムの素顔を見る瞬間です。

 

cf.
・Press Freedom Index 2011-2012 – Reporters Without Borders

http://en.rsf.org/press-freedom-index-2011-2012,1043.html

・在越外国機関の情報・報道活動に関する政令を公布(「VIETJO ベトナムニュース」,2012年10月29日)

http://www.viet-jo.com/news/law/121026092431.html

・2015年までに日本人観光客100万人誘致、キャンペーン強化(「VIETJO ベトナムニュース」,2012年9月25日)

http://www.viet-jo.com/news/tourism/120924115210.html

 

では、少なからず規制があったベトナムにおいて、Facebookは利用されているのでしょうか――?

 

ユーザー数はまもなく1000万人を突破するといったところです。

日本と比較して人口が若干少なく、都心部と地方との格差が大きく、国民所得も低く、インフラの未整備やPC・インターネット普及率等を考慮すると、Facebookの普及率は早いペースで拡大しており、実際利用者率も高いように感じます。

 

■ベトナムのフェイスブックユーザー増加率世界一、半年で2.4倍に(「VIETJOベトナムニュース」,2012年9月25日)

http://www.viet-jo.com/news/statistics/120924041334.html

cf.
・Facebook Statistics by Country – Socialbakers

http://www.socialbakers.com/facebook-statistics/

・【連載】ベトナム・オフショア開発最新事情 – [1]スマホやSNSの利用拡大、数年後には内需に期待(「Tpro」)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121114/437263/

 

上記のような記事もあり、規制の反動なのか国民性なのかわかりませんが、ベトナム人はFacebookが好きなようです。

 

冒頭でも引用していますが、日本で「悪事千里を走る」、「人の噂も七十五日」といったことわざはよく知られます。

リアルタイム検索や旬の検索キーワードなどを何の気なしに眺めていて、TwitterやFacebookで話題になることも構造としては似ていると思ったことがありました。現代で言うところのクチコミ(「WOM」=Word of Mouth)も、ある面でそうした延長線上にある普遍的な概念なのかもしれません。そして、ベトナム人にとってFacebookは、クチコミをする際の格好のツールなのかもしれません。

 

 

最後になりますが、今年10月17日に私が参加したセミナーで以下のようなものがありました。

 

■日越企業向けグローバル・マーケティング・セミナー、ホーチミンで10月17日開催 – [VIETJO ベトナムニュース](2012年10月10日)

http://www.viet-jo.com/news/event/121008114609.html

 

20121017_glb.JPG

 

15:30 ご挨拶

「ご挨拶とセミナー開催の主旨」

主催ホーチミン日本商工会より

15:45 講演1

「SNSを活用した動画による、グローバル・マーケティングの時代」

講演者:株式会社日経BP社プロデューサー菊池隆裕氏

16:15 講演2

「Ustreamを活用したマーケティング成功事例」

講演者:Ustream Asia株式会社東郷太郎氏

16:45 講演3

「ベトナムにおけるオンライン・マーケティングとSNSを活用した成功事例」

講演者AZ Marketing Solution, CEO Mr. Nguyen Khánh Hoà

17:15 講演4

「ベトナムにおけるfacebookを初め、SNSを活用したマーケティング事例」

講演者:ISB Vietnam Co., Ltd 取締役副社長岩井一裕氏

 

上記講演タイトルだけ見ても、今後のベトナムのビジネスシーンにおけるFacebook熱の高まりに期待してしまいます。

 

当社フリーセルベトナムは、まだオフィシャルサイトを公開していませんが、Facebookページ( https://www.facebook.com/freesale.vietnam )だけは公開しています。日常のさりげないニュースしか流していないにも関わらず、確かに「いいね!」をクリックされるベトナム人の方も多く、採用活動で面接をする際も「当社のことは調べましたか?」と聞くとFacebookページの投稿内容の話題になることが多いです。また、現在活躍するスタッフの中にも「Facebookページで見て、友人が勤務しているのを知って」と入社したスタッフもいます。

 

先般10月30日に開幕し、東京国際フォーラムで行われたad:tech Tokyo 2012で、米フェイスブックのマーク・ダーシー氏が話した内容が記事になっています。

 

cf.
・Facebookマーケティングで押さえるべき9点とは、本社ディレクターが指南(「INTERNET Watch」,2012年10月30日)

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/adtech2012/20121030_569536.html

・Facebookがad:techで語ったマーケティング6か条(「ASCII.jp」,2012年10月31日)

http://ascii.jp/elem/000/000/740/740236/

 

企業のFacebookマーケティングを考える際、様々な特徴、切り口、表現があると思いますが、この記事の中で私が気に入っている部分は以下です。

 

ダーシー氏は「すべてのビジネスの基本はローカルビジネスだ」と語る。近所のレストランや本屋を選ぶのはオーナーを知っているからであり、彼らとのつながりを感じられるからだという。

 

特にベトナムは、進出している日本企業の数が約1600社。日本の400万社に対して、たったの1600社です。元々良くも悪くも狭いコミュニティにおいて、Facebookページを介してコミュニケーションが取れるのは便利ですし、日本から視察に訪れる企業の方も事前に目を通して来られる方も多いです。名刺交換だけして終わってしまう関係もあれば、Facebookページで繋がり、数か月後にコンタクトを取られてきて新しい商流が発生するケースも珍しくありません。

 

開設するだけなら無料で出来るFacebookページ。

日本でもベトナムでも、特に中小・ベンチャー企業にとって、注目しない手はないのではないかと思います。

 

何から始めてよいか分からないという方も、そもそも自社がFacebookページを開設する意義があるのかとか、「いいね!」は集められるのか、評判管理上問題はないのか等、運営が不安だという方も、効果的なキャンペーンを打ちたいという企業様も、まずは一度お声掛け頂ければと思います。

 

それでは引き続き宜しくお願い致します。