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松岡 雄司(制作部コンテンツ編集課次長)

先鋭的なコンテンツ提案に定評のある、Webテキスト編集のプロフェッショナル

CM制作会社での販売促進・制作経験より、一般消費者の「ブレークポイント」掌握を得意とし、専門であるWebライティング・セールスコピーを活かした先鋭的かつ等身大のコンテンツ提案には定評がある。また薬事管理責任者の有資格者として、薬事法・景表法・健康増進法・医師法・特定商取引法といったビジネスコンプライアンスを踏まえたソリューションを提示している。

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イチローに学ぶ究極の目標設定|厳しい環境を自己成長の場に変える思考法

2009年01月28日 10:01 PM

 投稿者 松岡 雄司

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2008年、MLBでのルーキーイヤー以来8年連続となる年間200本安打を達成し、1901年にウィリー・キーラーが打ち立てた100年以上前のメジャー記録に並んだイチロー。この「200安打」は、1994年に日本で初めて達成して以来イチローの代名詞となり、彼自身も、ほかのどの数値目標よりも重要視していることで知られています。

 

安打数を目標にする野球選手は、イチローの登場までほぼ皆無であり、打率、本塁打、打点、盗塁といったチームの勝利に直結しやすい数値を目標に掲げるのが普通でしょう。ではなぜ安打数なのか、200安打なのか。

 

その理由(真意)について考えていくと、なるほど、イチローの目標設定や自己管理へのこだわりが見えてきました。「200安打」という目標設定には、「自己成長は厳しい環境に身を置くことでしか得られない」「失敗こそ成功への近道」という彼独特の哲学が込められているように思えるのです。


200本(安打数)を目標とすると、常に打席上ではトライすることになります。そして必然的に見極めることより打ちに出ることを優先するため四球が減ります。その分、凡打の数も人より多くなり、さらに高打率をキープするのが難しい環境になる。とにかくヒットを打ち続けるしかないのです。

 

「打率」というバットマンにとってもっともポピュラーな指標と比較してみると、その意味がよく分かります。

安打数と打率、結果を出すための決定的な違いは、以下の通りです。

・安打数…… ヒットを打たない限り数字を残せない
・打率 …… 凡打しなければ率は下がらない
 

打率を目標にした時点で、必然的に逃げの気持ち(四球や休養すること)が生まれ、果敢に打って出ることへのリスクを大きく感じてしまう。結果、安打数も打率も好結果が望めない。

 

逆に安打数は、常にトライし続けなければ積み重ねることができない。そこにはプラスのリスクだけが残り、失敗の中で自己発見を繰り返すことで自己成長が促されます。200という途方もない数字から成功の側面ばかりが目立ちますが、その裏側にある「失敗」にこそ、重要な意味があるわけです。


イチローは、日本時代7年連続首位打者に輝き、メジャーへ移籍以降も打率.350以上を3度記録。8年連続で.300以上の打率を残しています。平均打率も、全現役選手の中でカージナルスのプホルスに次ぐ数字となっています。イチローにとっては、打率を意識しないことこそが高打率をマークする秘訣というわけです。

このイチローの哲学を裏付ける言葉として、
以下のような発言あります。


「長く続く強い発見は、凡打をして、
その凡打の理由がわかったときなんです」

「多くのヒットを重ねるには、それよりはるかに多い
数の凡打を重ねなくてはいけない」

「表に出る数字じゃなくて、それよりにはるかに多い数の悔しさを
味わってきたことのほうが僕にとっては重い気がします」

凡打することの中から「強い自己発見」を得て、自らを成長に導くという考え方。これは凡打しないことを優先する「打率至上主義」からは生まれ得ない発想です。


こうした自己成長のための徹底したこだわりこそ、彼が成功し続けている大きな理由だと言えるのではないでしょうか。


また、200本ものヒットを放つためには、すべての試合に出続けなければなりません。つまり心身ともに徹底した自己管理がなければ届かない数字なのです。


厳しい環境に身を投じることで、自ら乗り越えるべき壁を作り、それを越え続けてさらなる高みへと自ら導いてゆく。


世界最高峰のメジャーリーグという世界で結果を出し続けるために自ら課した目標――、それが「200」という数字なのです。