若者がモノを買わない原因はインターネット?

投稿者:Webマーケティング部

2008/09/10 16:37

この記事は約3分で読むことができます。

市場調査、と一口に言っても様々な形態や手法があります。

私はWebマーケティングCMS課に所属しておりますので、CMSの普及率であったり、MT(Movable Type)の普及率であったり、企業様のWeb担当者のニーズであったりと言ったものは、インターネット白書やネットリサーチ系のホームページ、日々のニュースなどで良く見ているのですが(もちろん現場でも)、東京IT新聞で見かけた、「R25」や「ホットペッパー」で有名なメディアシェーカーズ様のレポートが非常に「現在」を突いていましたので、戒めるとともに紹介したいと思います。

そのレポートでは、若者の消費力が落ちているのでは?という前提において、様々な統計をとっており、購買欲がそもそもない原因、結婚する時期、将来への不安、といった観点で展開されるのですが、

その中で、インターネットの利用層に焦点を当てた統計がありました。

簡単にまとめると、

インターネット利用時間が長い層になると、情報が多すぎて本当に良い商品なのかどうなのか、納得いくまで調査するのが面倒になり、結局買わない。

といった統計が見て取れました。

――ああ、確かに。。。。

と、私は妙に納得してしまいました。

商品含め、ひとつの情報について調べるとき、もちろん私も「検索エンジン」を使いますが、「本当に使える」サイトに辿り着くまではかなり大変です。文字だけのサイトや、画像ばかりでやたらと重いサイト、Flashしかないサイト、あからさまに怪しいサイトを開いては閉じ、開いては閉じ、していると、さすがに気が滅入ってきます。

結果、諦めることもあります。

きっと、こういうことだと思います。

検索の仕方、はひとつの技術であり、テクニックを使って情報まで一気に辿り着ける場合もありますが、ほとんどの方は、そこまでしないでしょう。

ある種の疲労感が、購買意欲ごと消し去る。。。。

情報過多の解決策としては、供給側では、サイト自体を特化型にすることでエンドユーザーに示したり、クロスメディア形式にしたり、需要側では、ソーシャルブックマークやCMSなどのブログで可能なRSS配信による記事の選定行為であったり、と、情報をまとめよう、カテゴライズしよう、精査しよう、とする動きはありますが、増え続ける情報量に追い付いているとは思えません。

単純にWebサイト、という観点からの最も近い解決策としては、


・必要な情報にすぐ辿り着けるための導線(ナビゲーション)
・兎にも角にも、わかりやすさ

になります。

もともとこの内容は言われるまでもなくWebディレクションの基本、ではあるのですが、少しニュアンスが違うのかな、とも思います。以前よりも、「わかりやすさ」は段違いに必要になってきている、と確かに感じるのです。「考える力」そのものが世代とともに低下しているといった可能性もありますが、それは別の機会のお話としまして、

【砂漠の中にあるオアシスを探せ!】

というミッションがあるとして、
それが鳥取砂丘であれば、なんとかなるかもしれません。
しかしそれが、サハラ砂漠だとしたら、やる気をなくすのも当然です。
東京砂漠であったらもはや手がつけられません。


「エンドユーザーのことが考えられないならディレクターなんてやめちまえ!」

とは誰の言葉だったか忘れましたが、

Webがどうこうの前に、経済状況や年齢層における環境、意識変化、世界情勢なども踏まえてサイトを構築していくことが、より必要になってきているのかもしれませんね。

※今回の記事の参考出典元はこちらです。http://www.m1f1.jp/

【編集担当:吉田】

Webマーケティング