「Humming Bird」の登場で変わる!?コンテンツとSEOの新しい関係

投稿者:コンテンツ編集課

2013/11/27 21:22

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Googleの検索アルゴリズム刷新として記憶に新しいのが、2011年の「パンダアップデート(※1)」と2012年の「ペンギンアップデート(※2)」。これらは、ユーザーにとってより価値のあるサイトを上位表示させ、そうでない質の低いサイトやミラーサイトの順位を下げることを目的としたアップデートでした。

これを契機として、世界中でWebサイトのコンテンツ――しかも量よりも圧倒的に質――を重視した「コンテンツライティング」の大切さが声高に叫ばれるようになったことはご存じの方も多いはずです。

※1……ミラーサイトなどのユーザーにとって価値の低いサイトの順位を下げ、調査・研究、細かなレポートといった独自性の高いサイトを上位に表示させるアップデート
※2……検索結果スパムやGoogleのガイドラインに違反して不正に順位の向上を図っているサイトの排除を目的としたアップデート

「Humming Bird」の登場で、さらにコンテンツ重視の検索エンジンに

去る2013年9月。Googleは新たに、自社の検索システムに「Humming Bird(ハミングバード)」というアルゴリズムを導入したことを発表しました。

今回のアルゴリズム導入で重視されたのは、「会話型検索」の処理――つまり、複雑な質問や要求を正しく解釈し、検索結果として回答するための処理向上。これは、スマートフォンなどのモバイル端末からの音声検索に的確に対応するためと言われています。

例えば、「コンテンツって何?」といった単純な質問はもちろん、「雨の日、走るのと歩くのでは、より濡れずにすむのはどっち?」といった複雑な文節を持つ質問にも対応。また、「歯を健康にしたい」といった漠然とした要求も、意味や意図を解析し、ニーズにあった適切な文章コンテンツを表示してくれるようになったのです。

要求に対する回答を検索結果として表示してくれる

要求に対する回答を検索結果として表示してくれる

これは「コンテンツライティング時代」到来の決定打になったと言っても過言ではありません。なぜなら、ユーザーニーズに合ったコンテンツを提供することで、SEOに強くなることがより明確にされたからです。こうしたオリジナルコンテンツによるSEO施策「コンテンツSEO」は、今後、より重要性を増すことは確実なのです。

Webは果てしなく広大な図書館である

例えば私たちが、図書館に行って欲しい情報を見つけるには、該当する分野の書棚を探して、その書棚からさらに該当する本を探し、さらにその本のなかから該当する情報が載っているか探さなければいけません。もし、情報がなければ、もう一度本を探し直し。

――これは、Webで情報を探す作業(とりわけSEO)とほとんど同様の作業だと言えます。見つけたと思った本(Webサイト)に欲しい情報(コンテンツ)がなければ、読むことなく本棚に戻してしまう(離脱)わけですから。

想像してみてください。

もし、果てしなく広い図書館の膨大な書物のなかから、「○○の情報が欲しい」と言っただけでその該当の情報が載った本が、すぐ目の前にページを開いて現れるとしたら――。

なんだかそれは、とてつもなくすごいことのような気がしませんか?

これからのコンテンツSEOでの最重要課題とは?

Googleが進めているのは、まさに、この「ユーザーが読みたい本の特定のページ」を探し出す精度を高めること。現在のGoogleでは、「ユーザーにとって役に立たない」「コピーされたコンテンツである」と判断したコンテンツを表示しにくくなっています。

しかし、これは逆に考えると、検索ニーズが発生したときにピンポイントの“回答”があれば、より優位に立てるということでもあります。これはまさに、「キーワードベースのSEO」から、内容を重視した「コンテンツベースのSEO」への移行を意味しています。

そのためにもっとも大切になるのが、ユーザーが本当に求めているものを突き詰め、的確な回答を提示すること。キーワードからユーザーニーズを読み取り、正確で手厚く、かつ新しい、「役に立つ」コンテンツとして表現する――これが、これからのハミングバード時代のSEOで最重要になるポイントなのです。

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【編集担当:佐藤】

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