チャットシステム/ボットを取り入れた最先端サービスまとめ

投稿者:Web戦略室

2016/05/27 21:15

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LINEやFacebookメッセンジャーなど日常のコミュニケーションの主流がチャットを利用したテキストメッセージへと大きく移行しています。そういった中、従来のWEBサイトだけではなく、ユーザーに最も近いインターフェースとなるチャットやメッセンジャーをコミュニケーションの主軸としたシステムを利用したサービスが海外を中心に増加しています。今回は、そんなチャット型サービスの中から最先端のサービス3つをご紹介します。

Sensay

https://sensay.it/

FacebookメッセンジャーやLINEなどのアプリを通じて「Sensay」アカウントにあなたが聞きたいことや知りたいこと、仕事を依頼したい人物を呼びかけると、「Sensay」ボットがあなたにより詳しい説明内容を聞いてくれます。それに対して解答を重ねることで、Sensayがデータベースからその質問や依頼に応えられそうな人物を見つけ出し、その人物に繋いでくれます。つないだ後はその人物に対して質問などを直接呼びかけることができます。

ボットアプリが中々完全に役立つ解答をすることができていない状況の中で、まずはボットが最適な人を見つけ出し、実際の人とコミュニケーションを取っていける形のため、最終的に完全なボットができるまでの間を補完していける存在として非常に強いサービスかもしれません。

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具体的な使い方は以下
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【1▼】自分がいつも使っているアプリを選び、アプリからSensayアカウントに依頼したい内容や聞きたい内容を伝えます。

【2▼】アプリからSensayアカウントに対して「●●を依頼できる人はいない?」「●●について詳しい人はいない?」など質問を投げかけます。それに対してSensayボットがより詳しい情報を聞く質問を投げかけてくれるため、それに対して解答を重ねると、その依頼に応えられたり知識を持っている人をSensayデータベースから見つけ出し、チャットを繋いでくれます。そこから先はつながった「人」に対して直接質問を投げかけるだけです。

Operator

https://www.operator.com/

電化製品からファッション、家具までさまざまな物を購入したいユーザーに対して、専用のアプリからチャット形式でスタッフと連絡を取り合うことで、物を購入することができるアプリサービスです。

特に若い世代ではチャットでやり取りを完結することが一般化してきている中で、従来の楽天やAmazonなどのショッピングサイトとは異なるアプローチで行うことができます。

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具体的な使い方は以下
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【1▼】アプリをダウンロードし、画面からテキストメッセージを送信すると、Operatorのスタッフがチャットを読み詳細聞き出しつつ、最適な商品を紹介してくれます。

【2▼】また異なるカラーや関連する商品など、ユーザー一人ひとりに応じた最適な商品をレコメンドしてくれます。

【3▼】製品の詳細情報を閲覧しつつ、購入したい商品が確定したタイミングで配送先や支払い方法を入力し、購入が完了します。

Amy

https://x.ai/

まだ完全にチャット化はされておらずメールベースのサービスですが、例えば仕事でのスケジュールを組むためにメールでやり取りをするときなど、「amy@x.ai」というAI型アシスタントのメールアドレスをCCに入れてスケジュール調整の依頼を行うことにより、GoogleカレンダーやiCloudなどと連携しつつ、空いている時間を見つけ出してスケジュールをAIアシスタントが代わりに調整してくれるサービス。

仕事中の面倒なスケジュール調整の手間を代わりにやってくれるという未来を感じさせるサービス。もちろんSiriなど各種サポートを行ってくれるAI型のサービスが今後進化していくことにより、口頭だけでスケジュール調整を行ってくれる技術は今後生まれてきそうですが、現時点ではとても便利なサービスになりそうです。

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具体的な使い方は以下
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【1▼】仕事仲間とのやり取りの途中で、「一緒にコーヒーを飲みに行こう!」などの会話が発生、その次のメールにAmyのアドレスをCCに入れ、「30分程スケジュールの空いているところを調べてくれない?」と送ります。

【2▼】Amyがあなたと、仕事仲間両方のGoogleカレンダーなどのスケジュールを調査し、2人とも空いている時間帯を探しつつ、スケジュールの調整を行ってくれます。

【3▼】2人のスケジュールの調整が完了すると、Amyが自動的にGoogleカレンダーなどに情報を追加してくれます。

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どのサービスも、チャットボットだけでは不完全な部分に関しては人の手が加わることによりユーザーストレスを軽減し、使いやすい形に変えています。ただどのサービスも、商品を探す時間/スケジュールを調整する時間など、ユーザーが作業を行う手間をできるかぎり省きつつ、「チャット」というフレンドリーかつ気軽に使えるシステムを導入することにより、ユーザーの負荷を最小化しているようです。

まだサービスとしてはどれも海外のものが中心となっていますが、日本でこういったサービスが浸透してくるのも時間の問題かもしれません。先行してサービスに触れてみたり、自社のWEBサイトにも一部でもチャット機能を導入することにより、他社とは一味違い、ユーザーの希望により深く寄り添ったサービスを実現できるかもしれません。

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