吉田 亮(Webマーケティング部長)
5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクターの総指揮官
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5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクター陣を総括指揮。マーケティングの基礎となる3C・4P・SWOT分析はもちろん、ユーザービリティ、ユーザーシナリオのために人間工学を取り入れ、ヒアリングから要件定義、情報設計までを行える専門シート「Web戦略カルテ」を開発。あらゆる角度から、あらゆる企業に、斬新かつ最適なプロモーションサイトを提供している。
WebディレクションWebマーケティング
『ジョブス氏、辞任。』
そんな文字が紙面に躍った昨今。
この世界で知らない人はいないであろうApple社のCEOが
病気療養のため辞任という形をとりました。
どうなるApple?というところも、非常に心配しつつも興味があるのですが、
プロモーション力、はともかく、
今のAppleのコンセプトは、そう簡単に揺らぐものでもないでしょう。
Simple is best.
個人的には、デザイン美よりも機能美を重視する方ですが、
最近のAppleの製品は、
『こうしたら、たぶんこうなる』
というのを、実に的確に体現している気がします。
タッチパネルという手法は昔からけっこう好きなのですが、
如何せん、店頭販売で置かれていた端末達の反応は、
自分の感覚とはほど遠く、操作に確実性が乏しいのであればと、
なかなか手を出さずにいました。
手を出したのは、
『iphone4』の『予想通りのレスポンス』に出会ったときです。
10数年も付き合ってきた携帯を、一瞬で切り替えてしまいました。
ついでと言っては何ですが、
先日、ノートパソコンも買い替えの時期であったので、
私物だったこともあり、単純なノリで『Mac Book Air』にしてみました。
本当はタッチパネルのiPadが良かったのですが、
Officeはどうしても必要で、ここはタッチパネルを諦めた訳です。
iphoneにしたのすら最近で、それまで一切、
Appleの製品を使ったことはなかった訳ですが。
ここ数か月で、
予想だにしなかった弊害に出会うことになりました。
Windowsのノートパソコンが、まともに使えなくなってしまったのです。
デスクトップの方は、
業務的にはまだまだWindowsの方が使いやすいですが、
ノートになると、どうしても、
本能的に指が『Mac Book Air』の動作をしてしまうのです。
お客様先や取引先の前でこれをやると、微妙な空気が流れます。
例えば、
・スクロール=2本指で下に流す。
・Webページを戻す=3本指で横に流す。
・デスクトップを表示=4本指で下に流す
・使用中のアプリを表示=4本指で上に流す
『Mac Book Air』はタッチパネルではないのですが、
特にこのあたりは、説明書を読んだ訳でもなく、
当たり前のように直感で動かしていたので、
クセのように出てしまうようになりました。
『Macに慣れた』、というのはおそらく正解ではなく、
本来、ずっと自分の操作イメージはこうだった、
のだと思います。
そこを焦点にしたのは、さすがだなと。
Appleのデザインやコンセプトが好きな方もいれば、
Windowsの汎用性と拡張性を好む方もいるでしょうが、
直感、というものに限れば、
個人によってそれほど差異が出るものでもないと思います。
最も早く、行動の根拠になるもの。
それは確実に自分の感覚、つまり直感です。
これはプロモーションにも同じことが言えますが、
懸命にマニュアルを読まなければ使いこなせないような商品やサービスは、
徐々に淘汰されていく気がします。
原点回帰と言いますか、一周したと言いますか、
最近、技術力の向かうべきところが、少し見えたような気がするのです。
私としては、
使いやすくてストレスがなければ、どちらでもいい話であり、
そこに信念みたいなものはありません。
とはいえ、こういったツールやインフラの変遷を、
Web屋として考えない訳にはいきません。
Webは、外部環境に大きく左右されるものです。
『インフラに左右される』、と言っても過言ではないでしょう。
その昔、回線速度の問題から、Webに動画を組み込む、というのは、
非常に手間がかかるものでした。
動画のファイルは『激重』で『超遅く』、
パソコンをそのままフリーズさせることなど当たり前でした。
それが今や、ファイルの圧縮技術と光回線の普及により、
さほどの苦労もなく、多くの家庭で見られるようになり、
立派にWebの1コンテンツになっています。
スマートフォンが台頭すれば、
もちろん新しいサービスも無数に生まれるのですが、
現在のWebサイトも、それで見れるようになる必要が出てきます。
今の流れを考えると、タッチパネルの技術も各社で進んでおり、
そのうち、端末のほとんどが、
直感系のタッチパネルや、より現実を超えたホログラムなどに入れ替わったとき、
Webサイトの構造自体が変わる、のはもはや必然ですので、
私たちは、そこまで予測しておかなければなりません。
Webサイトが『クリックするもの』から『タッチするもの』になる、
(もしかしたら、それはもうWebと呼ばれていないかもしれませんが)、
とすると、根本的にWebの構造を考え直す必要が出てきます。
そして次には、『タッチ』よりも、さらに直感に近づく道があり、
『思考』そのものでの動作、思考連動型の商品が・・・・
脱線しそうですのでこれくらいにしておきたいと思いますが、
Web自体がそうであったように、
ひとつのコンセプトが、世界を変えることは稀ではありません。
伝統や既成概念をぶち破って、ひとつの商品・サービスが、
過去を全て塗りつぶすほどの圧倒的な威力を持つ。
それがまた、周囲にあったあらゆるものを変化させる。
こんなことが頻繁に起こるのはWebの世界くらいですので、
本当に面白い業界にいるもんだと、しみじみしながらも、
直感的な操作でこの記事を書いています。
でも、やっぱりキーボードだけは、まだまだ直感的ではないんですよね。。。。
『ロゴス(論理)とパトス(情熱)の共存』
ここまでは、『講座』と銘打っているくらいですので、
考え方、手順、技術、ツール、注意点などなど。。。
非常に論理的な内容を示してきたと思います。
これはロゴス(論理)です。
もちろん当社には、ディレクションをする上で必要な、
既に用意されているフォーマットがあり、ツールがあり、管理方法があり、
いわゆるロゴス的な体制があります。
それは長年の月日を経て、研磨され、幾度も改訂されてきたものですので、
現状という意味では、
当然、それまでで最高のレベルに達しているはずです。
しかし。
それだけでは足りません。
それだけでは、決して未来に価値を生むWebサイトにはならないのです。
ここに足さなければならないもの。
それがパトス(情熱)です。
繁雑な状態のものを仕組み化すると、『効率的』になります。
仕事が速くなり、楽になり、ミスが減り、早く家に帰れるようになり、
いいことづくめで、皆が嬉しいのは当たり前です。
しかし。
この仕組みに心酔し、しがみついてしまうと、
あっという間に、最高だったはずの仕組みが、足枷に変わります。
気付いたときには、致命的な疾患に変わっていることさえあります。
理由は簡単で、その仕組みの中にいる限り、
絶対に、それ以上にはならないからです。
戦略という先読みをするのがWebディレクターの仕事と仮定するならば、
ディレクターは決して仕組みに呑み込まれてはなりません。
利用することはあっても、仕組みの内側に入ってはならないのです。
予測という行為が内包されている以上、
ちょっとだけでも、常にはみ出していなければならないからです。
はみ出すために必要なモノ。
それがパトス(情熱)です。
私がディレクターのチームを見るようになった以前から、
ディレクター用の提案資料や解析ツール、ヒアリングシートなど、
幾つものツールが開発され、時には立ち消え、改編され続けてきました。
その中で私は、長い間、
何とかそれらのツールを平準化・統一化しようと躍起になっていました。
何をどう統一しても、ディレクターごとに次々と亜種が生まれ、
いつの間にかオリジナルな状態になってしまうのです。
勝手なことしやがって!と叫びたいのをこらえつつ、
解決策を模索し続けていました。
管理するには、あまりにも宜しくない状態、だった訳です。
ところが、それがマイナスではないと気付いたのは1年くらい前でしょうか。
独自の進化を遂げたツールを良く見てみると、
基本ラインからそれほど逸脱している訳ではなく、
細かいところでの追加、修正、試しがほとんどで、
(時には、前衛的すぎるものもありましたが)
それは創意工夫の足跡、とでも呼ぶべきものでした。
そしてそれは、ほとんどがプラスに働いていると言うことができました。
それを紐解くと、要するに、
もっと効率的にならないか
もっとお客様のためにならないか
もっといい資料にならないか
もっといいサイトにならないか
もっと付加価値をつけることはできないか
もっと自分はできるはずだ
という、
ディレクター個人個人の前進する『想い』そのものだった、
という訳です。
これこそがパトス(情熱)です。
そしてそれこそが、常なる改編・改定の要因となり、
推進力そのものになっている、と思うことができました。
むしろ、
統一されたものの中に埋没してしまうようなメンバーがほぼいなかった、
ことに感謝せねばと思ったくらいです。
仕組み化しないと管理できないなんて、管理者の言訳に過ぎない、
そのはみ出した部分も管理できるように考えるのがお前らの仕事だろ、
と、そんな風にさえ言われているような気がします。
ですので私は、完全統一の優先順位を極端に下げ、
ノウハウを活かせる基本ラインの概念部分と、
一部のツールの使用のみは残し、
パトスを注ぐことになりそうな、特にサイト上で可変しそうなところに関しては、
ディレクター個人に任せられるようなツールにすべきと、
考え方をシフトチェンジしています。
物事を仕組み化・工場化するのは、管理者からすれば、非常に楽です。
生産ラインという考え方であれば、
きっと、それが正解であることの方が多いでしょう。
ただ、
ロゴスだけでは未来に橋が架かることはない、
点ではクリアできても、線ではクリアできない、
ような気がしてなりません。
如何にして、
ロゴス(論理)とパトス(情熱)を共存させるか。
私は、立場上、
はみ出した行為をたしなめ、ルールを守れと口では言わなければなりませんが、
内容が致命的ではない限り、心の中では、
「そのまま突っ走れや!」と叫んで・・・・・・・いるとかいないとか。
『 IE9、FF4、Chrome11 』
いきなり略語にしましたが、
皆様は、これがなんのことだかわかるでしょうか。
今日現在の、これから注目される
ブラウザの最新バージョンです。
正確に言うと、
Internet Explorer9
Firefox4
Google Chrome11
のことです。
ブラウザとは?
Webページを閲覧するためのアプリケーションソフト。インターネットからHTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。
【参考:IT用語辞典 e-Words】
要するにブラウザとは、Webサイトを見るモノです。
少し前にも、ブラウザのシェア率の話はしたと思いますが
(そして同じ説明をしましたが)、
その頃よりもまた時代は移り、
新しいブラウザが生まれ、それぞれのバージョンも更新されています。
少々落ち着いてきたかと思いきや、この3種のブラウザが三頭となり、
ここから丁々発止のシェア率の奪い合い、
いよいよ、
「第3次ブラウザ戦争」
が始まるような気配を感じている昨今。
まだまだInternet Explorerのシェア率が高く、
優勢なのは明白ですが、圧倒的ではなく、
最近のFFの速度アップや、
Chromeのアドオン(追加オプション機能)の性能などは飛躍的で、
ここから大逆転が起こるのか、楽しみは楽しみなのですが、
ちょっとした疑問もあります。
本当にそれ、ユーザーのためになるんだろうか・・・?
という疑問です。
私はもちろん、こういう業界に属していますので、
意図的に全てのブラウザを使用していますし、
仕事の効率化が図れることが多いので、
最新のバージョンが出るたびに、
その機能を確かめたり、アドオンを試したりしています。
しかし、です。
まともにアドオンを使いこなせたり、
機能を知り尽くして、状況によってブラウザを使い分けたりなんてことが、
果たしてそんなにも必要なのでしょうか。
第3次ブラウザ戦争が起こるかどうかなんて考えているのは業界人くらいで、
一般の方には、どうでもいいことです。
難しいことは考えず、日常的な操作で、
より快適に、
パソコン上でやりたいことが動作すれば、良いだけです。
多様性の到来を告げて、
オンデマンドな使い方や、一人が複数のブラウザを使い分けるような時代となり、
その中で各ブラウザがそれぞれの特徴を持つ。
ユーザー自身が使いやすいブラウザを選べる。
それは良いでしょう。
HTMLがついに、HTML5と進化し、以前のものと比べて、
動画やアニメーションなどを直接サイト上で扱えるようになるため、
それに対応を始めたブラウザでは、
よりそういったリッチコンテンツでの表現が可能になる。
それも良いでしょう。
それらはもちろん、歓迎すべきことなのですが、
その新機能がもたらす感動を享受するためには、
それなりのインフラ(設備)環境が必要なのも事実です。
パソコンそのもののスペックが変わらなければ、処理速度や画質は同じですし、
ネット回線の速度が変わらなければ、動画を流せる速度は変わらない訳です。
スマートフォンの台頭によって、事態はより複雑となり、
iphoneやAndroidに対応したスマートフォン版のブラウザも出ていますが、
通常の3G回線では満足にインターネットはできません。
そのために、新たにネット回線を契約する必要がある。。。。。
その費用を、みんながみんな、払えるとは限りません。
費用を賄えない人は、そもそも新しいものは享受できない、
その前提で、どんどん開発は進んでいくように見えます。
進歩することは、人間として正解ですし、
技術革新の世界で立ち止まることは許されないのですが、
闘いに身を投じていない人からすれば、
戦争なんかない方がいいに決まってます。
みんなが同じブラウザで、同じサイトの見え方で、
平和にインターネットができれば、
それが一番シアワセなんじゃなかろうか。。。
・・・とは言ってられないのがこの業界であり、
それこそが競争原理なのですが、
それでも、当初、インターネットの大義であった「世界をつなぐ力」は、
一部の人間にしか与えられないものでは決してなかったはずで、
戦争によって被害者が出ることがあるのだと、
心の何処かで考えながら、
開発者の方々には技術を進歩させて欲しいものです。
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『Webサイトに必要な"機能"はどのように決めていますか?』
一口に「機能」と言われても、ピンと来ないかもしれませんので、
感覚的に理解できる、代表的なサイトの機能を羅列してみます。
①不動産系のサイト
高機能検索システム
→自分のニーズにマッチした物件を探す機能
②リクルート系のサイト
会員登録・管理システム
→新しい情報を常に収集もしくは就職活動を進捗させる機能
③物販系のサイト
EC決済システム
→商品・サービスを(クレジットカードなどで)購入する機能
④ブログ系のサイト
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
→Webの専門家でなくてもサイトの内容を更新できる機能
上記は、サイト全体の基盤とも言うべき部分の『機能』ですが、
この他にも、
⑤Flashの導入
⑥動的なJavaScriptの導入
⑦簡易的な更新プログラムの導入(プチCMS)
⑧カレンダー
⑨メルマガ
⑩アンケート
⑪モバイル対応
などなど、細かく上げて行けばキリがありませんが、
その系統のサイトであれば、
どのサイトを見ても、当たり前のようについている機能です。
では、どうしてその機能がついているのでしょうか?
言うまでもなく、
必要だから。
です。
では、
本当に必要かどうかを考えたことがあるでしょうか。
これはやはり、ディレクションにかかっているのです。
そもそもサイトは、
エンドユーザー(消費者・サイト閲覧者)のためにある、
という話は何度もしたと思います。
Webサイトの「機能」とは、本来、
ユーザーの操作や行動を補助し、
目的までの道筋をフォローするためにあるものです。
ですので、不必要な機能をつけることは、マイナスのはずです。
にも関わらず、そういった類のサイトを非常に多く見かけます。
その機能が本当に必要かどうかは、
ディレクターが見極めなければなりません。
何故ならそれは、
・そもそものサイトのコンセプト、目的
・ターゲット
・お客様の予算
・サイトの運営状況
などによって容易に左右されるものであり、
その実情を最もよく知っているのが、ディレクターだからです。
例えば私が『動的な見た目』になる、
FlashやJavaScriptなどのプログラムを導入するときは、
『狭い画面内で多くの情報を伝えなければならないとき』
『コンセプトがアートやイメージに直結しているとき』
くらいで、それ以外の曖昧な理由、それこそ「動いている方がカッコイイから」などという理由で導入することは有り得ません。
FlashやJavaScriptは、
あくまでも、サイトを構成するHTMLとは別のプログラムを用いており、
全てのエンドユーザーが、平等にブラウザで表示できるとは限りません。
インターネットの環境によっては、接続が遅くなる可能性もあり、
明確なメリットがない限り、マイナスのリスクの方が高くなります。
記事を読んでもらうのが目的の大手のブログ系のサイトに、
長々とコンセプトを訴えかけるFlashが入っていることなど、
ほとんどありません。
広告枠くらいはあっても、いきなり最新記事から始まるのが常ですよね。
また、
実際の運営人員が確保できないお客様のサイトに、
大規模なCMSを導入しても、
そこまで手が回らず、更新されずにそのままになってしまうケースが
非常に多いという経験もあります。
意外と多いのが、『何となくの見た目』や、『あったらいいな』に近い、
曖昧な理由による機能の導入です。
それはエンドユーザーのためにならないことは勿論、
別途で予算をいただいたお客様のためにもなりません。
こういった要望は、
お客様からのニーズとしては、実際、出やすいものなのですが、
それをディレクターは、必要かどうかを明確に判断し、
お客様に進言する義務があるのです。
サイトに必要な機能は、エンドユーザーに必要な機能。
やはり、ディレクションの基本は、全てここにあります。
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『Webサイトのデザインを決めるのは"感覚"でしょうか?』
いいえ、違います。
ターゲット、ゴール、シナリオが決まりましたら、いよいよ実際の見た目(デザイン)に関わる部分を決めて行く段階になります。
デザインというと、非常にパトス(情熱)に近い、感覚的な要素が出てくるのですが、その想いをぐっと堪えて、まずはロゴス(論理)で考えていく必要があります。
デザインは、決してセンスと感覚の世界の話ではありません。
この段階としては、実際に公開されるWebサイトを、
「どういった見た目(デザイン)」にするか、
「どういった機能(プログラム・システム)」を持たせるか、
「どういった操作(ユーザビリティ・アクセシビリティ)」を施すか、
「どういった法律(薬事法・特商法)」に準拠させるか、
「どういったSEO対策(キーワード、ソース)」を施策するか、
などなど、それはまた事細かに決めて行くのですが、ここでは、主に2点に絞って考えていきましょう。
■デザイン
■機能
この2点です。
これが演出家としてのディレクターの仕事です。
今回は、『デザイン』を主軸にお話ししていきます。
もちろん、デザインが感覚に訴えかけるものはあります。それを軽視していい訳ではありませんが、基本的に、デザインにはロジックがあります。
そのデザインになった理由があるのです。なければなりません。
その理由になるのが、これまでのヒアリングであり、ターゲットであり、ゴールであり、シナリオになります。
ここまでの作業は、エンドユーザーには決して見えない、表舞台には出てこない地道な作業です。ですが、この地道な作業をしなければ、要件もデザインも決められません。
何もかもすっ飛ばしてデザイン制作をすること自体は可能ですが、そうしてできた『ちょっとアートな』サイトは、ビジネスサイトとは呼べない存在になります(それが悪い訳ではありません、目的の違いです)。
では、デザインの中でも特に、トップデザインを制作していくときの、ここまで集めた情報との関係性を少し見て行きましょう。
わかりやすい例をとって、考えてみたいと思います。
とある店舗
|
■業種:飲食、高級イタリアンレストラン ■ターゲット(ぺルソナ):「20代女性、独身、独り暮らし、銀座勤務、OL、高級志向、ブランド好き、数時間の残業あり、休日出勤はなし、給料は通常」 ■ゴール:【フロント商品】平日の格安ランチの予約、【バック商品】祝日の高級ディナーの予約 ■強み:料金設定、味、接客 ■弱み:まったく名前が売れていない ■優先順位: ■ユーザーシナリオ:ランチのプラン・メニュー紹介+料金→店の雰囲気→ランチの予約 (→次回、ディナーの予約→リピーター) |
※ここまでは、ディレクション済みとします。
■デザインとターゲットの関係
「色」と「テイスト」の決定に、ターゲット(ペルソナ)は要素として大きく関係します。
主観が入らないように、消去法で考えていきましょう。
●テイストの決定
ターゲットが女性なら、やはり柔らかいテイストが真っ先に思い浮かびますが、今回のような場合は、そもそも高級レストランであるのと、ターゲットに「高級志向」「ブランド好き」という要素があるため、ポップなテイストは馴染まないと思われます。
では高級感そのままに、格式高いテイストにしてしまえば良いかと言うと、フロント商品が「ランチ」であり、「給料が通常」という要素から、高級感を出し過ぎると、敬遠されてしまう恐れがあることが推測できます。
ターゲットの心理的には、高級レストランに格安で行ける、というところがポイントになるので、高級感は少し抑えるべき、というのが、判断可能な範囲になります。
ターゲットの志向性も考慮すると、デザインコンセプトは、「ブランド店舗のような雰囲気を出しながらも、あまり高級さを押し出し過ぎない、シンプルなテイスト」くらいがちょうど良い、と言えるのではないでしょうか。
ここから先は、センスと感覚の世界になりますので、デザイナーと協議していくところです。
●メインカラー・アクセントカラーの決定
まず、飲食業ですので、余程のことがない限り、寒色系のメインカラーは除外され、食欲をそそるような「暖色系」の色を選択するのが通常です。(※これはディレクションと言うよりも、カラーマネジメントができているかできていないかの問題ですので掘り下げません!)
次に、暖色系のメインカラーで考えた場合、全体のテイストに対し、ポップなイメージを与えるパステルカラーなどは馴染まなくなります。暖色系でも、鮮やかな「オレンジ」や「ライトグリーン」となると、コンセプトからずれていく可能性が高いでしょう。
残された色では、全体的に「茶系」をベースに、アクセントを「黄色系」などでまとめるか、全体的に白をベースに、アクセントに「茶系」や「黄色系」という筋道が王道になります。
ここから先は、やはりセンスと感覚の世界になります。
※メインカラーを決めるときに考慮しなければならないのは、コーポレートカラーです。それをどうしてもお客様がメインに据えたい、という場合は、その中での判断が必要になります。そういうヒアリングが必要だと言うことです。
■デザインとゴールの関係
ゴールが「ランチの予約」ですので、まずはトップデザイン上で、「ランチがある」「予約ができる(必要)」ということが一目でわからなければなりません。
情報として必ず必要だということです。また、どのページからも予約ページに行けるような工夫も、トップデザインの時点で考えておくと良いでしょう。
■デザインとシナリオ・優先順位の関係
これはレイアウトやメニュー、各バナーのサイズの順番の決定に関わります。
前提として、トップデザインは、当然Webサイトの入口であり、最もアクセスが多くなるところです。ここの情報の取り扱いで全てが決まる場合もあります。その全てを決めるタイミングとして、「1view」というものを考えておく必要があります。
ひとつ、質問です。
「あるWebサイトを訪れた人が、一度に把握できる情報の範囲、つまり見える範囲は、どれくらいでしょうか」
Web制作に関わる人間であれば、これは簡単ですね。
横幅が900px~950px
縦幅が600px~650px
と、言われています。
これは一般的な方が使用している「モニターのサイズのシェア率」とその中でブラウザが占めるであろう割合から、算出されているものです。ワイド型のモニターが増えた最近のパソコンでは、横幅がかなりあるため、昔の800pxの定義に比べると、ずいぶんと広々と使えるようになりました。縦幅は、あまり変わっていません。
これを俗に「1view」と呼称しますが、ブラウザ上でスクロールをしなくても、見えているであろう範囲、つまり、エンドユーザーが何もせずとも、確実に一度で情報を視界に捉えられる範囲、ということです。
言い換えれば、第一印象(ファーストインプレッション)のタイミングを司る領域、と言うことができるでしょう。
まずは、この範囲に、『優先順位の高い情報』を収めることを考えましょう。
ここに入れなければならない情報は、ヒアリングとディレクションの結果から、
・ランチのメニュー(料金含む)
・ランチの予約ができるページへのバナー
・店舗のイメージが伝わるもの(もしくはそのページへの誘導)
・接客のイメージが伝わるもの(もしくはそのページへの誘導)
・レストラン名
となっています。
必要な情報を、どの比率で扱うかは、優先順位と、その強弱で決まります。
全体を『10』とした場合、今回のケースでは
『 7 』:ランチのメニュー(料金含む)
『 1 』:ランチの予約ができるページへのバナー
『 1 』:店舗のイメージが伝わるもの(もしくはそのページへの誘導)
『 1 』:接客のイメージが伝わるもの(もしくはそのページへの誘導)
『 0 』:レストラン名(サイトタイトル部分で代用)
で設定するとします。すると、
大体、初期の構成ラフとしては、このような感じになるでしょうか。
※メインビジュアルを決めるときに考慮しなければならないのは、そのイメージに耐えられる使用可能な画像写真・素材データがあるかどうか、です。例えば、今回のような場合、ランチメニューのコース紹介を大体的に打ち出すべき、という方針が決まっても、メイン画像が存在しなければどうにもなりません。場合によっては、写真を公開できないような制約が存在する可能性もあります。画像のクオリティが前提となってしまうようなデザインが想定される場合は、事前にお客様に確認をしておく必要があるのです。
このように、デザインの決定には、事前のマーケティングと、ヒアリングで集めた情報と、ディレクションの過程で生まれた、ゴールやシナリオが理由となって反映されていくべきです。
時々、ちゃんと設計されていそうなのに、「何故そこにそのバナーが?」とか、「その情報いるの?」とか、「重要なのに画像サイズ小さくない?」とか、疑問を持ってしまうWebサイトを見かけますが、これは、根本的な部分から「感覚」で構成されているからです。その人の感覚がずれていたら、それで終わってしまうリスクを秘めています。
まずは理由のあるデザイン案を起こし、そこにセンスと感覚のエッセンスを加えて行くのが、ビジネスサイトのあるべき姿です。
かなり工程を省略してしまいましたが、上記のような理論での組み立ては、あくまでも一例、一般的な展開を軸にしています。必ずしも、「1view」にこだわる必要はありませんし、優先順位が全てという話でもありません。
王道とは逆の方向に突き進むことで他社との差別化を図り、注目を集め、それで成功する、ということも、市場的には十分に有り得る話だからです。
重要なことは、物事には王道があり、それを知らなければ、王道を逆手にとることもできない、という点です。
演出家は、舞台の状況と、出演者のこと、そして観客のことを計算し尽して、演出を決めるものです。そしてその苦労を、観客には決して悟らせません。当然のように、観客を虜をする。
Webディレクターも、そうありたいものですね。
次回は、広義の意味では『デザイン』ですが、Webサイトに与える『機能』について考えてみたいと思います。こちらも、なかなか奥が深いのです。
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『顧客満足度調査』とは
お客様が、購入した商品やサービスに対して、満足を得ているかどうかを調査する。
それ自体は、マーケティングという言葉が生まれたときから行われてきています。
調査の方法には幾つかありますが、ポピュラーなものはそれほど多くはありません。
ひとつは、「じゃらん」などの旅行系ポータルサイト、「ぐるなび」などのレストラン系ポータルサイト、「楽天市場」などのネットショッピング系のポータルサイトに見られるような、商品・サービスに対する消費者からの、ネット上での書き込み、つまり「レビュー」と呼ばれる方式。
もうひとつは、ネット上のフォーム、もしくは用紙への記入・郵送方式で行う直接的なアンケートです。
そもそも、顧客満足度を調査する目的はなんでしょうか?
本来それは、マーケティングそのものである、とことができるでしょう。では、マーケティングとは何だったでしょうか?簡潔に言えば、「企業が利益を出すための全ての活動」、と言うことができます。
つまり。
本質として、「顧客満足度調査」とは、自分が間違っていなかったことを確認するためにするものでも、自分で満足するために行うものでも、企業の宣伝活動の根拠データにするためでもない、というところが最も重要です(もちろん、その理由は含んで然り、ですが)。
『アンケート自体の在り方』
「顧客満足度100%」。
誰もが「本当か!?」と思いつつも、何故か良く見かける文言ではありますが、これ自体は、実際にアンケートを実施し、データとしての統計上、得ようと思えば得られてしまう、というのが正直なところなのではないでしょうか。
アンケートの項目そのものにマイナス要因を入れず、結果を予測して質問項目を作り、最終的な結果として「満足」に誘導して しまうように「仕組む」ことは、心理学を学んでいなくても、実際可能です。
確かにデータとしては根拠があり、虚偽ではないのかもしれませんが、操作して得た「100%の満足」に満足してしまった企業は、もしかしたら成長が止まるのかもしれません。
何故って、世界も、人間の感情も、絶対的に一律になることなど有り得ず、絶えず「動く」もの、だからです。
現実的には、全てのお客様が満足する、つまり顧客満足度100%はない、と思います。
ここで考えなければならないのは、企業にとって、一番大切なお客様からのご意見は、「悪かった点」なのだということです。
お客様から「ありがとう」をいただくのは、非常に嬉しいことです。言葉でも、メールでも、自分の仕事を認められる瞬間ですから、テンションもモチベーションも上がります。
逆に、「悪かった点」を指摘されるのは、非常に心苦しいことです。自分の仕事や成果物を否定されてしまう訳ですから、できれば聞きたくないですし、目を背けたいところ、テンションもモチベーションも激落ちします。
それでも、これからその企業がやらなければならないこと、その方向性は、「悪かった点」にこそ隠されていて、「悪かった点」を改善していくのが事業発展の一番の近道になります。
何故ならそれは、お客様のニーズ、つまり市場の需要である可能性が高いだからです(まとまったデータになっていれば)。需要に対して供給をするのがビジネスの基本だからです。
どんなに前衛的でも、需要がなければ意味がありません。
『"過程"に対するアンケートへの挑戦』
今期の5月より、私どもフリーセルCS本部では、サイトが完成し、納品したお客様に、直後である翌月から、直接的なアンケートをとるプロジェクトを開始しました。
Webサイトが完成して、そこで終わりではない。
当社が提供しているのは、WebインテグレーションとWebコンサルティングに大きく分かれますが、何よりも、Webコンサルティングを会社の方向性としての商材に据えています。つまり、運用までを考えてこそのWebサイトである、という理念です。そのために、たくさんの商材・サービスを用意しています。
そういった背景もあり、当社は、運用中のお客様にアンケートを行うことはしても、サイト完成直後に、総括的にアンケートをとる、ということはしていませんでした。
今回の顧客満足度調査では、Webサイトそのものに対する満足度もそうなのですが、過程に対してのアンケート項目を考えております。
●営業の提案時はどうだったか
●ディレクターの進め方はどうだったか
●完成したサイトに反映されているのは主に誰の意見か
●運用時に望むことは何か
などなど、大きく分けると、上記のようなコミュニケーションラインを中心にしています。
例えば「レストラン」ですと、商品そのものの飾り付けや味について、アンケート項目があります。加えて、ウェイター・ウェイトレスの接客がどうだったか、これもアンケート項目にあります。
飲食業は接客業というカテゴリーに入るため、当然のように、「接客」は、多くのポータルサイトでも、レビューする項目に配置されています。
ところが、IT業界では(と言ってしまっては語弊がありますが)、お客様の要望、予算、仕様まで異なる「Webサイト」になりますと、提供するモノが一律ではないため、一定の項目でアンケートをとることが非常に難しいと言えます。また、内容の専門性が高いため、単純な感想にも個人差が出てしまいます。それは事実でしょう。
だからと言って、マーケティングにならない、という訳でもないと思います。
既に温かいご意見も、厳しいご意見もリアルタイムでいただいています。
まだ始めたばかりですので、統計データとして参考にするには、あまりにも母数 が少ないというのが正直なところなのですが、統計は積み重ねです。
仮に、ディレクターの制作進行速度が「遅い」と大多数のお客様が感じているのであれば、理由がどうであれ、それは「悪かった点」です。仮にそれが努力では解決できない、物理的に時間短縮が不可能なことだとしても、そう思わせてしまったのであれば、「しっかりとした説明が足りなかったのだ」という結論に至ることができ、「次からは、ここの説明を詳しく行う時間や資料を作ることにしよう」という改善点を弾き出すことはできるはずです。
どうしても、作業としての制作業務に関わっていると、結果そのものや、結果への論理構造、機能の実現、納期という悪魔(ディレクターにとっては特に!)、だけで物事を考えがちになります。
しかし。
そのひとつひとつの過程には、やはり人間同士のコミュニケーションがあって、必ず感情が動きます。例えデザイン抜群・機能充実のWebサイトが結果としてできたとしても、それだけでお客様が喜ぶとは限りません。作った人間を信用できなければ、Webサイトも信じられないのが道理です。
過程も大切にしたWebサイト、Webコンサルティング、当社のサービスは、そこを目指したいと思うのです。
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『Web サイトは 本 のようなものです。』
だから、『ユーザーシナリオ』を描きましょう!!
唐突に宣言しましたが、Webサイトにはシナリオが必要で す。
シナリオ、つまり脚本です。
その脚本家は、ディレクターです。
この「シナリオ」がないと、Webサイト のターゲティングが合っていても、ゴールが設定されていても、ゴールまでの道筋が見えないため、誰もそのゴールには辿りつけないかもしれません。
例えるなら、R.P.G.(ロール・プレイング・ゲーム)。
いわゆるFFとか、DQとか、その類だと考えていただければ問題ないと思いますが、予定されたシナリオがなければ、地図もアイテムもヒントも手に入らず、何 処に向かえばいいのか、さっぱりですよね?
それではゲームは進行しません。間もなく、リセットボタンが押されるでしょう。
Webサイトで言うと「直帰」「離脱」というやつです。一番悲しいやつです。。。。
ストーリーの展開そのものを、 ユーザー任せにしては、本末転倒になってしまいます。そのストーリーは、Webサイトを作る側が決める、決められるものです。
Web サイトを形作っているHTMLの歴史を辿れば、そもそもWebは「本」の代わりに、「本」よりも優れたモノとして作られたと言っても過言ではありません。 ですので、全体が「構文」として作られており、構造がほとんど「本」と同じです。
表紙があって、目次があって、コンテンツが あって、見出しがあって、段落があって、文章があって、その流れが あって、結論がある。
Webサイトが 本と異なるところは、各コンテンツに強弱がつけられるため、全部読まなくても大体わかり、場合によってはトップページだけでほとんどわかり、読ませたい箇所だけを短編の脚本にして提示することができる、ところです。
その意図的に仕組まれたストーリーを、ここでは、ユーザーシナリオと 呼称します。
前回までに、
Webマーケティング
ヒアリング
・3C分析
・ 4P分析
・SWOT分析
・ターゲティング(ペルソナ)
・ ゴール設定
このようなことをやってきました。いえ、特に思い出す必要はありません。今回の話から逆算すれ ば、そもそもヒアリングで何が必要だったのかは自ずとわかります。
ヒアリングの中で情報を引き出し、ゴール設定までできたら、
そこからは、得た情報を組み立てていく段階です。
例えば、ある建築関係の企業 が、自社の「リフォーム」分野に特化した「プロモーション」サイトを作りたい場合をシンプルに考えてみましょう。
ユー ザーシナリオを描くには、まずパーツが必要です。
■ 代表的なユーザーの「知りたいこと」
・自分の目 的のリフォームは行っている?
・料金は?
・納期は?
・技術は?
・契約内容は?
・会社の場所は?
・サポート体制は?
・お問い合わ せの方法は?
■代表的 なある企業の「示せること」
・リフォームできる箇所
・料金表
・事例
・サポート体制
・リフォームの流れ
・契約の流れ
■代表的なある企業の「主張」
・うちは料金はちょっと高いが技術力は半端ない
・よって、事例 の数も半端ない
・価格で勝負するつもりはない
・納期も早い方ではない
・地域密着でアフターサポートは他社には負けない
・元々リピーターは多いので、規模拡大のために新規顧客が欲しい、予算はさほど問題ではない ので、顧客層は問わない
・リフォームは「見積もり」がと りにくいので、電話で状況を聞いた方が早い
・「無料見積 もり」は概算になるが可能
・電話をもらって近ければ、無 料で「見積もり」の下見に行くことが多い
・メールから発展させてやり取りするには常駐スタッフが少ないので、今の営業スタイルは活かしたい
はい、これらのパーツは、当然、マーケティングとヒアリングから、得ていなければならない情報になります。
この細分化されたパーツ、ユーザーの知りたいことと、企業が提示できる内容から、必要なコンテンツを大きなカテゴリに括れます。
・リフォームの目的
・事例紹介
・料金提示
・契約関連
これに優先順位をつけます。
今回のような場合、ユーザーにとって「料金」は非常に重要な要素でありますが、「リフォー ム」で「新規顧客」になりますと、まず「直したい箇所がある=困っている」という状態であることが推定され、情報の優先度としては料金よりも優先される、 と考えられます。場合によっては、かなり急いでいることもあるでしょう。
↓
よって、まずは、サイト訪問者 に「そのリフォームができるかどうか」を認識してもらう、ことが最も重要な要素として位置付けられます。
↓
次に、料金と事例の優先度を考えた場合、
価格の安さや納期速度での勝負では分が悪いのは現実的、最大の強みである「技術」と「事例」の数を活 かす方が企業としてもやりやすいため、「事例と数とその技術力を見せる」ことが可能であれば、優先順位は料金よりも上げるべき。ただ、事例の見せ方には 工夫が必要。
↓
地域性とサポート体制は明らかに秀でているので、信頼を得やすい。コンテンツとして挟むべ き要素。
↓
はい、これで簡単なシナリオができました。
この企業がこれから作るWebサイトのユーザーシナリオは、
目的別リフォームの入り口→その目的に合致した事例の紹介(納期、工事費用もわかるように構成)→サポート体制→お問い合わせ(電話)
にしよう、と構成できる訳です。
もう少し慎重なユー ザーのための補足として、
・料金の相場
・リフォーム完成ま での流れ
・契約の流れ
・メールでのご相談・ご質問・お見積り
こちらはメインとなるシナリオからは外しましたが、ニーズがある以上、当然コンテンツとしては置いておかなければならないものになります。
メインのシナリオは、捨てるところはきっちりと捨てて、まずはこれくらい簡単に簡潔に構成すべき です。パー ツが多く ても、その全てを詰め込んでしまっては、結局何が言いたいのかわからなくなります。理想は3段階、多くても4段階く らいでしょうか。言いたいことが言い切れなくても、ここはぐっと我慢をするところです。
実際には、こんなに簡単ではありません。あくまでも例ということで。。。
もっと状況は複 雑で、キーワードマッチングや経営戦略、企業様のスタンス、イメージ、商品・サービスの特性、販売経路、営業手法、メインターゲットに据えたモチベーショ ンレベル(潜在層なのか、見込み層なのかなど)、企業・商品・サービスの認知レベル、実際に展開できる事例があるのか、などなど、加味していかなければな りません。
しかし、やるべきこと自体は変わりません。
1. メインターゲットのニーズの優先順位を推定する
2.企業側の強み・弱みの優先順位と比較する
3.妥協点と融合点を見い出し、幾つかシナリオを作る
4.一番強めたいシナリオに絞る
これだけです。
マーケティング全般に言えることではありますが、Web上の表現は、何処まで行ってもやはり最初は仮説でしかなく、実装して、検証をしないと結果は得られないものです。 とは言え、マーケティングとヒアリングの精度で、このシナリオの確度を限りなく高めておくことはできる訳です。
そんなこんなでユーザーシナリオができたら、当然、次に待っているのは演出ですよね?
次回は、いよいよ要件定義 と情報設計について考えて行きます。
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ディレクターであって、ディレクターであってはならない。
のが正解でしょうか。
禅問答をしている訳ではありません。
これは非常にバランスが難しい問題なのです。
語弊があってはいけないのですが、無論のこと、サイトのゴール(目的)を決めることがゴール(決着)だとしたら、そのためにディレクターがいることは言うまでもありません。
しかし、どのような種類のゴールが必要なのか、誰に最後のシュートを打たせたいのか、そのゴールにどのような結果を求めているのか、意味を持たせたいのか、等はディレクター一人で決められるものではありません。
少々「ゴール」の扱いがややこしくなってきましたが、
サッカーに例えるなら、ディレクターの仕事は、サイト上での、
ゲームメイク
ということができるでしょう。
あるゴールに向かって、ボールをどう運ぶかの戦略を立て、そのための戦力を配置する、それがサイトの構造そのものになるはずだからです。
Web上で可能なサイトのゴールをカテゴライズすると、大枠、
■メール、FAXでのお問い合わせ
■電話でのお問い合わせ
■お見積り依頼
■資料・カタログ請求
■商品・サービスの購入
■実店舗への誘導
■商品・サービス告知
■企業・商品ブランディング
■他サイトへの誘導
このくらいになります。
ここで一番やってはいけないのが、全部をゴールにすることです。
Webサイトを作ろうとしているお客様からしてみれば、全部で結果が欲しいのは当然、ゴールはできるだけ多い方がいいに決まっている、と思ってしまいがちです。
しかし、ひとつのサイトで描けるストーリーは、ほとんどの場合が「ひとつ」です。
推理小説を思い浮かべてみてください。
たいてい、犯人は一人ですよね?
ひとつのストーリーで、何人もの犯人を設定はできません(共犯は別にして)。一人の犯人にたどり着くために、事前の情報があって、伏線があって、登場人物たちの関係があって、ストーリーが展開されます。
それまでの情報や伏線を完全に無視して、最後の最後に、いきなり記憶の欠片にもない登場人物が犯人として名乗りを上げたら、読者(消費者)には「なんのこっちゃ」です。
犯人(ゴール)が異なるなら、ストーリーも変更しなければなりません。
1冊の小説でそれを表現するのが不可能なように、「ひとつのサイト」で「ひとつのストーリー」を構成することが最もエンドユーザーにはわかりやすい形であり、そのためにゴールは「ひとつ」とするのが最も望ましいと言えます。
(Webサイト上で、ゴールを幾つも設定すること、それ自体は可能なのですが、この手法が可能なのは、既に業界内で地位を確立し、会社名を聞けば、誰にでもわかるような企業様だけです。推理小説でいえば、その作者が好きになった場合、その中から本を選ぼうとしますよね?)
では、そのひとつのゴールをどうやって決めて行くべきか、を考えてみましょう。
Webサイトですので、最も設定されやすい「メールフォームを用いた」ゴールを例にとります。
メールフォームの場合、
●質問、相談をしてもらう
●資料請求をしてもらう
●見積もり依頼をしてもらう
●商品・サービスに申し込んでもらう
といった段階的な要素が一般的ですよね?
このうちのどれに重点を置くかは、業種やサービス内容によって異なりますが、ある程度、論理的に設定可能なところです。
普通に打ち合わせをしていれば、ゴールは「メールで資料請求をしてもらう」に決定、などとすんなり行ってしまうことも少なくありません。
しかし、それだけでゴールを決めてしまうのは、少々早計です。
お客様はそもそもメールのやり取りが苦手で、郵送にも慣れていない、これまでの統計からも、「電話の方が圧倒的に成約率が高い」かもしれません。これをヒアリングできていないと、お客様の強みが活かせず、いざ、お問い合わせが来てみてから、「メールに返信できる人員も配送する人員もいなかった」と、お客様が困ってしまう、ということになりかねません。
だからと言って、ヒアリングで得た、お客様の強みを活かすことだけを考えて、簡単に電話でのお問い合せをゴールに設定するのも、また早計です。
お客様は、電話での対応にはそもそも自信があるけれど、かかってくる電話の内容を見る限り、単なる質問が多く、人件費がかかるので、できるだけ簡単な問題はメールで済ませる方向にしていきたい(もしくは、そうすべき状態にある)、かもしれません。企業の弱点を補う方向でのサイト設計も当然ある訳です。
サイトのゴール設定を行う際に、ディレクターは、特に以下の2点に注意を払うべきだと言えます。
■経営方針(強みを生かす方向か弱みを補う方向か)
■Webサイトに関わる運営体制(消費者に対するレスポンス体制)
お客様がご希望なら、それで良しとする考え方もありますが、そのゴールの向こうに何を見るかで、ゴールの質が変わる、ということを忘れてはなりません。
どちらにせよ、ディレクターが単独でゴールを決定する訳にはいかない理由がここにあります。
お客様ありきのゴール設定
なのです。
ゴールが決まると、サイトの構造もほとんど決まってきます。
一概には言えませんが、メールであれば、商品・サービスのコンテンツを目立たせます。電話であれば、商品・サービスに並列させて、会社の雰囲気、電話した時の不安を払しょくできるイメージを伝えるべきでしょう。
ゴールがないと、これが決まらないのです。
それくらい、ゴールを決めるということは、全てのビジネス活動に影響を与える行為に等しいと言えます。
当社では、ほとんど全てのことに、
G-PDCAサイクル
という言い方を良くします。
「G」はGOAL、ゴールありきのPDCAサイクルで組み立てる、ということです。
サイトに限らず、目的、目標、ゴールを設定するという行為は、ライフサイクルの中で非常に重要な意味を持ちます。
単純に、頑張れる、からです。
大学に行かないのに受験勉強をする人はいませんし、誰も助ける気がないのにボランティア活動にいそしむ人はいません。
今一度、サイトに限らず、「ゴール」について考えてみるのも面白いかもしれません。
あなたのゴールは、決まっていますか?
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はい、失敗します。
ディレクターとして断言できます。
いま、「100%ではない」とか、「絶対とは言い切れない」とか思ってしまった方、斜めから物事を見ようとしてしまった方は、
ディレクター向きです!
聞いたこと・目にしたことが100%だと思うようでは、物事の深部には辿りつけません。
表面的なヒアリングだけでは、本当のニーズは掴みとれないのと同じです。
そこに「点」が存在したのであれば、上下左右の広がりの中に何かが隠れているものです。それはもしかしたら、相手すら気付いていないことかもしれません。
疑問と吟味、思考に余白を残すことは、ディレクターの必須条件、だから今、瞬間的に逆方向の可能性を探った方は、ディレクター向きと言わせていただきます。
とは言え、ここはひとつ、感情をストレートにしていただければと思います。(納得のできない方はこちらからどうぞ。)
確かに、特にこだわりもなく、何の気なしに作ったサイトが、一部で反響を巻き起こし、それがリンクして絶大なアクセスを集めるまでになる・・・そんなことも実際には起こり得るでしょう。
しかし、ビジネス的にはこれを「成功」とは呼びません。
これは「ラッキー」と呼ばれる類のものです。
ビジネスとは永続性とサイクルが前提とされるもので、「描く」ものです。ラッキーとは永続性を獲得できないもので、「起こる」ものです。ビジネス的には、ラッキーよりも失敗の方が価値があります。
そもそもゴールがないのだから、そこにあるのはただの「流れ」であって、「成功」どころか、「失敗」もない、とロジックが成立すると言わせていただきますが、
例えばサッカーで、グラウンドの両サイドに、「ゴール」がなかったらどうでしょうか。
一瞬にして選手達は、フィールド内でやることがなくなってしまいます。
フォーメーションもコミュニケーションも必要なければ、体力配分、戦術も必要ありません。選手交代も、これまでの努力も、相手の選手のことも、これまでの歴史も、何一つ、必要がなくなってしまい、ただの平面と化した芝生の上で、ただただ呆然とすることでしょう。
サイトにゴールを設定しない、何となく作る、ということは、これと同義です。
ここで大切なことは、「ゴールを設定する」ということを前提に「ヒアリング」をすべきだ、という点です。
またサッカーに例えてしまいますが、足が速い選手がいるとか、守備力の高い選手がいるとか、ヘディングが強い選手がいるとか、実はキーパーが負傷中だとか、そういった内容を正確にヒアリングしていれば、自ずと、どの選手を何処に配置し、どういった形でボールを運べばゴールラインを割ることができるのか、仮説を立てられます。
そしてその仮説が、チームの戦術や監督の意向と合っているか(Company)、相手のチームに有効な手段なのか(Competiter)、ファンに喜ばれるものか(Consumer)、さらに言えば、未来のチーム形態や選手候補につながっていくものなのか(経営方針)、などを考えていきます。
ヒアリングとは、ゴールにボールを運ぶ方法論の情報を得る作業です。もしくは、ヒアリングの中で、新たなゴールが生まれることもあるでしょう。
ゴールがなければ、ヒアリングした内容は何の意味も持ちません。
ディレクターがいて、ゴールのないサイトを作ったとしたら、それはもう結果がどうこう以前に、失敗なのです。
単純に「サイトのゴール」と言っても、一番可能性が高いもの、という考え方は少し違います。それはやはり、ヒアリングから得た情報を元に、「いま、その企業様がすべき」ゴールを設定する必要があります。
気付いてしまえば、ゴールを設定するのは意外と簡単なのですが、何故そのゴールにするのか、が「何となく」になってしまっては、やはり意味がありません。
次回は、そのあたりを少し考えてみましょう。
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3Cに関してのヒアリングが終われば、既に、その商品・サービスに関わる消費者の考え方や行動はほとんど見えていると思います。
しかし、ここで終って良かった時代は、数年も前の話です。
インターネットという飛び道具が登場し、消費者の行動に変化が起き、マーケティングの概念そのものが変わってきたことは前述したと思いますが、当然のことながら、消費者の行動が変わった以上、提供する側の想定も変わらなければなりません。
そこで登場するのが、
ペルソナ
という考え方です。
もともと【ペルソナ】は、開発現場や画面設計などで、操作性などを高めるため、架空の顧客モデルを作り出し、検証するために用いられていました。
これがWebマーケティングの世界にも、2年ほど前から(?)導入され始め、今では定着していると言えます。そしてそのことにより、ペルソナの定義も進化しています。
どういうことかと言うと、
性別や住所、年代、年収といった単純な属性型のペルソナだけでは、既に有益なターゲティング戦略ができなくなってきているほど、消費者の行動は多様化している、ということです。
やや極端な例を出しますと、これまで、
1.男性
2.関東
3.30代
4.年収400万前後
5.3人家族
というペルソナでも、十分に商品販売に結び付けられていたものが、
1.男性
2.東京都23区内
3.33-35歳
4.年収400万前後
5.3人家族(妻、息子)
6.ボーナスが30万円以上支給される会社員
7.土曜日と日曜日が休日
8.家族を大切にする
9.プライベートも充実させる志向
ここまでペルソナを絞り込んでの販売戦略を立てないと、売れない、競合に勝てない、というのが、リアルな市場状況になってきている、ということです。
しかし、ここには落し穴もあります。
ペルソナ設定は、状況に応じて使い分けなければなりません。
・商品、サービスそのものの特質
・経営戦略の段階
・販売ルート
・販売媒体
・市況
・これまでの統計と推測
などなど、
ただでさえ考えなければならない要素が多い中、さらに適切なペルソナを設定することは、容易なことではありません。
目に見える商品などに関しては、汎用性が高い方が有効なこともまだまだありますし、目に見えないサービスなどは、恐ろしく深いところまで設定しなければまったく売れない、ということもある訳です。
その境界線が何処にあるのかを見極めなければなりません。
それが、Webコンサルタントの仕事な訳です。
そのためには、やはりヒアリング、なのです。
その商品・サービスを購入している人物像を一番良く知っているのは、当然のことながら、その商品・サービスを売っている人物です。
基本となるヒアリング後に、大枠のペルソナを提案し、そこからさらにヒアリングで微調整していくようなイメージでしょうか。
多様化した世界では、ひとつだけの正解はほとんどありません。
誰がその商品・サービスを必要としているのか。
その「誰か」は、ぼやけていてはならないのです。
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『Webディレクターはヒアリングで何を聞いているのか』
Webディレクターが、サイト制作を進行するにあたり、まず最初にすることは、ヒアリングです。
ひと口に「ヒアリング」と言っても、様々な形態があります。
パッケージ商品であれば、ある程度、型にはまったヒアリングになりますし、フルオーダーであれば、かなり細かく深くヒアリングをします。また、Webサイトが経営戦略の一部となっている場合は、経営方針から経営戦略までをヒアリングしなければなりません。方法は、ひとつではないのです。
単純に「きく」と言っても、
聞く。聴く。訊く。
と、ディレクターはこの全てを行わなければなりません。
聞いているだけでは何も進みませんし、聴く姿勢がなければ相手は理解できません、そして訊くことをしなかったら、そもそもお前は何をしに行ったんだという話になります。
当たり前と言えば当たり前の話ですが、この当たり前がなかなか上手くはいきません。よっぽど内容が確定でもしていない限り、ヒアリングなしにサイトを作ることは不可能であると言えます。厳密に言うと、サイトそのものは作れますが、それが「役に立つサイト」になることはまずないでしょう。
何故でしょうか。
この答えも、そう簡単ではないのですが、それは「経営」が人間の手によって行われているからだと言えます。
人間には「ロゴス」と「パトス」、つまり 「言語」と「情動」、「論理」と「直感」、「理性」と「感性」の二つの側面があり、全てがロゴスで片付く訳ではないからです。同時に、ビジネスに付き物のアクシデントは、ほとんどがパトスから生まれ、その実、パトスによって解決されるという厄介な側面を持っています。
全てが論理で片付いてしまうのであれば、そのままを実践すれば良い訳ですから、世の中にいる全員が成功者になれるでしょう。それが有り得ないということは、わざわざ確かめてみなくても、私たちの生きている資本主義世界そのものが、証明しています。
そのあたりの重要性については、のちのち言及しますが、まずは、論理的な部分から見たヒアリングについて触れます。ビジネスとは、常にロゴスとパトスの融合であるべきだからです。
マーケティングの3C。
まずはここからです。
少しでも、マーケティングの勉強をしたことがある人なら、耳にしたことがあるでしょう。企業経営の基礎、そして、マーケティングを考えるときの基礎中の基礎になります。
マーケティングには3つの基本的な視点があると言われています。
これは当然、WEBマーケティングにも当てはまります。
1.Company 企業
2.Competiter 競合
3.Consumer 消費者
これがいわゆる3Cと呼ばれるものです。
何故この3者がフォーカスされるのでしょうか。答えは市場の仕組みそのものにあります。
商品・商材を売るためには、まず何を考えるでしょうか?
言わずもがな、「何が売れるか」を考えるでしょう。
その商品・商材が売れれば、次には「同じものを売ろうとする他社」が現れます。
例えその商品・商材が独自に生み出したモノだとしても、「パイオニアである強みは永劫ではありません」。同じことを続けているだけでは、新商品攻勢やサービス面で追い抜かれてしまいます。
「市場は生もの」です。
だから企業はマーケティングを行います。行わざるを得ません。
この単純な理屈の中で、マーケティングが「商品・商材を売るため」ならば、企業がやることは自ずと見えてきます。
自社企業(Company)を分析し、
競合(Competiter)を分析し、
消費者(Consumaer)を分析する。
『己を知り、敵を知り、消費者を知る』
それがマーケティングの3Cです。
当然、これはWebマーケティングでも同じです。
違うのは、それがWebによって行われる、という点のみです。
実質、Web上では、自社も競合消費者も、Web特有の動きをするため、通常のヒアリングではなく、Webヒアリングが必要になってきます。
Webディレクターは、この3Cからヒアリングを始めなければなりません。それを知らずに、クライアントの利益になるWebサイトを設計できる訳がないからです。
この基礎中の基礎が、高度な技術を発現できるようになった昨今、意外にもないがしろにされがちです。Webマーケティングの3Cは、サイトのコンセプトに関わる部分です。基礎を飛ばすと、あとで取り返しがつかなくなります。
Webの場合は特に、消費者の動きがWebに依存します。この「消費者を知る」ことをメインに進めれば、いろいろと課題が見えてくるでしょう。
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違う、ということができるでしょう。
全ての企業において、「商品・商材」を売るためのストラテ ジー(戦略)は大昔から行われてきました。いわんやマーケティングをや、です。
それがWebと交わったとき、ある現象が起こります。と言うよりも、Webによって消費者の方が先に変化した、というのが正しいかもしれません。
そもそも「IT」という言葉が流行り、インターネットを使い始めた企業が日本経済に軸を置き始めた要因は、【速度】と【コスト】の問題です。
それなりの結果を確実に出す広告を打つためには、莫大な時間と費用がかかります。
資金力のないベンチャー・中小企業が、年間広告費を5000万円も設けたり、渋谷の五差路から見える大型スクリーンを一週間1500万円で借り切ったり、新聞に広告枠を設けたり、専用の雑誌を出版したりすることなどできるはずもありません。
だからWebだったのです。
時間とコストをかけずに、広告する手法としてWebが選択された訳です。
今でもそうですが、創設期の私どもがアプローチをかけたのは、まさにそういうニーズを持っている方々でした。
一度作成されたホームページは、雑誌のようにゴミ箱に捨てられたりはしません。URLという住所さえ持っていれば、倉庫も要りません。誤植が発覚しても印刷所に駆け込む必要はなく、ミスによる影響は小さく抑えられます。無論、訂正するまでの速度は、出版物の比ではありません。
Webの世界は、反映までの速度や制限なき潜在顧客へのアピールによって、物理的なコストを直接に削除し、擬似的に広告宣伝費を生み出したと言えます。
ひとつ、広告物の代替品としてWebはその特性を発揮し始めた訳ですが、これはエンドユーザーにとっても、非常に便利な代物となっていきます。
かさばらないデータ通信という形式、知りたい情報に辿りつけるYahoo!やGoogleといった検索エンジンの精度、通信速度を飛躍的に高めた光通信などのインフラ整備、携帯電話によるネット環境の解放、などなど。
インターネットの利用者が増えるに連れ、Webは、もうひとつ、重要なツールへと変貌していきます。
それがマーケティングです。
ここ数年で、Webは、人々の情報源となり、辞書となり、また店舗にもなりました(日記にもなり、公園にもなり、学校にもなり、テレビにもなり・・・etc)。自宅に帰るとまずパソコンをつける。。。そんな方も多くいらっしゃるでしょう。
ネットで知りたい情報を探し、吟味し、行動に移る(またはそのまま購入する)。生活の一部に昇華したWeb上での人々の動きは、従来のマーケティング手法では追い切れなくなってきてしまったのです。Web上での動きは、Web上でとらえるしかありません。
Web上におけるマーケティングの基礎は、アクセスログです。
何処のサイトの、何処のページに、どう いった経路で、どのようなキーワードで、どれくらいの時間訪れたのか、また何度訪れたのか、その記録が明確に残る。これは消費者の動向そのものです。ひとつ、ホームページがあるだけで、仮に何もしなくても、アクセスを解析することで、ある程度のマーケティングができます。
以前、ブラウザのシェア率の話をしたと思いますが、まさしく私は、Webマーケティングによって、答えを出した訳です。
ブラウザのシェア率を知ることで、よりユーザーニーズの高い、精度の高いサイトを作ることができるからです。クライアントのクライアント(エンドユーザー)を知ることで、当社がクライアントのために作るサイトに、そのマーケティング結果が活かされる訳です。
インターネット広告は、コスト面において従来の広告手段を根本から覆し、それがWebマーケティングという形になったのは不思議でも何でもないと言えます。
ちょっと昔まで、Webディレクターの仕事は、サイトの見せ方や構造を考え、制作の一部始終に責任を持つ「担当」というイメージでした。しかしこう なってくると、どういったWebマーケティングを取り入れるべきか、取り入れられるのか、を企業ごとに考えながら、ディレクションをする必要が出てきま す。
現在のWebディレクターは、そういった意味では、ITに関わる知識はもちろん、マーケティングの知識も必要になってきています。そのため、経営コンサルタントとも、システムエンジニアとも違う、Webコンサルタントという概念も生まれてきました。Webディレクターのゴールは、ひとつ、そこにあります。
事業ドメインが多岐に渡り、更なる拡大路線を予定している企業になりますと、経営課題として、今後、どういったWebマーケティングをすべきか、も重要なファクターになる時代が来ようとしています。当社のサービス、Webコンサルプレミアムは、まさにそういうサービスになっています。
次回からは、もう少し実践的に、ディレクションの細部について触れていきたいと思います。
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ディレクターという言葉は昔からありましたが、それがWebに必要な要素となり、「Webディレクター」という概念が生まれたのは、それほど昔の話ではありません。
それは「Webマーケティング」と呼ばれる概念と密接に結びついています。
その話はまた次回に回すとして、その前提となる「マーケティング」について少し考えてみたいと思います。
もちろん、いつもどおり、私にはこの短い時間で「マーケティング論」を展開するつもりはありません。それは学ぶには本を買った方が早いはずですので。。。。
そもそも「マーケティング」とは何でしょうか。
俗に市場調査、と呼ばれたりはしますが、実は「マーケティング」に対する正確な日本語対応役というものはありません。
辞書などで調べると
「顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立て、最も有利な販売経路を選ぶとともに、販売促進努力により、需要の増加と新たな市場開発を図る企業の諸活動」
などと書いてあります。
経済用語にありがちな説明としては間違ってはいないのでしょうが、なんとも表現が固くて、こんなにも小難しい言い回しをしなくても良いのでは?と思ってしまいますが、それだけ多くの内容を詰め込まなければ表現できない奥深さがある、ということでもあります。
とは言え、もっと簡単に言うことはできます。
「企業が売り上げを伸ばすために取り得る全ての活動」
それがマーケティングです。
行動としてわかりやすいところで言うと、「アンケート」でしょうか。そのまま、対象の趣味嗜好や考え方がわかります。それが商品・サービスに活かされます。当り前の話ですね。
もう少し踏み込みますと、以前ご紹介したこともある交通広告などは、販売戦略のプロモーション広告ではありますが、それを出した時期、場所によって売り上げの推移を図り、次回に活かされます。こういったものは、常に本番であり、テストでもある、広告そのものがマーケティング活動とミックスされている例になります。
重要なのは、決して一過性のものではない、という点です。
一口に「マーケティング」というと、何かこう、市場を調査してひとつの答えを得るための選択する大がかりな行動のように聞こえますが、実はそれはもっと地道で、もっと身近で、もっと蓄積されていくタイプのものです。
例えば、「国民白書」や「国勢調査」、私どもで言うと「インターネット白書」といった、統計学を基軸に行われ、年度ごとに構成されているようなものは、その時その時の事実を記すためだけに作られている訳ではありません。もちろん、それも重要なのですが、基本的に未来を予測するために蓄積されているデータです。それはサンプルが多ければ多いほど、精度を増します。
マーケティングの方法を決めるとき、その答えによって何がしたいのか、それが必要なのが「今」なのか、「1年後」なのか、「5年後」なのか、「半永久的に」なのか、そこがマーケティングの奥深さにつながります。
事実を知って、未来を予測するためにマーケティングするのですが、優れたマーケティングをするためには未来を予測しなければならないのです。
優れたマーケティングは、即効性があり、かつ永続性もあるものです。
つまり、世の中にある、ほぼ全ての行為が、マーケティングにつながっていると言っても過言ではないのです(いえ、ちょっと言いすぎました)
では、何故それが "WEBマーケティング" になったのでしょうか。
それは、Webそのものの特質であり、現実がそうさせたのだと言うことができます。
キーワードは、速度とコスト。
Webディレクターは、サイトを意味あるものにするために、ディレクションをします。企業サイトであれば、利益が出るように、サイトをディレクションしなければなりません。だから、企業が売り上げを伸ばすために取り得る全ての活動である「マーケティング」と出会うのに時間はかかりませんでした。そしてfeaturing(フィーチャリング)し始めたのも当然です。
Webディレクターは、マーケティングを最大の共演者に選び、サイトを設計するようになっていきます。そして「Webマーケティング」の世界は更なる広がりを見せていくことになります。
次回は、「Webマーケティング」が誕生した理由に迫ってみましょう。
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『そもそも、ディレクションとは何でしょうか?』
「ディレクター」を辞書で引くと、
| [1] | 映画の監督。また、演劇の演出者。 |
| [2] | 放送関係で、番組の主担当者。 |
| [3] | 楽団などの指揮者。 |
などと書いてあります。
それぞれの業界では、少しずつ役割が異なりますが、Webディレクターの場合は、この全てに当てはまります。
監督であり、演出家であり、主担当者であり、指揮者だからです。
少し言い換えると、「全体を見る者」と言うことができるでしょう。逆に言うと、全体が見えていなければWebディレクションはできない、ということです。
もともと「ディレクター」は演劇用語で、第2次世界大戦以降は、ひとつの舞台での「芸術表現の全責任を負う」立場がディレクターであり、「舞台興行の全責任を負う」立場がプロデューサーとされ、区別されました。言葉の定義自体は曖昧で、状況によって異なることもありますが、Webも似たようなものです。
私は良く管理者の立場からコラムを書くことが多いのですが、今でも、Webディレクションを現役で行っているプレイヤーでもあります。この側面ではあまり記事を書くことがありませんでしたので、本来の基本業務の側面から、連載物でストーリーを展開させたいと思います。
当社が「Webコンサルティング」をお客様よりご依頼された場合、ホームページの制作が伴うと、専属のディレクターが担当につきます。どうホームページを作れば、お客様の利益につながるのか、それを考えてホームページに反映するのがディレクターの仕事です。
左の図のように(クリックで大きく表示できます)、当社のホームページの制作には、CS本部内の7部門が関わりますが、その中心にいるのがディレクターです。
ひとつのホームページを作る時、最も多くの人と関わるのがディレクターです。
プロデューサーである営業担当は、お客様とディレクターとのみ接点を持ちます。
各制作パートは、ディレクターとのみ接点を持ちます。
ディレクターは、お客様はもちろん、営業およびCS部内の各セクション全て、および必要な時はアウトソース企業とも関係を持ち、制作を進行していきます。
つまりディレクターは、各セクションの動きを全て把握していなければなりません。
ホームページをディレクションする件数は、一人のディレクターで平均7、8件程度を同時に進行させていますので、同時に関わっている人間は、進行中の案件だけでも50人から100人はいます。
関わっている人間がかなり多い。
マネジメント論にも通ずるところですが、まずひとつ、ここがディレクションの難しさでもあります。
ひとつの案件に対しては当然なのですが、同時進行する複数の案件、そこに関わるすべての方々を全体的に見ている必要があります。それを踏まえて、スケジュールを組まなければなりません。
同時期に、社内とお客様を含め、「同じ名字の方が5人いる」状態は、ディレクターでもなければ経験できないでしょう。正直、ちょっと間違えてしまうこともあります(私は一度しかありません!)。
しかしこれこそが、ディレクションの面白さであり、醍醐味でもあります。
様々な方と出会うのは、非常に刺激的です。
千差万別、同じ業種であっても、企業理念やポリシーには同じものがありません。経営方針も然りです。これほど多くの率直な意見や考え方に接することができる職業は、ほとんどないでしょう。
そしてまた、そういった経験を積むことで、ディレクターは強くなります。言うなれば、関わった人間が多ければ多いほど、ディレクションの精度は上がるでしょう。つまりは、それだけ多くの「経営」に出会うのと同義だからです。
次回は、Webディレクターの思考要素のひとつ、「Webマーケティング」について少し考えてみましょう。
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『経営戦略実現に向けて CMS導入成功例から学ぶ戦略デザイン』
2008年11月26日。
こんな触れ込みで始まる、日本初の試み、
『CMS Conference 2008』に出席してきました。→概要はこちら
主催は特定非営利活動法人 日本ウェブ協会のCMSワーキンググループです。
株式会社フリーセルは、この「日本ウェブ協会(W2C)」に本年の12月より参加いたします。
今回のこの企画には、現在の日本国内のCMSを語るには必須と言える牽引者の方々、そうそうたるメンバーが集結していました。開催には40社ほどの企業が関わり、300人の出席者が一堂に会しました。ベンダーやコンサル、CMS導入検討者など、様々な分野で「CMS関係者」が集まった瞬間です。
当社の現在のターゲットは、中小企業とベンチャーがメインであり、大規模なCMSを扱う機会というのは多くはないのですが、己を知り、最先端の実情や考え方を知るには、非常に良い機会でした。
少しかいつまんでみますと、
1.企業経営におけるWebサイトの立ち位置
2.Webサイトにおける「CMS」の立ち位置
3.なぜ、CMSか
4.CMSを構築する上で大切なこと
誤解を恐れずに大雑把に分けますと、このような感じでしょうか。(セッションが途中で分かれていたので、全ての講演に参加できた訳ではありませんが)
講演の内容と言うよりは、小職の見解も踏まえて要約しますと、
1.企業経営におけるWebサイトの立ち位置
数年ほど前までは、サイトはステータスの一部であったり、とりあえず持っておいた方がいいものであったり、なんとなくプロモーション型、というレベルのものが非常に多かったと言えます。手探り状態でしたので、これは致し方ない現象です。
成形と熟成を繰り返し、Webサイトの用途は広告媒体の飛び先となり、営業ツールとなり、マーケティングに活用されるなど、出力系のツールに変化しつつあります。Webサイトをどう使うか、は経営戦略のサークルの中に確実に入れ込まれ、戦略の一画を担うようになってきました。つまり、Webが機能しなければ、経営の一部が止まる位置まで格を上げたと言えるのです。
2.Webサイトにおける「CMS」の立ち位置
時代が求めているものは変化しました。CMSという概念の根本は、以前にも書きましたFreesale-CMSは人材派遣業に最適のシステムで確認していただくとして、通常のサイトとCMSサイトで決定的に異なる部分は、「どう運用するか」、に集約されます。
・情報発信力
戦略の一部となったWebサイトは、動いていなければなりません。情報の動かないサイトは、情報の中に埋もれてしまい、伝えたいことを伝えられなくなってきています。更新頻度を高めてのサイト上での情報の新しさは勿論、RSSなどの普及により、さらに情報を発信していくようになったのは、その最たる例だと思います。Webサイトは、守備型から攻撃型への転向が必要になっています。そのために必要な能力をWebサイトは実装しなければなりません。
3.なぜ、CMSか
インターネット元年より、無数のWebサイトが立ち上がり増え続けました。その中で、膨大なページ数に到り、従来の方式ではコンテンツの管理が非常に難しくなってきた企業が増えたのも、至極当然の話と言えます。
・コンテンツ管理能力
もともとCMSは、コンテンツ・マネジメント・システムですので、この能力がクローズアップされてきた訳ですが、「便利」という位置から「必須」に引き上がったということができます。Webサイトは、ネットというフィールドでは、守備型から攻撃型への転向を求められながら、バックヤードの整理と充実も同時に求められているのです。
それだけの情報を効率良く扱わなければ、現代のニーズは満たせない、顧客獲得につながりにくいという現実があります。
攻めと守り、その両方を満たせるのがCMS機能を持ったWebサイトである、ということができます。
4.CMSを構築する上で大切なこと
では、何を基準にしてCMSにすれば良いのでしょうか。
これは全ての方が口を揃えていましたが、
何がしたいかを明確に絞る
これに尽きます。
現在のテクノロジーでは、「多機能モデル」がひとつのステータスであり、人々の関心を集めます。
CMSも「多機能」です。正確に言うと、「多機能にする」ことができます。
しかし、現場で私が常々思うことは、「本当にその機能は必要でしょうか。」もしくは、「その複雑な方式で本当に更新できるのでしょうか。」ということです。
例えば携帯電話には、「必要がない」と言ったら語弊がありますが、機能がたくさんあります。「ついていた方が気持ち的にはいいけど、ほとんど使わない」機能です。パソコンも同じようなものです(使っている人もいるとは思いますが)。
機能をつけるということは、時間もコストもかかりますし、何よりも、煩雑化します。やりたいことに辿り着くまでに時間がかかり、いらない機能でバグを起こし、全体に影響が出るようでは話になりません。
これは個人的な見解ですが、BTO方式でパソコンをネット販売する地位を確立したDELLのように、携帯電話もBTO方式にしてくれないかと思っているくらいです。
・アドレス帳
・電話
・メール
・インターネット
・音楽が聴ける
・おサイフ機能
これ以外の機能は、ひとつも要りません。画素数の高いカメラ機能も、地デジ機能も、待ち画面の切り替え機能ですら、必要になるときはありますが、私の生活上ではなくても困りません。その分、重量を軽くしてくれたり、ボタンを減らして小型化してくれた方が、よっぽど実用的です。
携帯電話は流通と目新しさの基軸にした「製品」なのでともかくも、「何となくいるかもしれない」程度の機能を実装するメリットは、限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
メイビーなプロジェクトは成功しません。
これは日々の仕事でも同じだと思いますが、限られた時間の中では、取捨選択が必須です。
本当に使いたい機能だけを、シンプルに使いこなす。
私がCMSの提案をするときに大切にしていることは、その企業様で「運営が行えるレベル」を見極めることです。
とてつもなく忙しいお客様が、毎日毎日ページの追加ができるとは思えません。であれば、時間がなくても更新できるようなシンプルな機能だけをお渡しし、更新の頻度を高めてもらうようにします。
こういったとき、出力ページの構成や出来栄えに重きを置いてしまうと、更新方法も複雑になります。そして時間がかかります。結果、更新できなくなってしまいます。この時点で、CMSは死んでしまいます。そんな例を、幾つも見てきました。
生きたサイトを作るのは、CMSの機能ではなく、CMSを扱うヒトである。
そんなことを再実感したカンファレンスでした。
まだまだ勉強不足の自分がいたことも事実でしたので、もっと視野を広げて全体的にCMSを考えて行かなければならないと、少し未来が見えたような気もした1日でした。
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『ブラウザは何を使っていますか?』
ブラウザとは?
Webページを閲覧するためのアプリケーションソフト。インターネットからHTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。【参考:IT用語辞典 e-Words】
むしろ難しくなってしまった説明ですが、要するに、
Webサイトを見るモノ
です。
パソコンでインターネットを使わない人はさすがにほとんどいなくなったと思いますが、Webサイトを閲覧するときには、必ず【ブラウザ】が必要になります。今、このページを見ている時点で、ブラウザは使っています。当たり前の人には何を言ってるんだ、という話かもしれませんが、わざわざこの説明をしたのは、
シェア率
から必要だと判断したからです。
その答えは、後程わかるでしょう。
名前だけでも知っているような有名なところを簡単に言うと、
Internet Explorer6(IE6)
Internet Explorer7(IE7)
Firefox2(FF2)
Firefox3(FF3)
Safari2
Safari3
視覚的にもこんな感じでしょうか。
誤解を恐れずに言わせてもらいますと、IEは一般人を含めて色々な方が良く使うブラウザ、FFは業界人が良く使うブラウザ、と何となく区別はできるかもしれません。
もっとも、Webサイトの制作に携わっていない人からすれば、『ブラウザが何か』なんて意識すらしたことがないでしょうから、この名称やバージョン自体(数字がバージョン)、無意味な説明かもしれませんね。
では、ブラウザのシェア率、の統計はとれるものなのでしょうか。
残念ながら、
とれるけど、正確にはとれない。あくまでも参考。
が正解です。
統計というもの、そしてシェア率に関しては、集計環境に大きく左右されます。要は、サンプル数が多いほど標準には近付く、と言うことはできると思いますが、それも地域で異なったりしますし、該当するサイトが「一般向け」なのか「業界向け」なのかでも、異なります。アンケートをとったとしても、そもそもそういったアンケートに答える人は、パソコンに詳しい人、かもしれません。
最近のアクセス解析では、アクセスした(そのサイトを訪れた)人のパソコン環境まで判別できますので、どのブラウザでアクセスしたかは集計できます。そこから統計がとれます。
インターネットで調べて得られるブラウザのシェア率は、ほぼこの方式でした。自社サイトで分析もしくはアンケート方式で集計したものとして、紹介されています。
米国ですが、集計方式とアンケート方式でシェア率を取り続けて公開している団体もあります。
http://marketshare.hitslink.com/report.aspx?qprid=0
超一般向けのサイトであれば、IEのシェア率が9割を超えても不思議はなく、IT業界向けのサイトであれば、FFのシェア率が伸びるでしょう(それでもIEを超えることはないと思いますが)。
FFはサイトの構造を確認するのに非常に便利ですし、機能が追加されていきますので、ちょっとクセはありますが、使い方を覚えると、オンデマンドなブラウザになりやすく、自分は重宝しています。
あとは相性です。
基本的には、自分が使いやすいと思うものを選べばそれでいいと思います。
サイトの構造を知ったところで無意味な方が、わざわざFFを使う必要は特にないのは当然ですし、Webサイトを見ることが目的の人が、パソコンに最初から入っているIEをそのまま使うことに、何の不思議もありません。むしろ、そうでない方がおかしいとすら思います。
下記は、当サイト、つまりWebコンサルタント.jpのブラウザ使用率の統計です。
IEが7割を超えているようなので、IEだけでバージョン分けしてみましょう。
当サイトにアクセスしている方々の中で、一番使われているブラウザは、
Internet Explorer6
ということになります。
よって、この状況から予測される状況としては、
IEのシェア率が高い
↓
パソコンを買い替えるか、パソコンをしっかり整備していないとIE7にはならないため、デフォルトのままパソコンを使用されている方が多い。
↓
当社のお客様になり得る人はWebのプロではない可能性の方が高い(そもそもですが)
↓
IT用語に精通している方はそれほどいない
↓
説明が大きなお世話になることはないだろう
この仮定に基づいて、私は「ブラウザとは?」を説明した、という理論が成り立つ訳です。
(実際には、当社として必要なブラウザシェア率のマーケティングはとれているので、最初からそうなってますが)
Webサイトを作る場合には、サイト自体の能力や完成度以外にも、このような環境情報も考慮しておく必要があります。
今回の場合は、「使用されているブラウザの割合からコンテンツ内容を決めた」と言うことができますが、もちろん、ブラウザの割合だけで結論を出している訳ではありません。
サイトを作る時に、考えなければならないひとつの要因、ディレクターが考慮しておく内容であることだけは間違いないのですが、ブラウザのシェア率を常に追い続けなければならない理由は、もっと他にあるのです。
ブラウザのシェア率の変動によって、Webサイトの作り方が変わってくるかもしれないから。
次回の記事では、さらに、ブラウザについて調査を進めると同時に、再度、世界や日本国内でのシェア率や、制作現場では何が起こり、ディレクターは何を判断しなければならないのか、そんな観点に進んでいきたいと思います。
NEXT
『あれ?サイトの表示がおかしい?ブラウザとWebサイトは仲が悪い?』
に続く。。。。。




















