オウンドメディアのススメ

投稿者:Webマーケティング部

2014/07/23 18:11

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オウンドメディアって?

現在、多くの企業様がWebサイトを持っており、不特定のユーザーに対して容易に情報発信できるようになりましたが、Webサイトにアクセスしてもらうのを待つ、という受け身の状態でした。
「オウンドメディア」とは、企業が継続的に価値のある情報を提供し、ユーザーとの関係性を築いていく自社メディアのことを言います。

オウンドメディアの位置づけ

オウンドメディアはトリプルメディアと呼ばれる3つのメディアの中で、他の2つのメディアとの対比において「自社が保有するメディア」と位置づけられています。

オウンドメディア ・コーポレイトサイト
・キャンペーンサイト
・ECサイト  etc・・・
ペイドメディア ・リスティング広告
・バナー広告
・動画広告   etc・・・
コストを投下して運用するメディアのことで、一般的には広告を出稿する自社以外の媒体のこと。TVCMやラジオCMなどもペイドメディアに入る
ソーシャルメディア ・Twitter
・Facebook
・mixi   etc・・・
「もたらさせるメディア」の意味のアーンドメディアの1つ。自社製品をユーザーが自由に取り上げてくれるのでコストがかからずに済むが、ネガティブに取り上げられる場合もある

これだけをみると、「なんだ、オウンドメディアってコーポレイトサイトのことか。もう持ってるよ・・・」と思うかもしれません。しかし、それはちょっと違います。一般的なコーポレートサイトはメディアとしての役割が充分ではないのです。オウンドメディアは以下のように定義されることがあります。

  1. 企業が主体となってユーザーと一方向または双方向に交流し、直接的な関係性を築くことで集客を行い、売上に貢献する自社所有のメディア

オウンドメディアは様々なメリットもたらしてくれます。

オウンドメディアがもたらす4つのメリット

自社サイトに対して以下のようなお悩みをお持ちの企業様は多いと思います。

  1. 1.コストを投下して広告を運用しているが、費用対効果が悪い
  2. 2.顧客を定着させることができない
  3. 3.潜在層へのアプローチがてきない
  4. 4.コストを投下しても資産にならない

1.コストを投下して広告を運用しているが、費用対効果が悪い

お金を支払って運用するリスティング広告などは、多くの企業が運用しており、コストをかければかけるほど、自社サイトへの集客が可能になります。しかし、大多数のユーザーが広告に興味を持ち、サイトへ訪問し、購入に至るかと言ったらそうではありません。競合他社も同様に広告を運用しているため、比較検討されやすい状況にあり、また、Facebookや口コミサイトなど、様々な媒体から情報を収集できる環境にあるため、一つのサイトの情報だけで判断することはありません。

  1. ペイドメディアに依存しない運用、戦略を立てることができる

オウンドメディアは、ユーザーと「直接的な関係を築く」ことができます。広告のように一時的なユーザーだけでなく、ユーザーのニーズに合った有益な情報を継続的に発信することで、リピーター、自社のファンを増やすことができます。

2.顧客を定着させることができない

今日、スマートフォンの普及もあり、ユーザーはいつでもどこでも手軽に調べたいものを調べて比較・検討できるようになりました。比較・検討する代表として「価格」があります。価格競争は激しく、毎日のように競合他社の価格をチェックしているような担当者様もいらっしゃるかもしれません。当然、「前に見たときはAのほうが安かったけど、今日はBのほうが安いから、Bで買おう」といったユーザーも多くいると思います。そのため、顧客の定着が難しくなってきています。

  1. 自社のファンを作る

自社のファンを作るには、またサイトに来たくなるようなコンテンツを継続的に運用することが重要です。オウンドメディアは長期的にストーリーを持った戦略を立てることができるため、ユーザーとの間に信頼関係が生まれ、ファンになってくれます。たとえば、「自宅で手軽にできるホームケア」や「製品へのこだわりや素材の背景」など、ユーザーが欲している情報やサイドストーリーを展開してみるのもいいかもしれません。

3.潜在層へのアプローチがてきない

明確な購入意思を持っているユーザー(顕在層)に対してのアプローチは容易ですが、潜在層のニーズは様々なため、なかなか難しいところです。一般的にWebサイトの情報は顕在層に向けた情報であるため、なかなか潜在層には響きにくいのが現状です。

  1. 潜在層を顕在化する

購入意思を持っているユーザーへのコンテンツだけではなく、コンテンツマーケティングでストーリーを持ったコンテンツを運用すれば、潜在層へアプローチすることができます。購入の意思はまだないけど気になるから調べた、といったユーザーに最適な情報を提供することで、潜在層⇒顕在層へと変えていくことができるのです。

4.コストを投下しても資産にならない

リスティング広告などのペイドメディアは集客には有効ですが、使って終わりのため、資産として残りません。

  1. 運用しているコンテンツが資産に

継続的に情報を発信していくことで蓄積され、資産となります。アクセス解析から、ユーザーの反応が良かったコンテンツ、悪かったコンテンツが分かるため、どのような情報を欲しているのかも分かります。そういった情報をもとに、ユーザーにとってより有益なコンテンツを展開していくことで、資産価値はますます高まっていきます。

最後に

ユーザーのニーズが多様化している今日、一方的に自社の情報のみを発信するのではなく、ユーザーとのコミュニケーションを図り、ユーザーが「何を求めているのか」を知り、それに合わせた情報を発信していくことが重要になってきました。コミュニケーションを図り、ユーザーとの信頼関係を築いていければ、自社サイトがより売上に貢献できるようになります。オウンドメディアをもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。

【編集担当:山田 尚志】

Webマーケティング