吉田 亮(Webマーケティング部長)
5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクターの総指揮官
![]()
5,000サイトを超える制作実績を誇るWebディレクター陣を総括指揮。マーケティングの基礎となる3C・4P・SWOT分析はもちろん、ユーザービリティ、ユーザーシナリオのために人間工学を取り入れ、ヒアリングから要件定義、情報設計までを行える専門シート「Web戦略カルテ」を開発。あらゆる角度から、あらゆる企業に、斬新かつ最適なプロモーションサイトを提供している。
WebディレクションWebマーケティング
『信用は実に資本であって、商売繁盛の根底である。』
幕末から大正にかけ、国内初の銀行の設立や養蚕業など、実業家としては勿論、養育院や日本赤十字社などの社会活動にも情熱を燃やし、「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一が残した言葉です。
徳川慶喜の家臣という経歴を持ちますが、それ以前には、幕府転覆の計画を実行しようとしていた革命家としての側面も持っています。無論、その胸中にあったものは、「日本を正しい方向に向かわせる」、その一心のみであったことは言うまでもありません。孔子の『論語』の精神を貫き、私が知る偉人の中でも、真に清廉潔白を生きた大偉人です。夏目漱石や野口英世にその座を譲り続けてきましたが、次回の1000円札は渋沢先生(あえてこう呼ばせていただきます)であって欲しいと密かに願っています。
渋沢先生は、僭越ながら簡潔に言うのであれば、日本経済システムの基盤を作った方です。
その方が、商売繁盛の根底を『信用』だと言っているのは、非常に興味深いと言えるでしょう。
技術は進歩しました。
情報処理の速度に伴い、経済そのものが『速度化』しました。
それに伴い、あらゆるものがオートメーション化され、人間同士のつながりは軽薄化し形骸化していると言われています。
ビジネスというものを考えるとき、『利益を生み出す』ことは絶対条件です。
ビジネスライク、という言い方をするとき、そのほとんどがヒューマニズムの否定を含むはずです。
戦略にスピード、資本、アイデア、それだけあれば会社が設立できます。
パソコンの前に座っているだけでも利益を創出もできるでしょう。
ここには、もしかしたら信用など必要ないのかもしれません。
では、『現代』は、渋沢先生の思想を超えたのでしょうか。
これを私は真っ向から否定することができます。
これは規模の問題です。
経済とは何か、を語るには私は若輩者ですので控えさせていただきますが、渋沢先生の言う「商売」は国家レベル、歴史レベルの話をしているのです。
商売というものは、基本的にインタラクティブ、相互的でなければなりません。需要と供給があるからこそ、商売は成り立ちます。そしてそのバランスを保ち続けるためには、どうしても必要なものがあります。
それが信用です。
あまりにも物事が複雑化してくると、何事も難しく考えるようになることがあります。周りにある、使用可能なツールが高度なために、まるで商売の仕方まで高度にしなければならない、そんな錯覚に陥ることがあります。
渋沢先生の思考は、常に未来に満ちていました。一過性の事業はひとつもありません。「一発儲けて余生を暮らす」つもりならば、きっと渋沢先生にはできたはずです。
私は渋沢先生の言葉をこう解釈しています。
【経済を支えられるような商売を長く続けるためには、人間同士の仕事でなければ駄目だ】
私はWebサイト、データの塊を制作しています。しかも、システム化されたCMSを扱っています。
しかしよくよく考えてみますと、インプットの段階では、社外ではお客様と、そして社内ではデザイナーやマークアップエンジニアと、人間同士の打ち合わせが制作時間のほとんどを占めています。アウトプットされるモノは、その結果でしかありません。
【ヒューマニズムの再構築】
日々を埋め尽くすデジタルの波の中だからこそ、人間同士の新たな形式が生まれつつある。。。。
そんな風に考えるのです。
------------------------------------------------------------------------------
この記事に関連するテーマ
『仕事は探してやるものだ。自分で創り出すものだ。』
前回に引き続き、戦国時代に天下統一だけを目指し、権力の否定や新しい人材投与、火縄銃などの新兵器を活用し、常に先駆者であった織田信長が残した言葉です。
これは読んで字の如くですが、このあとさらに、
「与えられた仕事しかやらないのは雑兵でしかない。」
と明確かつ鮮烈に続きます。
信長と言えば、1560年に、断崖から馬で駆け下りるという、誰も思いつかなかった奇襲で今川義元を討ち果たした『桶狭間の戦い』から、『無茶』『奇抜』をキーワードに、その時代を併走させるに到りますが、その考え方は非常に論理的かつ的を得ており、経営学的です。
その戦術の是非はともかく、根本的な思想や行動力が群を抜いて創造的、つまりクリエイティブであったことに、戦国時代終焉の礎を築いた鍵が隠されているのではないでしょうか。
新しいことを始めるときにはリスクがつきまといます。しかし『誰かが始め』なければ、『誰かが創ら』なければ、世界の歴史がその厚みを増すことはありません。世界を動かしてきたのは、常に『自分で仕事を創り出して』きた者達なのです。
単純に『仕事』、と言うよりも、『己の役割』を考えるとき、それをどう捉えるかによって、その人の行動はどうにでも変わってしまいます。自分が動き、創り出すモノによって、何かを変え得る意志が在るか否か。
それが武将と雑兵の差になります。
この武将こそ、経営者と言うことができるでしょう。
生き方の是非まで唱えるつもりはありませんが、雑兵の方が失敗は少ないはずです。既に決定されている事項を扱う以上、それは間違いありません。ただそれだけでは、世界は止まってしまうのです。
信長の残した言葉は、今の時代にこそ必要なのかもしれません。
世の中の経営者の方々は、誰もが信長の言葉に賛同するはずです。
ですが。
ひとつ、忘れてはならないことがあります。
信長という経営者には、明智光秀という社員がいました。その社員もまた、一人の経営者として時代をクリエイトしようとしました。その結果は、、、、、、
私は歴史家ではありませんので、もっと簡潔に事実だけをとらえたいと思います。
経営における難しさは、勇気と無謀を切り分け、既成と創造のバランスを保ちながら、組織を同じ方向に向かわせなければならないことにあります。
幾ら革新的だからと言っても、ただ無謀であるだけではギャンブルに過ぎず、創造が全てだと勘違いし環境や伝統を無視すれば、やはり淘汰の対象になってしまいます。何よりも、どんなに優れた能力を持っていたところで、それが一人であっては「うつけ者」で終わってしまう可能性が高いのです。
「仕事は探してやるもの。自分で創り出すもの」。
それは当たり前の話で、経営学で必要なのは、その志を持った者をどれだけ集められるか、育てられるか、出会えるか、を焦点にすることであり、決してスローガンやキャッチコピーを押し付けることではありません。
信長が生きた時代、世界の推進力となっていた武器は、戦略とカタナでした。
私達が生きている時代、戦略とWebが、時代をクリエイトする武器になりました。
現在の私は、課を預かる経営者として、また一社員として、CMSという商材を扱っています。しかし、それとは別軸で、ひとつの可能性も見ています。
様々なクライアント様にCMSをご提供していくことで、Webそのものが進化する――。
そう信じて疑っておりません。
【時代のクリエイター】
変化の著しい昨今、次々とそう呼ばれる者たちが現れてくるでしょう。私もその一人でありたいと願うのです。
------------------------------------------------------------------------------
この記事に関連するテーマ




















