天野 斉之(セールスマーケティング課次長)
「エンドユーザー視点の把握」×「継続的な効果測定&改善」=「勝ちモデル」を構築
![]()
100サイトを超えるWebディレクション、20社以上の企業への総合Webコンサルティングなど、豊富な経験を誇り、特に美容業界を得意分野とする。プロモーションツールやブランディングツールとして、Webサイトや各種Web広告を機能させ、成果を生み出したいというニーズに対し、効果的なWeb戦略を提案。「エンドユーザー視点の把握」×「継続的な効果測定&改善」により「勝ちモデル」を構築している。
Webプロモーション戦略立案Webマーケティング
こんにちは。Webコンサルタントの天野です。
今回のテーマは、『いかに「疑問」を解消できるか?』です。
先日、とある仕事を部下に指示した時の話なのですが、私もバタバタとしていたため、最低限の手順と納期と成果物(ゴール)だけ伝え、かなり省略してしまったということがありました。
その彼が以前に行ったことのあるタスクの少しばかり応用編の作業だったので、(手前味噌ですが)優秀な彼なら理解して問題なくやってくれるだろうと思っていたわけです。
そしてやはり、彼は私の考えていた通り、依頼したタスクを行うことの目的とゴールをしっかり理解してくれました。ただ、「さすが!」と思いきや、何か腑に落ちない顔をしていました。
「何か不明点があるの?」と尋ねてみると、
・なぜ自分が選ばれたのか(無論、やりたくないというわけではありません。)
・なぜこの納期でやる必要があるのか(もう少し余裕を持って頂くことは可能か。)
・なぜこのやり方なのか(残すべき成果のためには、他にもやり方はありますが…。)
を知りたがっておりました。
任せて頂けるのは嬉しく、ぜひやりたいタスクではあるが、もっと気持ちよく進めるために、差し支えなければ教えて下さい、と。
・お願いした納期の翌日の打ち合わせで必要だからこの納期なんだということ。
・期間も短いためスピードが要求されるから、一度似たような経験のある君にやってほしいということ。
・このやり方(順序)で対応することを顧客にコミットしているため、今回はこのやり方で、ということ。
・できるだけ精度の高い成果物が欲しいので、君の実績を信頼して任せたいということ。
・今回の対象顧客の業界に、スタッフの中で君が最も精通している点も買った、ということ。
ということを、しっかりと伝えたところ、「スッキリしました。責任持ってしっかりやります!任せて下さい!」とバッチリな顔。
その後、彼はいつもにも増して、精度の高い成果物を納期よりも早く上げてくれました。
「さすがだなぁ」と思う一方で、「何だか最初は申し訳なかったなぁ」と。
さらには、それでは終わらず、「ハッ…」と気づかされたことがありました。
作業(タスク)ではないですが、消費者の購買行動も同じことが言えるな、と。
消費のそれぞれの方には、そもそも求めているゴールがあります。
(○○を治したい、◆◆を買ってこんな便利な生活を送りたい、△△を食べたい、など)。
その第一歩として、様々な情報を探し、比較検討しているわけです。
私はWebコンサルタントですので、ここからはWebに寄せて話を展開しますが…
「〇〇したい」というゴールを持って情報を探し、アクセスしてくるユーザーに対して、
ウチのWebサイトはしっかり情報を開示しているから問題ないよ、という方も少なくないでしょう。
でも「商品の特性はわかりやすく伝えている、それでいて値段も安い、しかも当社は歴史もある、これで当社の商品を選ばないユーザーはもはや仕方がない」
そうお考えであるとしたら…ちょっと待って下さい!その判断は早いですよ!見なおすべき部分はきっとあります、とお伝えしたいのです。
今回のコラムの冒頭の話を思い出して下さい。
テーマは「いかに疑問を解消して、気持ちよくアクションに移ってもらえるか」です。
仕事はある程度強制力のあるものなのでどうであれアクションにつながるでしょうが、購買は自由なアクションです。
当然ながら、アクションを起こすかどうかは、消費者が決めるものです。
情報提供者側が、
「これだけ情報を提供しているんだ、比較検討したりアクションを起こしたりするのには支障ないでしょ。」
と思っていても、ユーザーはそれぞれ様々な「疑問」を抱えており、そのすべてを解消することはできないのです。
いかに、多くの方々の「疑問」を解消できるか、まだまだ内容を詰めたり、見せ方を改善したりできないものか。
そこが、ユーザーのアクションをさらに引き出すための一歩です。
例えばユーザー目線で想像してみると、、
【情報A】
どこよりも安く提供します!
【ユーザーの疑問】
・どうして他社と比べて安いの?
・安いけど信頼していいの?
・安いけどどこで生産しているの?
【必要な情報】
・自社生産であり仲介業者を挟まない直接販売なので、余計なマージンが乗りません。
・純国産(長野県など)です。また原材料も工場近郊で調達するために原価を抑えることにつながっています。
・皆様のご指示のおかげで一度に大量生産できるため(生産効率が高いため)コストを圧縮できています。
・Webのみでのプロモーション、Webのみでの販売であるため、販売管理費用を抑えられています。
・それ故に、これだけ高品質でも、これだけ安く提供できるのです。
【情報B】
独自に研究開発した他社では手に入らない商品です!
【ユーザーの疑問】
・なぜ独自だとすごいの?
・他社にも似たようなものあるよね?
・独自であることはどれだけすごいの?
・独自って何だか怖さも感じるけど…?
【必要な情報】
・当社はこの分野のパイオニアで今年で30年やってます。
・常時50名体制でラボにて研究開発を行っており日々効果を高める努力を続けています。
・この商品については、この分野で世界で呼び声高い□□大学の●●教授にも研究に参加頂きました。
・30年間のお客さまアンケートにて蓄積された皆様の声をできる限り反映させております。
・それ故に、他社とは似て非なるもの、パイオニアならではの安心・安全な商品なんです。
皆様も、似たような疑問を持ったことはありませんか?
中には、社名や会社規模だけで決めたり、インスピレーションで決める方もいるでしょうが、それ以上の多くの方が「とりあえず良いことはわかったけど、本当に大丈夫?」と勘ぐってしまうはずです。
もちろん、人によってどれだけ「知りたがる」かは異なりますが。
やはり、多くのユーザーの疑問に応えられる情報があれば、より多くのユーザーが「気持ち良くアクションを起こす」ことにつながります。
そもそも最低限知ってもらいたい良い情報が、さらに磨きのかかった価値のある情報に変化するのです。
ただ、その詳細な情報の見せ方には注意が必要です。
単純に情報を「これでもか!」という具合に列挙して見づらくなってしまっては、良い情報がほとんど伝わらず、本末転倒になってしまいます…。
大項目/中項目/小項目といった分類を行ったり、詳細な情報は必要に応じてポップアップで見せる仕様にしたり、など工夫が必要になります。
また、すべての要素において細かな情報がほしいわけではなく、一部だけ掘り下げたいという方もいるでしょう。
ここで大切なのは、「もっと深く知りたい」とユーザーが思った時に、ちゃんとそれに応えられる仕組み作りができているか、ということです。
よくある質問をコンテンツとして別立てするのも良いでしょうし、サイト内検索を設けて複雑曖昧な疑問に少しでも対応できる可能性を向上させるのも良いでしょう。
いかにユーザーの疑問を解消できるか=いかに気持ちよくアクションに移ってもらえるか=いかに反響・売上につなげるか
疑問を解消することは、売上の増加につながる第一歩なのです。
先般販売開始となったホンダのインサイトというハイブリッドカーが人気です(私も買い替えを検討中…)。
これに危機を感じたトヨタが、インサイトよりもそもそもスペックの高いプリウスの値段を30万程度下げ、さらには新たなハイブリッドカーをインサイトと、同スペック・同程度の金額で販売する計画を発表しました。
仮に、「世界のトヨタ」と「世界のホンダ」が、同じ金額・同じスペックのハイブリッドカーを販売したとしたら、より消費者の疑問を解消できた方が、より販売台数伸ばすことができると考えています。
※圧倒的なトヨタファン、ホンダファン、という消費者は除きます。
とりあえず、トヨタから安いハイブリッドカーが発表されるまで、ハイブリッドカーへの買い替えは我慢してみることにします。
熱い思いを乗せてなんだか長いコラムになってしまいました。恐縮です(汗)
----------
年度末でもある今月末は、かなりバタバタしてしまいそうなので、今期のコラムはこれにて終わりです。
また来月会いましょう。来期もどうぞ宜しくお願い致します。
この記事に関連するテーマ
こんにちは。Webコンサルタントの天野です。
今回のコラムのテーマは「あなたにとってWebはどれだけ欠かせないモノでしょうか?」です。
少し大きいテーマになってしまいましたが…早速、、、
あなたは一日の生活の中で、どれだけPCや携帯を介してWeb(インターネット)を利用されますでしょうか。
私は仕事柄、平日であれば24時間のうちの15から16時間程度は、Webに向き合っております。
通勤電車に揺られながら携帯電話でニュースを見たり、昼食をデスクで摂りながらニュースを見たりと、睡眠と入浴以外の時間はほとんどWebに相対している時間が長いです。
休日も含めて考えてみても、もはやWebと接点を持たない日は皆無であり、今の私にはWebの無い生活が想像できません。
そんな事を言うと、「今時の若いモンは?」と年配の方に叱られてしまいそうですが、私と似たような感覚をお持ちの方は少なくないでしょう。
しかし、現代人の多く、特に日本に関しては購買行動を起こせる年代の国民のほとんどは、携帯電話を持っていると言っても過言でなく、PCについても一部の地域や若年層の単身者を除けば、各家庭に一台は設置されネットがつながっている、という時代です。
携帯電話についてはもはや供給過多といったところですが、まだまだPCの普及は余地があるでしょう。
そして、この分野は技術革新が目覚ましいため、新たな機能を有する新タイプが1クールや半年を目途に世の中に次々と生み出されています。
今や、携帯はもちろん、PCについても、一人の消費者が複数台所有していることは珍しくない状況になりつつあります。
また、PCでも特にノートPC。
イーモバイルとセットで100円!なんていう情報を最近よく見かけませんか?
イーモバイルについては、2年契約の通信料云々を加味しての初期費用=100円という具合ですが、こういった抱き合わせ販売ではないノートPCについても、ミニPCと呼び方を変え、発展途上国での生産も目立ってきており、5万円を切る価格で手にすることも今や余裕です。
そして、最近のニュースによれば、
「イーモバイル=地方の市町村や各種商業施設内について利用可能エリアが拡大されたと発表」
「ウィルコム=無線LANオプションを申し込めば、これまでの全国4000アクセスポイントでの無線LAN利用はもちろん、今後は東海道新幹線のN700系車内および17駅の待合室においても利用できるようになった」
※イーモバイルもウィルコムも、公式サイトにおいて、お客様の声や対応エリアとしてほしい地域などの募集をしていることから、今後もさらに利用可能エリアは拡大!
だそうです。
これまで私はよく、携帯電話のことを「モバイル」と表現することが多かったのですが、もはやノートPCはこれまで以上に「モバイル」になってきており、携帯電話だけの言葉ではないのかもしれない、と(改めて、オカシな話ですが)。
言葉の意味からすれば、そもそも携帯電話だけを指す言葉ではないですが、現実的に、物理的にそうなってきたのだな、という感じです。
「モバイル」(ノートPC、携帯電話)は、移動性のある通信端末であり、最も消費者が触れる時間の長いメディアです。
テレビや紙等の、他のどの媒体よりも消費者のそばにあり、利用時間も自ずと長くなっております。
改めて、そういったWebというメディアの特性もあり、さらには、広告費が他媒体よりも安価であることを受けて、最近では新聞を抜いて、TVに次ぐ第二位の広告媒体になるのではないか、と言われております。日本経済の落ち込みも、それに拍車をかけてますよね。
今後、日本経済が回復すれば、昭和から続く従来の広告媒体も息を吹き返すと思いますが、Web広告については息を吹き返すなんてものじゃなく、どんどん伸びていくばかりなのではと、期待しております。
GyaoのようなWebでの映像配信、セカンドライフのような疑似世界体験、ミクシィのようなSNS、アメーバのようなblog、モバゲーのような携帯ゲームコンテンツなどなど、これから成人していく世代は、Web世代と言える消費者たちであり、そうなってくればますますWebは、多くの消費者に最も長い時間利用される(閲覧される)、広告出稿媒体として有益なものになっていくでしょう。
Webに力を入れて集客を図っていきましょう!、と日頃多くの会社様、経営者様にご提案している身なので今更ですが、今後ももっともっとWeb(PC・携帯)に力を入れていくべきである、改めて考えさせられた年度末でした。
今後も、多くの企業様がWebのメリットを享受できるよう、しっかりとコンサルティングを行ってまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
今回はこれにて失礼致します。
この記事に関連するテーマ





















