小川 悟(取締役CS本部長)
しかし頭で考えて「わかる」というのと、実際に「できる」というのとでは、まるで別次元の話といってもよいくらいだ。(中略)「知識は実行した時に初めて力となる」と、建国時代のアメリカ人の士気を鼓舞したベンジャミン・フランクリンがいった。まさに、しかりであろう。(中略)要は徹底して繰り返し、習慣の力で知識を実行レベルに高めていくことなのだ。
/『通勤大学人物講座1 中村天風に学ぶ』(松本幸夫著)
今月18日、当社の管理本部(総務、経理部門等)が入っていた分室が、本社の入るビルに移転しました。
cf.本社分室事務所移転のご案内 | ニュースリリース
http://www.freesale.co.jp/news/release/new20.html
これにより、今後業務効率化が図れるといったことはもちろん、より密な連携が図れるようになるので非常に嬉しく思っております。増床ということになるかと思うのですが、内装工事が終わったばかりで、まだ全スペースが座席で埋まっていないオフィス空間を見た際、思わず4年前くらいに本社が移転したときのことを思い出しました。
今回の増床のタイミングで、大きめの会議室も新設されたのですが、従来の会議室と比べるとかなり広くとられ、おそらく定員は60名くらいあると思いますので、今後、リスティング広告の部門などを中心に社外に向けた当社主催セミナーなども活発に行われてゆくのではないかと想像しています。
さて、同じ週の23日には、早速この会議室を借りて、社内向けのセミナーを実施致しました。内容としては、以前に「フリーセル大学」課外授業と致しまして、社外講師の方をお招きしておこなった「ビジネスマナー研修」の補習の位置付けとでもなりましょうか。12月実施時に参加できなかった人も多くいたので、今回はCS部門・管理部門を中心に50名程が参加したものとなりました。
cf.前回のビジネスマナー研修については以下をご参照下さい。
ビジネスマナー研修に参加して、仕事における「守破離」を考えた ~仕事ができる人は基礎がしっかりできている~
http://www.web-consultants.jp/column/ogawa/2009/12/post-47.html
このフリーセル大学は、フリーセル大学実行委員会という社内の有志の管理職が集まった組織があって企画・実施が行われているのですが、私は講義が始まる前の前説に当たる部分を担当させて頂きました。
ここで皆に最も伝えたかったことが、「"わかる"と"できる"は違う」ということでした。「ビジネスマナー研修」を行うとなると、どうしても講義そのものは基礎的な内容になりがちです。ともすると退屈するのではないか、またはそのときだけは分かったつもりになって本質を理解しないまま、再現性のない一過性の知識となり、いざという本番で活かすことができないのではないか?といった懸念がありました。
ですので、まずは退屈しないように、朝一最初の講義内容は、「基本敬語能力判定試験」(以下、イメージ写真)を行いました。当社ライティング課に、元国語教師というキャリアを持つ者がいるので、彼に問題の作成と答え合わせ・解説を行ってもらいました。
土曜の朝からテストです。部門を超えて50人が集まっているので、必然的に競争意識に火が付きます。部下の手前、低い点数は取れないと焦る上司もいたかもしれません。点数が周囲と比べて低かった人は「ちゃんと受講しなくては!」という気になってもらえたのではないではないかと思っています。
昼休憩を挟んで、そろそろ眠たくなってくる午後一の講義は「発声」からスタートしました。起立した状態で、口を縦横に大きく開きながら実際のビジネスシーンでよく使われる挨拶の言葉を発声してもらいました。その後、座学を交えながら最後には接客時のマナーということでロールプレイングを行い、他チームとのコミュニケーションを図りながら、名刺交換も含めて一連の会話を行ってもらいました。
そうして朝10時から16時過ぎまで、半日研修を無事に終えることができました。実施後にアンケートを取ったところ、4段階評価の満足度で「大変満足」と「満足」と答えた人が9割以上いたので、まずは胸をなでおろしたといったところです。
よく言われていることであるかもしれませんが、このコラムをお読み頂いている皆さんでも、「わかる」と「できる」は違うと感じたご経験はないでしょうか?
「優先順位を考える」、「主体的に動く」、「ポジティブ・シンキング」、「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)は重要」、「相手の立場に立って考える」、「変化に柔軟に対応する」といったようなことは極めて基本的、かつシンプルな考え方・行動習慣で、そのため『7つの習慣』をはじめとした成功哲学、その他大抵のビジネス書や自己啓発本に目を通しても、言葉や例を変えて焼き直しで語っているように感じられることもあります。
またそれは、企業の求める人物像などにも現れていると思います。優先されるコンピテンシーに多少の違いこそあれ、大体が共通しています。言い換えれば普遍的な物の考え方であるということです。しかし重要だ、意識して行動した方が良いと頭では分かっていても、実態が伴わないといったことは多々あるかと思います。
ここでご紹介したいものが、本田直之氏の『レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術』他、実に多くのビジネス書・自己啓発本で紹介されている有名な言葉です。
意識が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
要は「習慣化させる」ことが重要だということがよく言われています。そこから派生してか、マネジメントの部分では「繰り返し伝える」といったことがよく行われています。私たちも、そういったことは意識し続けながら、まずは習慣化の一環として、名刺サイズのカードを作りました。電話応対時の注意事項等をまとめたものですが、これをデスクの電話のそばなどに置いてもらったり、日々のチーム朝礼時に声に出して読み合わせしてもらったりといった活用イメージをしています。初めの一歩かもしれませんが、まずはこうしたことから取り組んで参りたいと思います。
最後になりますが、私たちWebコンサルティングを行う者として、お客様から対価を頂いて商売を行う以上は、より一層「できる」ことを増やしていかなくてはなりません。多くの経験を積んで企画提案力やクリエイティブスキルを磨き、今以上に問題解決の幅を拡げ、中小・ベンチャー企業向けWebコンサルティングという領域で必要とされている要素に気付き、手に入れ、提供できるようになっていかなくてはならないといった使命感を持っております。
私自身が「習慣化」や行動面で足りない部分も多々あると思っておりますが、自他に対する成長意欲の高い社内のスタッフ同士で刺激・牽制し合いながら、 スピードを上げていければと考えております。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
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2010年、フリーセル創業10年目という節目、お客様に感謝の気持ちと原点回帰の想い ~大河ドラマ『龍馬伝』を見て感じたことなど~
2010年01月 4日 04:24 PM
投稿者 小川 悟
将来に希望を見出せなかった時代に、龍馬のような挫折して学問も身分もなく、いつも貧乏していた人物が偉業を成し遂げた――人に勇気を与えますよね。どの方向にでも思い切ってチャレンジしていく行動力、生きる意欲というのは、見習っていくべきですね。(津本陽)
/『一個人 別冊 歴史人 坂本龍馬の真実』(KKベストセラーズ)
新年あけましておめでとうございます!
当社は本日4日から仕事始めとなっております。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今回のコラムは、年始一本目ということで少し仕事から離れた内容となりますが、ご了承下さい。
皆様、 年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。私は、実家に戻ったりしながらも、今年はゆっくりと自宅で年を越しました。昨日3日からは、以前、『坂の上の雲』に触れたコラムでも話題にしていた『龍馬伝』が始まりましたので、20時にはしっかりと帰宅し、テレビの前で放映を待っていました(笑)。皆様ご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか。
この『龍馬伝』、「今回、タイトルに入れた伝というのは、あくまで彌太郎が語る伝」(/「マンスリーみつびし 2009年12月号」)と言うのは本ドラマの脚本を担当された福田靖氏ですが、そこで言われている岩崎弥太郎は現三菱グループの創始者です。
cf.岩崎彌太郎年表 - 岩崎彌太郎物語(三菱グループ)
http://www.mitsubishi.com/j/history/series/yataro/index.html
その岩崎弥太郎を演じるのが、『坂の上の雲』で正岡子規を演じた香川照之さんでした。かたや病に臥しがちで30代半ばで夭逝された俳人・正岡子規、かたや日本の海運業を切り拓き三菱財閥の礎をつくった岩崎弥太郎と、ほぼ時代や場所を同じくして人柄も立場も全く違う二人を好演しているのはすごいと思いました。次回以降も楽しみです。
坂本龍馬と聞くと、司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』を連想する人が多いと思います。「世に生を得るは事を成すにあり」という"竜馬”の名文句が、本文中に度々登場します。33歳という若さで志半ばして刺客の手に倒れた坂本龍馬ですが、その短い生涯の中で維新という大きな事を成し遂げました。
まずは坂本龍馬が残した偉業の中でも、日本発の総合商社、また株式会社とも言われる「海援隊(亀山社中)」の設立に着眼してみたいと思います。「海援隊」と聞くと、武田鉄也さんの在籍されたフォークグループを連想します(『龍馬伝』では、勝海舟役で登場されますね)。
また、もう一人、私たちの業界だと、連想するのは孫正義氏ですね。
cf.ソフトバンク孫氏、Twitterユーザーに(ケータイ Watch,2009年12月25日)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20091225_339710.html
上記、鳩山首相に先駆けてTwitterアカウントを開設された孫氏。早速、ご自身のTwitterアカウント上で以下のようにつぶやかれていました。
来年の大河ドラマは、坂本龍馬。私が最も尊敬する偉人です。日本の夜明けのために命をかけた。立派なことだと思います。 事業を通じて少しでも龍馬さんの心境に近づけたらいいなあと思います。(2009年12月25日)
ソフトバンクが2006年にロゴを刷新した際にモチーフとしたのが、前出の、坂本龍馬の設立した「海援隊」の隊旗だそうですね。
cf.ソフトバンク、新ブランドロゴ発表(ITmedia +D,2006年8月16日)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0608/16/news025.html
少しここで話を脱線させますが、実は私10年来のドコモユーザーですが、年末年始に向けてついにiPhoneを購入しまして、その関係でiPhoneの話題に触れてみたいと思います。以前コラムに書いた、「楽天Webディレクション&デザイン2009」に行ったときに既に購入フラグは立っていたのかもしれませんが(笑)、同僚からの強い勧めもあって購入しました。
こういう業界にいて、他の同僚と比べると最新デジタル機器に疎い方である私がなぜ購入するまでに至ったのか?ポイントは3つありました。仕事と大きく関係がある話題ではなく、個人的な趣味の話となりますが。
1. クラウド(コンピューティング)への理解のための入門機としてのスマートフォン体験
まず手始めに、デフォルトでインストールされているカレンダーアプリと、Googleカレンダーとの同期を図ってみました。これは大変便利です。Googleをはじめとした各社提供のWebサービスに対し、iPhone本体がクライアント機(あたかも子機、リモコン)のような位置づけで操作・管理しているような気になれました。この辺はこれからもっと活用の幅が広がってくるのかと考えています。
2. UI (User Interface) 、UX(User Experience)、インタラクションデザイン等の理解のための体験
簡単に言えば、あの独特なインターフェースを、実際に自分のような最新機器に疎い者が使うとどうなるか?ということを試しました。まず手始めに、それまではPCかモバイルからしかアクセスしたことのなかったTwitterに専用アプリでアクセス。同僚が利用しているのを傍目で見ていたときには感じ得なかった「体験」が得られました。
そして何よりも一番驚いたのが、日本語入力の際に便利な「フリック」入力機能です。ポケベルが登場した頃に、独特な文字入力方法に感激したときの驚きを超えました。このフリック入力、どのようなものかをご説明するのに、百聞は一見にしかず、以下の動画を是非ご覧下さい。なかなかこんな早くは入力できません(汗)。
http://www.youtube.com/watch?v=kVy1p0v0Pow
この辺の内容は、以下に詳しく掲載されていました。
cf.DESIGN IT! : 徹底した直接操作
http://www.designit.jp/archives/2008/09/vol1_iphone_2.html
3. メディア(特に、広告媒体として)の可能性について消費者としての体験
iPhone用アプリに既存の媒体(産経新聞等)や私企業が参入するケースや、実際に広告配信を行うケース、また、「クックパッド」のようなWeb2.0型のサービスや、「食べログ」のようにさらにGPSと連動したサービスが携帯端末に入ったときに初めて得られるユーザー利便性がもたらす経済効果など、通常の携帯電話では考えられなかったような可能性があるように感じました。
上記の3つの体験を、実際に肌で感じてみたかったということが挙げられます。
話しを戻します。思い返せば、96年にヤフー株式会社が設立、数ヵ月後に「Yahoo! JAPAN」が開設され――、私はまだ学生で、当時丸の内にあった某広告代理店で派遣スタッフとして働いていたことがありました。当時は「インターネット」という構造さえもよく把握していないのに、先輩スタッフに教えられるがままにパソコンを使用していたものでした。まさに、例えばリクルート運営の「ISIZE(イサイズ)」がまだ「Mix Juice」という名称だった時代ですが――、やがてサイト内のコンテンツ拡充が進み、後に「ポータルサイト」と一般的に称されるようになりました。
この「ポータルサイト」、「港」という意味を有しており、インターネットに繋いだ際の入口ページとされることを目的としたサイトモデルとして使われているインターネット用語です。坂本龍馬も商取引をする上で港に着目し、海援隊を結成しました。こじつけかもしれませんが、『龍馬伝』第1回目で下士としての生い立ちが描かれた坂本龍馬、地下浪人の家庭に育った岩崎弥太郎、そして少年時代は貧しかったという孫正義氏と、皆、苦しいスタートから始まって最終的に立身された方たちなのだなと感じました。
私も是非あやかって、といきたいところですが、現時点ではどれもあまりにもスケールが大きい話過ぎて、正直ピンときてはいません(汗)。ですが、新年、新たな気持ちでスタートを切りたいという、やる気に満ち溢れた気持ちになれました。
今度の大河ドラマは、個人的には是非、渋沢栄一のドラマを見てみたいと思っています。
岩崎弥太郎率いる郵便汽船三菱会社の海運独占を嫌い、アンチ三菱連合として三井と組んで共同運輸を設立、後、熾烈な値下げ競争となって最終的には合併して日本郵船となり、後世「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一のドラマです。大学の卒業論文では、文学部在籍ながらも縁あって?渋沢栄一に言及することになって少し本を読んだことがある程度ですが、自分の興味の対象にすっぽりと収まっています。
当時、輸送といえば、海上しかなく、その海運は三菱の手による他はない。三菱の船にのせると、保険も三菱でかけるように要求され、倉庫もまた三菱のものを使わねばならない。(中略)商社である三井物産では、貨物の取引量が大きいだけに、三菱への支払いも、年七十万にもなる。(中略)三井でさえ、こうした状態だから、他の事業家たちの立場は、さらにあわれであった。まるで三菱をもうけさせるために商売をしているようなことにもなる。
/『雄気堂々(下)』(城山三郎著)
若かりし頃は不条理な世の中に不満を感じて尊皇攘夷思想に傾倒するものの、諸事情あって幕府側の家臣に説得され、徳川最後の将軍・慶喜の幕臣として大政奉還を迎え、新時代に突入していった後の渋沢栄一のドラマは、坂本龍馬や岩崎弥太郎のようにドラマティックでありながらも、二人とはまた別の切り口、視点で近代ビジネスを切り拓いていったという点で非常に興味深く感じます。
さて、『龍馬伝』の感想はここまでとして、話を身近なところに戻させて頂きます。
今年2010年、また新しい10年がスタートしますが、そんな折、当社も創業10年目を迎えました。 ここまで順風満帆!?に来れたのも、ひとえにお付き合い頂いているお客様のお陰だとつくづく感じます。今でこそ多くの関係者の方々にお世話になっていますが、創業して間もない頃は、私たちスタッフとお客様とのやり取りが仕事のほぼ全てでした。私は創業11ヶ月目の2002年7月に入社しましたが、当時はまだ全社員6名しかおらず、オフィスも渋谷区松涛にあるマンションの一室でした。その頃からお付き合い頂いている歯科医院の院長先生など今も多くいて下さって、本当に嬉しく思います。
現在では、各社様々なサービスが台頭してきたこうした法人向けインターネットサービスで、10年近くもの間、他社に乗り換えることなくお付き合い頂いているお客様がいらっしゃることがどれだけすごいことかと思えるか、個人的な感傷も多分にあるかと思いますが、創業10年目を迎えてますます切に感じました。
今一度、私たちの原点であった「CS(顧客満足)」に立ち返り、強く推進していきたいと考えております。まだまだ至らぬ点が多々あり、ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、今後とも何卒ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。まずは年始のご挨拶として、結びと代えさせて頂きます。
今後とも、当「Webコンサルタント.jp」を宜しくお願い致します。
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