EFOの観点から自動入力を考えてみた

投稿者:制作部

2012/04/07 17:53

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Webサイトにおけるコンバージョンの多くは、お問い合わせフォームへの「お問い合わせ」という行為そのものとして設定する事が多いですが、そのお問い合わせフォームを最適化してコンバージョンレートを上げようとする取り組みをEFO(Entry Form Optimization)といいます。

EFOについては、それこそ5年以上も前から使われている言葉ではありますが、その重要性から今もなお改善していこうという動きがWeb業界ではあります。
GoogleのWebマスター向け公式ブログにて、オートコンプリート機能について改善する仕様を試験的に実施している旨の書き込みがありました。
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/03/blog-post.html

現状、Google Chromeブラウザだけでの適用となっておりますが、オートコンプリート機能を利用して消費者の入力を簡素化しコンバージョンレートを向上させようという取り組みです。
これの利用には、予め、Google Chromeの「設定」→「個人設定」にて、所定の登録をしておく必要がありますが、すこぶる便利です。 試しに以下の入力枠をマウスでクリックしてみてください。※Google Chromeで要確認

 

お名前
メールアドレス
郵便番号
都道府県
市区町村以下
マンション名等
電話番号

 

非常に楽に入力が出来る為、コンバージョンレート上昇に一役買ってくれるでしょう。
この機能は、どちらかというと、文字入力に手間がかかるスマートフォン向けの機能として今後活躍してくれそうです。 世の中的に、スマートフォン重要が高まっている流れにある中、今後のブラウザ市場で実装されるべき機能として精力的にブラウザベンダーの方には頑張っていただきたいですね。

ただし同時にセキュリティについて配慮する必要もあります。
過去、オートコンプリートのような仕組みをCookieなどで実装していた時代がありましたが、容易にデータを盗めてしまう為、現在では敬遠されてきた機能であるのも事実です。
テスト段階にある今の状況では、入力欄を隠した状態でクレジットカードなどの登録情報を盗めてしまうでしょうし、今回のGoogle Chromeの取り組みはセキュリティ面を考慮すると、まだまだ使ってはならないレベルではありますが、あえてここにチャレンジしていくGoogleのすごさを感じました。

EFOという観点から、自動入力についてはセキュリティ面に配慮した構造にし、個人情報と関連しないものであれば積極的に導入し、消費者の入力サポートをするのが妥当だと思います。

いずれにしてもWebサイト閲覧やお問い合わせが出来るデバイスが今後も増えていくでしょうから、必然的に販売チャネルが拡張され続けるのは確実です。
コンバージョンの出口にあたるEFOという概念は、今後も変化の中で答えを探し続けなければならないものになるでしょう。

 

【編集担当:紀井】

Webシステム開発