「スポンサードサーチ Ver.3」への移行後の改善について

投稿者:セールスマーケティング部

2012/02/04 17:44

この記事は約3分で読むことができます。

2011年年11月にYahoo!のスポンサードサーチがver.3に移行されたのは記憶に新しいところかと思います。

移行後、新しく追加された機能により、運用効果が改善できた事例が出て参りましたので、そちらをご紹介させていただきます。

■事例1 曜日により広告文を変えることでコンバージョン率が2.1倍になった事例

 

こちらはとあるBtoBのお客様なのですが、平日限定でご提供できるサービスがございました。

広告文でもそこを訴求しようと考えておりましたが、
ver.3移行前ですと、曜日ごとに広告文を変更する場合、
手動で切り替えをするしかなく、平日も休日も同じ広告文を出稿しておりました。

しかし、ver.3移行後、曜日ごとの出稿の自動化ができるようになったため、
平日は「平日限定サービスを訴求した広告文」と「通常の広告文」の2パターンを設定し、ABテストを実施致しました。

2ヶ月ほど運用した結果が下記になります。

コストは通常広告の方が多いのですが、
コンバージョンは平日限定サービスの広告の方が約2倍獲得でき、
コンバージョン率は2.1倍に向上し、
コンバージョンコストは57%削減できました。

■事例2 時間帯により入札の強弱をつけたことでコンバージョンコストが74%削減できた事例

こちらはとあるBtoCのお客様なのですが、
お客様とのお打ち合わせの中で、下記のような仮説をたてました。

【仮説】
昼間は店舗が営業しているのですぐに電話をかけて確認をするはず。
なので、競合に奪われる前にアプローチしたいので、上位表示した方が良い。
逆に夜は店舗が閉店しているので、すぐに電話はせずに、いくつかのサイトを確認して問い合わせをしてくれるはず。
なので、入札単価を下げて、掲載順位を下げたとしても、しっかり見てくれるので、クリック単価を下げることで獲得単価も下がるはず。

上記の仮説のもと、ver.3になり新しく追加された機能を利用し、
昼の時間帯は入札を強めるようにし、夜の時間帯は入札を弱めるようにしました。

その結果が下記になります。

※昼間の電話はデータが取れないため、夜間時のみのデータになります。

クリック単価が3分の2程度まで抑えられ、
吟味してくれるユーザーに対してアプローチしたことにより、
コンバージョン率が2.6倍に向上し、
コンバージョンコストは74%も削減できました。

スポンサードサーチがver.3に移行し、これまでとやり方が変わったため、
戸惑っている会社様も多いようですが、新しく追加された機能を上手く活用すると、
上記のように大きく改善できることもございます。

ver.3になり、一旦リセットされたため、長く続けてきた会社もスタートしたての会社も、
ある意味同じスタートラインに立っている今だからこそ、
逆転できる可能性もございます。

ツールは日々進化しています。
何よりも大切なことは、それら最新の情報を常にキャッチアップし、インプットし、
何をすべきかをアウトプットし続けることです。

 

【編集担当:宇野】

ロジックツリーDLはこちら