【プレスリリースの書き方】「情報をメッセージに変換する」という意味ではプレスリリースも広告も同じである

投稿者:コンテンツ編集課

2011/01/31 15:53

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この手のコラムによくある「広告表現との違い」といった話ではなく、むしろ言葉や文章に対する識別という観点から見ると広告制作と同じ能力が必要だな、という切り口で考えてみたいと思います。

 

まずは、プレスリリースとはなんぞや? ということですが、一般的に「企業の発信する公的な情報」となるでしょうか。そのような定義が故、プレスリリースを発信する際には、誤認を招かないよう、できる限り事実情報に限定し、推測情報や評価情報を避け、忠実に企業の戦略に沿う、という基本的な考え方があります。

 

 

しかし最近では単なる事実情報の発信だけでは、広告戦略的を遂行するための「旨みのある情報発信」とはならないケースが多くなっています。とりわけ中小・ベンチャー企業のリリースにおいては、企業の主張や戦略に基づいた評価が欠落したリリースではどうも面白みを感じません。つまり、報道側が取り上げたいと思うような記事になりづらいと思うのです。

 

 

幅広い層に自社の情報を知ってもらい、狙い通り記事として取り上げてもらうという、プレスリリース本来の目的達成から遠のいてしまいかねません。

 

 

さて話は戻って、「言葉や文章に対する識別」の話。少々セオリーとは異なるかもしれませんが、先ほどもお伝えしたように、リリース記事内の要素は「事実」だけでなく、「推測」「評価」「主張」なども必要だと考えています。それらを細分化し、自在にコントロールしながら戦略的に表現することこそ、リリース作成において必要なのではないでしょうか。

 

 

「伝える」ことが目的である以上、リリースも広告も、基本的には説得力を持たせなければなりません。そういう意味では基本的に構造は一緒。ターゲットが狭いか広いか、の差はあるものの「主張」と「根拠」のセットで考え、主張を補完する要素が、「事実」なのか「推測」なのか、あるいは「評価」なのか。それらを見極めることができれば、説得力のあるリリースを書くことができるでしょう。あとはそれらの要素の割合を考えればいいのです。

 

 

リリースの場合、圧倒的に「事実」表現が多くなるでしょうし、広告では「評価」や「主張」表現が多くなるでしょう。その割合の変化によって、どう言葉で補完していくかが決まり、その補完表現の精度によって文章の良し悪しが決まってきます。

 

 

文章の全体と詳細を、ズームインしたりズームアウトしたりしながら、構造を判断できるか否かは、良質なリリースを執筆者するために極めて重要な能力(識別力)だと思います。「ちょっと広告的にしよう」「奇をてらった文章にしよう」「もっと要約しよう」といった自由な表現が可能になるわけです。

 


【結局はメッセージに変換して表現しなければならない】

単なる事実情報をどにどのようなメッセージに変換して読み手に届けるか。この変換作業は、広告における文章制作と頭の使い方がとても似ています。ターゲットのベネフィットをどのように導いて言葉として表現するか、という点では基本的には一緒なのです。

 

 

「プレスリリースは、商品やサービスの広告ではない!」と主張する前に、共通する文章構造、文章要素における識別力を高めることが先決ではないでしょうか。

 

 

参考:当社の直近のリリース記事


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【編集担当:松岡】

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