吉田 亮(Webマーケティング部長)
5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクターの総指揮官
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5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクター陣を総括指揮。マーケティングの基礎となる3C・4P・SWOT分析はもちろん、ユーザービリティ、ユーザーシナリオのために人間工学を取り入れ、ヒアリングから要件定義、情報設計までを行える専門シート「Web戦略カルテ」を開発。あらゆる角度から、あらゆる企業に、斬新かつ最適なプロモーションサイトを提供している。
WebディレクションWebマーケティング
『経営戦略実現に向けて CMS導入成功例から学ぶ戦略デザイン』
2008年11月26日。
こんな触れ込みで始まる、日本初の試み、
『CMS Conference 2008』に出席してきました。→概要はこちら
主催は特定非営利活動法人 日本ウェブ協会のCMSワーキンググループです。
株式会社フリーセルは、この「日本ウェブ協会(W2C)」に本年の12月より参加いたします。
今回のこの企画には、現在の日本国内のCMSを語るには必須と言える牽引者の方々、そうそうたるメンバーが集結していました。開催には40社ほどの企業が関わり、300人の出席者が一堂に会しました。ベンダーやコンサル、CMS導入検討者など、様々な分野で「CMS関係者」が集まった瞬間です。
当社の現在のターゲットは、中小企業とベンチャーがメインであり、大規模なCMSを扱う機会というのは多くはないのですが、己を知り、最先端の実情や考え方を知るには、非常に良い機会でした。
少しかいつまんでみますと、
1.企業経営におけるWebサイトの立ち位置
2.Webサイトにおける「CMS」の立ち位置
3.なぜ、CMSか
4.CMSを構築する上で大切なこと
誤解を恐れずに大雑把に分けますと、このような感じでしょうか。(セッションが途中で分かれていたので、全ての講演に参加できた訳ではありませんが)
講演の内容と言うよりは、小職の見解も踏まえて要約しますと、
1.企業経営におけるWebサイトの立ち位置
数年ほど前までは、サイトはステータスの一部であったり、とりあえず持っておいた方がいいものであったり、なんとなくプロモーション型、というレベルのものが非常に多かったと言えます。手探り状態でしたので、これは致し方ない現象です。
成形と熟成を繰り返し、Webサイトの用途は広告媒体の飛び先となり、営業ツールとなり、マーケティングに活用されるなど、出力系のツールに変化しつつあります。Webサイトをどう使うか、は経営戦略のサークルの中に確実に入れ込まれ、戦略の一画を担うようになってきました。つまり、Webが機能しなければ、経営の一部が止まる位置まで格を上げたと言えるのです。
2.Webサイトにおける「CMS」の立ち位置
時代が求めているものは変化しました。CMSという概念の根本は、以前にも書きましたFreesale-CMSは人材派遣業に最適のシステムで確認していただくとして、通常のサイトとCMSサイトで決定的に異なる部分は、「どう運用するか」、に集約されます。
・情報発信力
戦略の一部となったWebサイトは、動いていなければなりません。情報の動かないサイトは、情報の中に埋もれてしまい、伝えたいことを伝えられなくなってきています。更新頻度を高めてのサイト上での情報の新しさは勿論、RSSなどの普及により、さらに情報を発信していくようになったのは、その最たる例だと思います。Webサイトは、守備型から攻撃型への転向が必要になっています。そのために必要な能力をWebサイトは実装しなければなりません。
3.なぜ、CMSか
インターネット元年より、無数のWebサイトが立ち上がり増え続けました。その中で、膨大なページ数に到り、従来の方式ではコンテンツの管理が非常に難しくなってきた企業が増えたのも、至極当然の話と言えます。
・コンテンツ管理能力
もともとCMSは、コンテンツ・マネジメント・システムですので、この能力がクローズアップされてきた訳ですが、「便利」という位置から「必須」に引き上がったということができます。Webサイトは、ネットというフィールドでは、守備型から攻撃型への転向を求められながら、バックヤードの整理と充実も同時に求められているのです。
それだけの情報を効率良く扱わなければ、現代のニーズは満たせない、顧客獲得につながりにくいという現実があります。
攻めと守り、その両方を満たせるのがCMS機能を持ったWebサイトである、ということができます。
4.CMSを構築する上で大切なこと
では、何を基準にしてCMSにすれば良いのでしょうか。
これは全ての方が口を揃えていましたが、
何がしたいかを明確に絞る
これに尽きます。
現在のテクノロジーでは、「多機能モデル」がひとつのステータスであり、人々の関心を集めます。
CMSも「多機能」です。正確に言うと、「多機能にする」ことができます。
しかし、現場で私が常々思うことは、「本当にその機能は必要でしょうか。」もしくは、「その複雑な方式で本当に更新できるのでしょうか。」ということです。
例えば携帯電話には、「必要がない」と言ったら語弊がありますが、機能がたくさんあります。「ついていた方が気持ち的にはいいけど、ほとんど使わない」機能です。パソコンも同じようなものです(使っている人もいるとは思いますが)。
機能をつけるということは、時間もコストもかかりますし、何よりも、煩雑化します。やりたいことに辿り着くまでに時間がかかり、いらない機能でバグを起こし、全体に影響が出るようでは話になりません。
これは個人的な見解ですが、BTO方式でパソコンをネット販売する地位を確立したDELLのように、携帯電話もBTO方式にしてくれないかと思っているくらいです。
・アドレス帳
・電話
・メール
・インターネット
・音楽が聴ける
・おサイフ機能
これ以外の機能は、ひとつも要りません。画素数の高いカメラ機能も、地デジ機能も、待ち画面の切り替え機能ですら、必要になるときはありますが、私の生活上ではなくても困りません。その分、重量を軽くしてくれたり、ボタンを減らして小型化してくれた方が、よっぽど実用的です。
携帯電話は流通と目新しさの基軸にした「製品」なのでともかくも、「何となくいるかもしれない」程度の機能を実装するメリットは、限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
メイビーなプロジェクトは成功しません。
これは日々の仕事でも同じだと思いますが、限られた時間の中では、取捨選択が必須です。
本当に使いたい機能だけを、シンプルに使いこなす。
私がCMSの提案をするときに大切にしていることは、その企業様で「運営が行えるレベル」を見極めることです。
とてつもなく忙しいお客様が、毎日毎日ページの追加ができるとは思えません。であれば、時間がなくても更新できるようなシンプルな機能だけをお渡しし、更新の頻度を高めてもらうようにします。
こういったとき、出力ページの構成や出来栄えに重きを置いてしまうと、更新方法も複雑になります。そして時間がかかります。結果、更新できなくなってしまいます。この時点で、CMSは死んでしまいます。そんな例を、幾つも見てきました。
生きたサイトを作るのは、CMSの機能ではなく、CMSを扱うヒトである。
そんなことを再実感したカンファレンスでした。
まだまだ勉強不足の自分がいたことも事実でしたので、もっと視野を広げて全体的にCMSを考えて行かなければならないと、少し未来が見えたような気もした1日でした。
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『あれ、サイトがくずれてる・・・?』
こんな体験をしたことはないでしょうか?
メニューが変なところにあったり、画像がテキストに被っていたり、テキスト同士が被っていたり。
何故こんなことが起こるのかと言うと、前回の記事「使っているのはIE?FF?ブラウザのシェア率の謎に迫る!」でも紹介した「ブラウザ」に原因があります。
Webサイトと呼ばれるものは、ソースコードと呼ばれるもので書かれています。
今、このサイトを見ているのでしたら、ブラザウのウィンドウの上段にあるメニューの「表示(V)」から「ソース(C)」を開いてみてください。半角英数字とテキストで構成されているページが表示されると思います。それがソースです。
これだけを見ると、暗号のようなものです。
この暗号のような記述内容に沿って、その他の情報と組み合わせて解釈し、Webサイトをサイトとして表示させているのがブラウザなのです。
ここで問題になるのが、
ブラウザの種類によって、記述内容の解釈の仕方がちょっとずつ異なっている。
ことです。
前回紹介した、
Internet Explorer6(IE6)
Internet Explorer7(IE7)
Firefox2(FF2)
Firefox3(FF3)
Safari2
Safari3
の中だけでも、
IE系列とFF系列、Safari系列では当然のことながら異なっていますし、同系列、IE6とIE7ですら、解釈が違うのです。
ですので、
IE6ではちゃんと見えているのに、IE7ではサイトの表示がおかしくなってしまう、
ということになってしまうのです。
何故、こんなことが起こるのでしょうか?
ブラウザには様々な種類があり、ブラウザを作っている団体もそれぞれです。世界的に統一されている訳ではありません。この「統一されていない」ことが、全ての原因です。資本主義の功罪とも言うべきですが、ブラウザ同士は、互いにライバル関係にあります。単純に、足並みを揃えづらいのです。
日々進化する(バージョンアップする)、存在する全てのブラウザで、ひとつのサイトの表示を同一にする、ことは物理的には可能とも言えますが、現実的ではありません。限られた時間の中では、ある程度は、セグメントする必要が出てきます。
そこで考えるべきは、最も影響が少ない方針でセグメントするべき、
この場合は、
Webサイトを制作する際には、最も使用されているブラウザを基準にして作る必要がある。
ということです。
そこで シェア率 が出てきます。
「最もシェア率の高いブラウザに合わせてWebサイトを作っておけば、Webサイトの表示がおかしくなる人は最も少ないはずである」、という理論が成り立つからです。
世界レベルのシェア率が見てみたい!と思い立ち、1社くらい、とてつもない集計力を秘めている企業が情報公開していないかと探ってみましたが、なかなかどうして、公開してくれていませんでした。
自分で調べるしかありません。
私の担当している案件で、月間30,000から40,000アクセスを集めているサイトがあるのですが、このサイトではIEが最も使われており、中でもIE6の使用率が一番高い統計がとれています。平均値を出すには十分な母数だと思いますが、このWebコンサルタント.jpもそうでしたし、他のサイトでも同様の傾向になっています。
現状、IE6の割合を超えているブラウザは、私の統計上ではありますが、一度も見たことがありません。
ここで言うことができるのは、
「IEが他のブラウザにシェア率で負けることはまずない。現状、その可能性もかなり低い」
「IE6の方がIE7よりもまだ多そうだ、そのうち逆転するのは確定的」
になります。
パソコンを購入したときに、一般的にはWindowsが購入されることから、デフォルトでついているのは、MicroSoftが制作しているブラウザ、IE系列です。そのブラウザを使うのが当たり前でしょう。
↓
よって、Windowsがパソコン市場を占めている限りは、IE系列の優位は揺らがない。
そして今、パソコン市場では、『Windows XP』から『Windows Vista』に主流が移りつつあります。XPにデフォルトでついているのはIE6です。一方、Vistaに標準装備されているブラウザが、IE7になります。
↓
よって、IE6からIE7へのシェア率の移行は確実に起こる。
【総括】
現在のブラウザ対策として最優先にすべきは、IE6とIE7で同一の表示になっていること。
という図式が描けます。
こういった市場の流れを見て、マーケティング結果から未来を予測するのも、Webサイトを制作する上では、非常に重要なディレクションポイントになってきます。
無論、制作する方としましては、技術を駆使し、可能な限り、オールラウンドなブラウザで見ることができるように様々な対策を施しています。それでも、デザイン上の問題やプログラム上の問題で、これが叶わないことは起こってしまいます。主要なブラウザはともかく、何が起こるかわからないようなシェア率が3%未満であるブラウザに対しての作業で、他のブラウザに影響を与えてしまう訳にはいきません。
誰もが知っている大企業、パソコンのBTOを専売特許にしている企業のサイトですら、フォームの一部で「IEにしか対応していません」と宣言していることすらあります。
これはつまり、そういうことなんですね。
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