飲み干す瞬間。そこに解はあった。

投稿者:制作部

2008/07/19 14:54

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なぜ人は「デザインする」のだろうか。

端的に申し上げますと「イメージを伝えたいから」になると思います。
ところが、つい最近「デザインする」事について少し考えさせられる事がありました。

仕事中に缶コーヒーを飲むの事が日常茶飯事の私なのですが、健康診断の直前というのは何故か本能的に健康になろうという意識が芽生えてしまいます。
そういうわけで、前日からコーヒーは一切飲まずにミネラルウォーターをがぶ飲みして少しでも身体の中を綺麗にしようと悪あがきをしていました。

こんな事がなければ普段ミネラルウォーターを飲まない私はきっと気付く事が出来なかったとと思います。
ミネラルウォーターを飲み干すその瞬間、空になりつつあるペットボトルに視線を向けると、ペットボトルの形状に沿って、這う様に流れ落ちてくる数滴の水が妙に新鮮に感じられまして、それが天然の恵みから生まれた水のようなイメージがふっと浮かびました。
ペットボトルの形状そのものが、水上で起こる波紋をコンセプトとして作られているようなのですが、それらの細かな溝にそって流れて落ちてくる水の動きが自然の恵みを感じさせるのだと思います。

飲み干す瞬間、ペットボトルが逆さになるのですが、その時の最後の水滴の動きまでをもデザインする企画を考えられた担当者様の想像力は並外れているんだろうと思いました。
ただのペットボトルと水という何の変哲もない組み合わせなのに、見惚れてしまっている自分に気がつき少し悔しく思いました。

そこには直接的に売上げやユーザビリティに関係していなくても、ただ消費者に美味しい水だということをイメージしてもらえるように注力したデザイナーが居たのだと思います。
顧客満足を生み出す事がリピーターを増やす事につながり、もっと裾野を広く考えると、ブランド価値の向上であったり、会社イメージにまで影響を与えていくケースもあります。

飲み干す瞬間の水の動きを気にかける人は少ないのかもしれませんが、先の先まで考えて細かい部分まで創り込む事がいかに重要か勉強になりました。

見る人に、こちらが

意図するイメージを感じ取ってもらえる様にデザインする事

の難しさや面白さを垣間見た瞬間でした。

 

【編集担当:紀井】

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