事前準備はプロジェクト全体に影響する最重要プロセス

投稿者:Webマーケティング部

2013/07/04 23:21

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新規でWebサイトの構築を行うとき、それが特に大切なプロジェクトの場合、成果を出すために様々な制作プロセス上の工夫が必要になります。

せっかく商品を販売しようと考え、制作会社さんとサイト制作のプロジェクトを進めても、サイトの完成を待たずにプロジェクトが頓挫してしまう。そんなご相談を当社でも受けることがあります。

このようにプロジェクトが消滅してしまうのは、「サイト制作の要件が固まっていない」ことに起因しているケースが往々にしてあります。

いつもサイト制作がうまくいかず、思ったようなWebサイトが立ち上がらない。
そんなお悩みをお持ちの方は、サイト制作の前の事前準備を見直してみてはいかがでしょうか。

サイト制作の事前準備において特に大切なことは

・ターゲットとなるユーザーのセグメントを行い、ユーザーの思考(嗜好)を見極めること
・販売をしたい商材やサービスの特徴やセールスポイントをきちんと理解し、定義すること
・サイトの基本方針を明確に決め、売り方を定めること

です。

当たり前のことと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、外部・内部の環境を整理し、製品を誰に・どのように販売していくのか、それをどう実行していくのかを考えていく中では様々な課題が発生します。
このような課題が解決せず、保留事項が多いまま何となく準備を進めてしまうと、サイト制作が行き詰まってしまうことになるのです。

また、上記の様な要件定義やサイト企画に関しては、会社全体としての共通定義を整理しておくことが重要です。

担当者の意見は「サイトの見た目の良さ」だけに陥りがちだったり、それに対して経営層は経営課題である売上拡大や抽象的なイメージの伝達に終始することが多いため、それぞれの立場の違いを理解したうえで、複数の部署をまとめて会社全体の意見統一を図ることが準備段階で必要となります。

ここでのコンセンサスが不十分なために、サイトが形になっていくたびに、社内で対立が生まれてしまうことも。。。

事前の分析・調査、Webサイト制作準備が整っていないと、後になってから「あれも、これも」といった感じでバラバラと追加の要件が増えたり、「途中でやっぱりこっちに変更」というように制作業務が増えていきます。
このように追加の要件変更が続くと、最悪の場合、「やり直しによる追加作業費用発生!」なんてことにもなりかねません。

大切な時間やコストを無駄にしないためにも、事前の計画・準備はしっかり行いましょう。

ただ、そうはいっても、どうしても準備と同時進行でサイト制作を進めていかなければならない場合もあるでしょう。

そんなときには仕事の進め方をひと工夫することで、サイト制作がうまくいくケースもあります。
その際にポイントとなる制作フェイズが「要件定義」です。

要件定義は、制作におけるスケジュールを決定して、開発コストなどを減らすための非常に重要なプロセスです。

サイト制作に移る前に、双方で「どのような機能が必要なのか」「どのようなアクションが実現されるべきなのか」といった要件をしっかり定義しておくことにより、双方が共通認識を持つことができ、制作における戻りのリスク軽減にもつながります。

要件定義さえしっかりしていれば、サイト制作にかかる時間もコストも大幅に軽減することができます。
制作フェイズに入るタイミングが後ろ倒しになってもオープンの期限に間に合うスケジュールでサイト構築が完了した!ということもあります。

要件定義はプロジェクト全体に影響を及ぼす最重要プロセスであるという認識を持ち、「ユーザ要件や仕様が固まるまで作業を進めない」といった判断をするのは、サイト制作の賢い進め方と言えるでしょう。

Webサイト制作を発注する際には、上記の様なプロジェクトの進行管理、仕事の進め方に関してもしっかりサポートしてもらえる制作会社を選びましょう。

上記の様なポイントに意識を向けてプロセスの品質を上げることが、Webサイトの品質向上につながるのです。

【編集担当:小田】

Webサイト制作