プロ野球4球団の「企画」に学ぶ、Facebookのビジネス活用術

投稿者:コンテンツ編集課

2013/10/17 22:27

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「Facebookに期待感はあるものの、実際に成果を出せてはいない……」という企業様は、少なくないと思います。ここでいう成果とは、「いいね!」やシェアの数が増え、それが集客やブランディングにつながること。その成果を出すためには、ユーザーのために有益な情報・楽しい情報を投稿し続けることが重要です。

ですが、「ユーザーのための有益な情報って何?」「楽しい情報を投稿し続けるにはどうしたらいいの?」など、やり方・考え方がわからないという方もいらっしゃるでしょう。

鍵となるのは「企画」です。

そこで今回は、“日本の社長様・Web担当者様・広報担当者様はきっと野球が好きなはず”と勝手に決めつけ、ポストシーズンが佳境を迎えている日本プロ野球界から4球団をピックアップ。

各球団のFacebookページを例に、Facebookのビジネス活用に取り入れられそうな企画のヒントを探してみたいと思います。

ジャイアンツは「キャラクター」

圧倒的な強さでセ・リーグ優勝を決めたジャイアンツは、「公式マスコットのジャビットが語る」という方法でFacebookを活用しています。

キャラクターが代弁するスタイルは、ユーザーから共感を得るための常套手段。ジャビットの場合はかなり知名度があるので、多くのユーザーが抵抗なく読める(というか親しみを持って読める)ことが想定できます。その意味では、一発攻勢が多いチームとは裏腹に、とても堅実な企画と言えるでしょう。

なお、ジャビットは自己紹介の欄で「ページの趣旨に反する内容や、選手たちの悪口とかは投稿しないでくださいね」と話しています。ともするとカドが立ちそうな書き方ですが、ジャビットというキャラクターを立てればまったく問題ありません。

スワローズは「女性」

主砲バレンティンの年間ホームラン記録更新で盛り上がったスワローズは、「Jingu Cutes」と題した投稿が人気です。これは、ヤクルトに関係するさまざまな美人がボードを持って次戦の予告先発を紹介するというもの。

球場の案内係からビールの売り子、売店スタッフ、チアガールなど、さまざまな女性が登場するので、「次はどんな美人が出るんだろう?」と投稿を楽しみにしている方もいるでしょう。ユーザーに「次は何?(誰?)」と思わせる企画は、「いいね!」をもらいやすくなります

会社にアイドル的な女性がいらっしゃる場合は、その方が“何かする”投稿を継続するのも面白いのではないでしょうか。エステサロンや歯科医院などの“女性売り”は、固定の男性ファンをつかむきっかけになるかもしれません。

ファイターズは「レアもの」

昨シーズンとは対照的に振るわなかった日本ハムは、対戦する両チームの手書きのオーダー表を写真でFacebookに掲載しています。オーダー表とはちょっと地味な気もしますが、データ上で簡単に作れるものをあえて手書きで出すあたり、硬派な一面を感じずにはいられません。

オーダー表では栗山監督直筆の署名も見られますし、そもそも手書きのオーダー表なんて簡単にお目にかかれるものではないので、レア感があります。

一般の人がなかなかお目にかかれないものをアップするというのも、「いいね!」やシェアを増やすのには効果的です。ただし、“レアもの”のなかには社外秘の資料、お客様に関わる情報など、社会人として出してはいけないものもあるので注意しましょう。

ライオンズは「企画の統一感」

最後は、“赤ゴジラ”こと嶋重宣が引退したライオンズ。ライオンズは「Lions Community」というお題目で、ファンや選手、スタッフなど、チームにゆかりのある方の写真とエピソードを紹介するというページを立ち上げています。出演者は必ず手で「Lions」の「L」ポーズを取るのが縛り。こうしたルールを独自に課すことで、投稿には統一感が生まれます。

そういった企画の統一感は、投稿者のブランディングに大きく役立ちます

中継映像を制作する裏方さんや清掃スタッフ、グッズ販売員、西武鉄道の運転士さんなどの仕事ぶりなどを紹介することで、チームが目指すスローガン「チームとファン、全員で勝つ!総力戦だ!」がしっかり表現されています。

みなさんも、Facebookを使って企業理念・医院コンセプトの表現に取り組んでみてはいかがでしょうか?

ユーザー(ファン)を大事にすることが活用への第一歩

今年のプロ野球はレギュラーシーズンが終わり、ポストシーズンへ向けてさらに盛り上がってきました。日本シリーズで王者が決まれば野球界の全日程は終了しますが、Facebookのビジネス活用に終わりはありません。

「オフだから伝えることがない」という理由で各球団が投稿しなくなることはあり得ないと思いますが、「伝えることがない」と言って投稿しないのは自分本位の考え方です。

Facebookの運用で大事なのは、何よりもユーザー(ファン)を大事に考えること。待っているユーザーにどんな有益な情報・楽しい情報を提供できるのか、まずは「企画」を考えることからはじめましょう。

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【編集担当:宇佐美】

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