山田 浩司(取締役)
顧客とのベストな二人三脚を実現する「究極のオールラウンダー」
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大手企業とベンチャー企業で営業、企画、新規部署の立ち上げ、採用活動および人事考課制度策定を経験。その後、株式会社フリーセルの創業メンバーとして、会社設立からポータルサイト立ち上げ、経営戦略の策定、管理部門の責任者などバランスの取れたキャリアを構築。常に経営者と責任者、双方の視点から顧客に最適な企画を提案。「究極のオールラウンダー」として、顧客とのベストな二人三脚を実現している。
事業ビジョン策定組織構築経営戦略策定
こんにちは。Webコンサルタントの山田です。
唐突ですが、
2000年初頭の頃、IT業界について重厚長大な産業の経営者等から
「ITは虚業」
等と厳しいご意見を戴いた事を今でも覚えております。
更に、その後ネットベンチャーブームが盛り上り、大衆紙等では
「IT社長」や「IT成り金」、「IT長者」
等と言う言葉も良く見かけました。
イメージはともかく「IT業界」と言う言葉に社会が注目してくれていました。それからも確実にIT業界は進歩を続け、社会に深く根付いてきました。途中、新興企業の不祥事等がありネガティブなイメージを持たれることもありましたが、企業自体を批判する事はあっても、サービスやテクノロジーは多くの人々に受入れられ浸透しています。
少し異なりますが、私が学生の頃に大きなショルダー型の携帯電話を持っているビジネスマンや自動車電話から始まった携帯電話の普及に近いモノを感じております。
携帯電話の普及にも紆余曲折がありました。
私が高校生の頃は、学生の半数近くはPHSを多く所有していた印象があります。
しかし、現在ではPHSを利用している人は相当減少してしまいました。ユーザー減少の煽りを受けて、先日ウィルコムは会社更生法適用申請(H.22.02.18)を行いました。モバイルと言う業界の歴史の中では象徴的な出来事です。
そろそろ、本題に入りますが皆さんは「ASP」と言う言葉を聞いた事ありますか?
「ASP」と言う言葉は丁度2000年初頭に業界内では広く使われてきた言葉です。
ご存知の方も多いと思いますが、ASPとは(Application Service Provider)の略語です。IT用語辞典では以下の通り解説されています。
ASPとは、ビジネス用のアプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客にレンタルする事業者のこと。ユーザはWebブラウザなどを通じて、ASPの保有するサーバにインストールされたアプリケーションソフトを利用する。レンタルアプリケーションを利用すると、ユーザのパソコンには個々のアプリケーションソフトをインストールする必要がないので、企業の情報システム部門の大きな負担となっていたインストールや管理、アップグレードにかかる費用・手間を節減することができる。従来はERPなどの大規模な業務システムがレンタルの対象であったが、近年ではワープロや表計算などの日常頻繁に使われるアプリケーションソフトもレンタルされるようになりつつある。
参照URL:http://e-words.jp/w/ASP-2.html
でも、よく考えて見るとSaaSと何が違うんでしょうか??
ここからは私見ですが、2000年初頭に業界が盛り上げようとしていた「ASP」は失敗に終りました。
当時のセールストークとしては
- 常に最新のアプリケーションが利用できる
- メンテナンスフリー
- コストダウン
- セキュリティー対策も万全
・・・等など、様々なセールストークがありました。しかし、ASPと言う概念は殆ど社会に認められませんでした。
特に社内業務効率化、基幹業務等に関連するASPについては、ユーザビリティも悪く散々たる結果に終りました。
確かに2000年初頭はインフラも現在ほど整えられていませんし、わざわざ外部ネットワークにサービスを移設してまで利用するようなアプリケーションも殆どありませんでした。仮に利用したとしても、導入費用もメンテナンス費用も割高になるケースも多々有りました。
導入にあたって、責任者として任命されたシステム担当者はうんざりな思いをした事でしょう。
しかし、現在「クラウド」と言う救世主の様な言葉が10年ほど前の失敗のイメージを払拭してくれているのではないでしょうか?
そもそもクラウドコンピューティングの「クラウド」は「雲」ですよね。
MS Officeのクリップアートでよく見かけるモヤモヤしたアレです。
以前はインターネットの中をあらわす象徴的なイメージでしたが、結局のところクラウドとはネットの中、雲の中と言うわけです。
ASPもインターネット上で稼動するサービスです。実際はSaaSと概念としては大きく変わりません。
一部では
「SaaSとASPは狭義と広義の違いである!」 「そもそもASPとは全く違う概念だ!」 「ASPのパラダイムシフトだ!」
等と議論が繰り広げられていますが、結局はASPの延長線上にある訳です。
この様に、固定化されていない概念を世の中に浸透させ、更には「雲」をつかむような議論を繰り返しながら過去の悪いイメージを忘れさせて、市場を広げているわけです。
ですので、「ASP」と「SaaS」は人によって「同じ」であり「別物」であります。
2005年頃の「Web2.0」と言う言葉を皆さん覚えていますか?
あれから5年以上経過しています。そろそろ「Web3.0」になるのでしょうかね?
この様な現象を重厚長大な産業の経営者は軽蔑していたのでしょうか。
しかし、この様な流れは業界上げての「マーケティング」の一環として捉えてみたら景色は大きく変わります!
私はこれらの議論や「クラウド」「ASP」「IaaS」「PaaS」「SaaS」「GRID」等と言う流行語を、次々と打ち出し業界に浸透させるIT業界のパワー、特にアメリカのIT業界のパワーに圧巻されているのが正直な所です。
確かに広義の「クラウド」と呼ばれる中にある「GRID」や「IaaS」等の技術は直近のものでありクラウドコンピューティングの火付け役となるようなものと感じています。
更には、セールスフォースやGoogle等が「SaaS」と言う言葉を利用して「ASP」と言う悪いイメージを払拭してくれました。
技術革新とマーケティングの合わせ技ですね。
旧態依然とした商品やサービスでも、今回の「クラウドブーム」同様に市場に対してのアプローチは様々あります。
決して革新的な技術やサービスが無くとも、表現手法を変えるだけでも大きな効果を見込める場合もあります。
更には
「昔ながらの焼きそば」 「昔ながらの家づくり」 「昔ながらの風景」
等、「昔ながら」をキーワードにブランディングを展開している企業も最近は散見されます。
大切な事は、商品やサービスのコンセプトを明確にした上で、それぞれに見合ったブランディングを行い情報発信をしていくことです。過去の遺産でもブランディングを変えただけでバカ売れと言う現象は決してIT業界だけのものではありません。
ブランディングや情報発信など、Web上での戦略でお困りの場合はお気軽にご連絡下さい。
本日はこれで失礼致します。
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